SNSマーケティングとは?5つの手法と成功事例を解説!

今や日常生活に欠かせないツールとなっているSNS。それに伴い、SNSマーケティングが重要視されています。
とはいえ、
「そもそもSNSマーケティングとは何だろう」
「SNSマーケティングにはどんな方法があるんだろう」
と思っている人もいるでしょう。
本記事ではそんな疑問を解決するために、SNSマーケティングの全体像を徹底解説しています。
具体的にはSNSマーケティングの特徴、メリット・デメリット、5つの手法、成功事例などを記載。
SNSマーケティングの全体像を把握することで、実際にマーケティングを行う際のコツや注意点も分かります。さっそく見ていきましょう。
SNSマーケティングとは
まずはSNSマーケティングの概要と特徴を解説します。
SNSマーケティングの特徴
SNSマーケティングとは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)を通じて行うデジタルマーケティングのことです。
企業がSNSの自社アカウントなどを介して商品・サービスについて発信し、利用者と直接交流するため、企業・商品の認知拡大や好感度の向上が期待できます。
SNSマーケティングには三つの特徴があります。
- 一連のマーケティングを低コストで行える:すでにある無料SNSを使用するため、初期費用を抑えられます。
- 顧客情報を獲得できる:自社アカウントを運用すれば、収集したデータ(フォロワーの年代や興味関心など)を活用し、商品やサービスに反映できます。
- 消費者との距離感が近い:公式アカウントで消費者であるユーザーとやりとりしたり、ユーザーの生の声(口コミ)を集めて商品やサービスに活かすこともできます。直接交流することでユーザーに企業やブランドに対する親近感を持ってもらうことができるため、ファンの育成も可能です。
さらに、SNSマーケティングには主に5つの手法があります。
- アカウント運用
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
- SNS広告
これらの手法を活用することで、SNSマーケティングの有効性が高まります。
※各手法の詳細は後述します。
SNSマーケティングが重要視される理由
現在、多くの企業がSNSマーケティングに力を入れています。
SNSマーケティングに関する調査によると、2022年のSNSマーケティング予算を「非常に増加させる予定」と回答した企業は17.7%。「増加させる予定」と回答した企業は50.6%にのぼり、回答した企業の約7割を占めています。
出典:アライドアーキテクツ株式会社「アライドアーキテクツ『企業のSNSマーケティングに関する実態調査』を実施」
なぜSNSマーケティングが重要視されるのか。この章ではその背景を説明します。
SNSの普及
一つ目の理由は、SNSの普及です。
総務省の通信利用動向調査から、個人におけるソーシャルネットワークサービスの利用状況を見てみましょう。
グラフを見ると全体では約8割、10〜30代では約9割がSNSを利用しています。どの年代もSNS利用率は堅調に増加しており、今後も増え続ける可能性があるでしょう。
このようにSNSが普及した現在、SNSマーケティングを行えば、幅広いユーザーに商品・サービスのアプローチができるのです。
生活者の購買行動の変化
二つ目の理由は、生活者の購買行動の変化です。
以前は直接店舗に赴いたり、テレビCMなどから商品・サービスを購入したりする人が主流でした。しかし、現在はインターネットを通じて商品・サービスを購入する人が増加しています。具体的に数字を見ていきましょう。
SNS利用に関する調査によると、「SNSの情報をきっかけや参考に、EC通販・ネットショップサイトで商品購入したことがある」と回答した人の割合は全体の55%でした。
半数以上の人がSNSをきっかけに商品を購入しており、SNSが生活者の購買行動に大きな影響を与えていることが分かります。
SNSの普及と消費者の購買行動の変化、この二つの背景によりSNSマーケティングの重要性が増しているのです。
SNSマーケティングのメリット
次に、SNSマーケティングのメリットを解説していきます。
商品やサービスの認知拡大
最初のメリットは、商品やサービスの認知度を拡大できることです。
SNSは情報の伝達が早く拡散力が高いため、スピーディーに情報を伝えられます。
自社の投稿に興味を持ったユーザーが、リツイートやいいねといった機能を使い投稿をシェアすることで、直接投稿を見たユーザー以外の目にも情報が届きやすくなるのです。
まだ商品やサービスを知らないユーザーへアプローチでき、認知拡大が見込めることはSNSマーケティングの大きなメリットです。
ただし、拡散力が高い点は、炎上リスクにつながる可能性もあるため注意が必要です。
※炎上リスクの詳細は、「SNSマーケティングのデメリット」にてくわしく解説します。
ブランディング効果
二つ目のメリットは、ブランディング効果があることです。
例えば他社と差別化したアカウント運用や、独自のクリエイティブを投稿することで、企業や商品価値を高められるでしょう。
特にInstagramのようなビジュアルメインのSNSは視覚効果が高く、他のSNSよりもブランドイメージが浸透しやすい傾向があります。ブランドの世界観が競合他社より魅力的だと感じてもらえれば、商品を購入する際に選んでもらえる確率がアップします。
このようにSNSマーケティングには、商品や企業のブランディングを醸成する効果もあるのです。
顧客ロイヤリティの向上
三つ目のメリットは、顧客ロイヤリティの向上です。顧客ロイヤリティとは、ブランドやサービス・商品に対してユーザーが信頼感を持っている、贔屓にしている状態を指します。
SNSを通じて消費者と直接やりとりし、交流を深めていきます。するとユーザー側に企業への共感が生まれ、商品やサービスに対する愛着を持ってくれるようになるでしょう。
愛着からファンが生まれ、さらにサービスに満足してもらえば、ファンからリピーターが増えます。
リピーターによる継続的な売上アップが見込めると、LTV※の向上も期待できます。
ユーザーとの距離が縮まりやすいSNSの特性を活かし、顧客との長期的なつながりを作っていきましょう。
※LTV…Life Time Value(ライフタイムバリュー)の略で「顧客生涯価値」のこと。顧客が自社と取引してから終わりまでにどれだけの価値をもたらすかを表す数値
SNSマーケティングのデメリット
SNSマーケティングにはデメリットも存在しますので、くわしく解説します。
炎上のリスクがある
まず、SNSマーケティングには炎上のリスクがあります。
SNSの伝達スピードの速さや拡散性の高さは炎上につながりやすく、一度炎上すると企業イメージや信頼が大きく傷つく可能性もあります。
炎上してしまう例を挙げましょう。
- 自社サービスや商品の不具合
- 信頼性を欠く発信(競合他社の批判など)
- SNSの広告施策の不備(キャンペーン企画に参加したユーザーへ特典が届かなかったなど)
炎上を防ぐには、しっかりしたネットリテラシーや運用体制が求められます。
例えば、以下のような対策をすることで、炎上リスクを低く抑えられます。
- 発信基準を定める(例:政治、宗教などの話題は避ける)
- 複数人で運営する
- SNS運営以外のスタッフが投稿をチェックする
とはいえ、どれだけ対策しても炎上を完全に防ぐことは難しいため、炎上した際の対応策やフローを考えておくこともおすすめします。そうすれば、実際に起こったときに慌てずに対応できるでしょう。
スキルや運用の手間が必要
二つ目のデメリットは、スキルや運用の手間が必要という点です。
SNSマーケティングには、以下のようにさまざまなスキルが求められます。
- 流行・トレンドの理解
- 効果検証技術
- SNS戦略
- コミュニケーション力
- プロジェクト管理 など
また、コンテンツ作成などにも膨大な時間がかかります。ターゲットやテーマ、ハッシュタグの設定、画像・テキスト作成など、手間のかかる工程を経なければコンテンツは作れません。
自社のみで対応しきれない場合は、SNS運用のノウハウを持ったアウトソーシングサービスへの外注を検討してみましょう。
作業負担の軽減はもちろん、第三者の視点や意見が入ることにより炎上の防止にもつながります。
SNSマーケティングの注意点
ここからは、SNSマーケティングの注意点を解説していきます。
各SNSの特徴を理解する
一つ目は、各SNSの特徴を理解することです。SNSによってユーザー層、利用者数、特徴などが異なります。
以下に各SNSの特徴をまとめましたので、参考にしてください。
SNS名 | 日本国内月間アクティブユーザー数 | ユーザー層 | 特徴 |
X(旧Twitter) | 4,500万 | 幅広い年代が利用しており、特に20代の利用が多い |
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3,300万 | 10~20代中心だが、30代の利用率も高い |
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2,600万 | 30~40代中心で年齢層がやや高め |
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LINE | 9,500万 | 全世代で利用率が高く、10~50代は90%以上が利用 |
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TikTok | 1,700万 | 10代が中心だが、年齢層が広がっている |
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●X(エックス、旧Twitter)
10〜30代を中心に、特に20代の利用率が高いのが特徴です。短文投稿が主流で、他のSNSと比較するともっとも拡散力が高く、炎上しやすい傾向があります。
ツイートだけで全ての情報を伝えることは難しいため、オウンドメディアやnoteへのリンクを貼って誘導し、詳しい情報へと遷移させる手法もよく見られます。
●Instagram(インスタグラム)
ユーザーは10〜20代が中心ですが、30代の利用率も高めです。写真メイン投稿のためビジュアルでの訴求力が高い一方、Twitterと比べると拡散性はあまり高くありません。
ユーザーはハッシュタグ検索でトレンドや商品を探す傾向があるため、投稿にどんなハッシュタグを付けるかがポイントになります。また、投稿に商品タグを付けられるなど、ECサイトとの親和性が高い点も特徴です。
●Facebook(フェイスブック)
メインユーザー層は30〜40代と年齢層がやや高めです。リアルな人間関係のつながりが反映されやすい実名制が特徴で、ビジネスパーソンの利用率が高い傾向にあります。他のSNSよりもフォーマル感があり、広告を出稿する際は細かいターゲティングが可能です。
●LINE(ライン)
他のSNSと比べてもっともアクティブユーザー数が多く、全世代に使用されているSNS。その特徴はクローズドなコミュニケーションとプッシュ通知機能です。
個別メッセージでのやりとりになるため、新規顧客獲得は難しいですが、一度友だちになればこちらが発信したメッセージの既読率は高い傾向があります。
●TikTok(ティックトック)
若年層(主に10代)中心のSNSですが、実は日本のユーザーの平均年齢は36歳というデータも。縦型短尺動画投稿とバラエティに富んだ編集機能が特徴です。
TikTokのおすすめ欄にはフォローしていないクリエイターの動画も表示されるため拡散性が高く、新規リーチしやすい点がポイント。ユーザー参加型のキャンペーンも盛んに行われているプラットフォームです。
各SNSの特徴をつかみ、親和性の高いクリエイティブを作成することで、マーケティングの効果が高まるでしょう。
参考:
総務省情報通信政策研究所「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」
株式会社ガイアックス「2023年9月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体) 」
自社に最適なSNSを選ぶ
二つ目の注意点は、自社に最適なSNSを選ぶことです。
自社の商品やサービスのターゲットがどのSNSを利用しているのか、上述した各SNSの特徴を考慮しながら、最適な媒体やマーケティング手法を選びましょう。
例えば商品のターゲット層が40代にもかかわらず、若い世代の多いTikTokを選んでしまうと、最適なマーケティングができず成果が得られません。
また、Instagramでライブ配信するときに、リアルタイム性の高いTwitterでも事前告知するなど、複数のSNSを使い分ける・併用することも有効です。
自社に最適なターゲットとマーケティング手法を選ぶことでSNSマーケティングは成功するのです。
SNSマーケティングにおける5つの手法
SNSマーケティングには、5つの手法があります。以下で各手法の概要とメリットを解説します。
アカウント運用
一つ目の手法はアカウント運用です。アカウント運用とは、企業やサービスの情報発信のためにSNSアカウントを取得し、運用することです。
アカウント運用には次の作業が含まれます。
- 投稿コンテンツの作成
- コメント対応
- アクセス・エンゲージメントの分析
企業アカウントを運用するメリットは、ユーザーと距離の近いコミュニケーションが行える点です。直接やりとりすることでユーザーに親近感を与えることができ、ファンの育成に役立ちます。
また企業独自のアカウント運営やクリエイティブの発信によって、認知拡大やブランディングも期待できる手法です。
SNSキャンペーン
二つ目の手法は、SNSキャンペーンです。
SNSキャンペーンとは、SNS上でユーザー参加型のキャンペーンを実施して集客する方法です。
キャンペーン例として、
- 投稿をリツイート&アカウントのフォローでプレゼントが当たる
- 指定ハッシュタグを付けて投稿するとプレゼントが当たる
などがあります。
SNSキャンペーンのメリットは、SNSアカウントのフォロワー数を増やせること。そして、自社サービスや商品のUGCが増えることです。
UGCとは「ユーザー生成コンテンツ」を指し、商品・サービスを使ったユーザーの口コミのことです。UGCは自社が作ったクリエイティブに比べて作り込みが少なく、リアルな声として他のユーザーに響きやすいという特徴があります。
SNSキャンペーンで獲得したUGCを発信することで、自社への信頼度が高まり良いイメージを持ってもらえます。SNSキャンペーンを効果的に使い、フォロワー獲得と自社へのロイヤリティを高めていきましょう。
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インフルエンサーマーケティング
三つ目の手法はインフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーマーケティングは、SNSで影響力を持つ人気のインフルエンサーに、自社の商品やサービスを紹介してもらう手法です。
インフルエンサーマーケティングには以下の方法があります。
- インフルエンサーにサービスや商品を利用してもらい、その体験談をアカウントで投稿してもらう
- 店舗やイベントの現地レポートをしてもらう
- 商品の共同制作を行う
- ライブ配信で商品を紹介してもらう など
インフルエンサーマーケティングのメリットは、企業の投稿や広告よりもユーザーに受け入れられてもらいやすい点です。
商品・サービスのターゲットに影響力を持つインフルエンサーを活用するため、商品との親和性が高くインフルエンサーのフォロワーによる情報の拡散も期待できます。
また、インフルエンサーは消費者目線で商品を解説してくれるので、企業から発信するよりも商品・サービスの良さがユーザーに伝わりやすいというメリットもあります。
ソーシャルリスニング
四つ目の手法は、ソーシャルリスニングです。
ソーシャルリスニングはSNSで発信されているユーザーの投稿を収集し、分析する手法です。
ソーシャルリスニングで分析できるデータは次のとおりです。
- 自社サイトやサービスにどんなイメージを持っているか
- 自社サイトやサービスにどんな価値を感じるのか
- 商品・サービスをどんな場面で使用しているか など
消費者が求めていることやポジティブ・ネガティブな意見を収集することで、自社の強みやユーザーにとってのベネフィットを把握できます。
ポジティブな部分を強調してプロモーションを実施する、もしくはネガティブな部分を改善してサービスや商品のブラッシュアップを図ることも可能です。
さらに、自社商品の関連カテゴリに対するユーザーの声を収集すれば、業界のトレンドや動向をチェックできます。
ソーシャルリスニングを行うことで、サービスの潜在的なニーズや動向の把握、ネガティブなイメージの拡散を防げるでしょう。
SNS広告
最後の手法は、各SNSの広告枠に出稿・宣伝するSNS広告です。
SNS広告のメリットは以下のとおりです。
- 地域・年齢・性別・趣味・関心などから細かいターゲティングができる
- コストパフォーマンスが高い
※クリックやインプレッションが発生したときなど、ユーザーがアクションしたときのみ料金が発生。予算も少額から利用できる。 - 広告のフォーマットが多彩で、自社に適したものを選べる
SNS広告は細かくターゲット設定し、次のアクションを促す性質があるため効率的な運用が可能です。
各手法の特徴をつかみ、目的に合わせて適切なものを選びましょう。
手法別にみるSNSマーケティングの成功事例
ここからは、手法別にSNSマーケティングの成功事例を紹介していきます。
アカウント運用の成功事例
アカウント運用は、ビール販売の大手メーカー・キリンビールの成功事例です。キリンビールはFacebook、Twitter、Instagramなどを運用しています。
以前はTwitterのトレンドやモーメントに合わせた投稿を意識し、どれだけバズったか(拡散したか)という視点でマーケティングの成果をチェックしていました。
しかし、現在は「つづく関係づくり」という視点にシフトチェンジ。商品の特長がより伝わる、商品を使った暮らしがイメージできるようなコンテンツ投稿に力を入れています。
Instagramでは、あえて手作り感の強いクリエイティブを作成。ビールに合う食事レシピを紹介するなど、ユーザーが商品を身近に感じられるリアルな情報を提供しています。
この丁寧な気遣いを感じられる投稿がユーザーに響き、広告想起は日用消費財業界の平均より1.7倍高い結果に。さらにブランドの好意度は平均の5.2倍も高くなりました。
そのほか、キリンビールはアカウント運営において次の点に気を付けています。
- 直感的においしそうと感じさせる動画作成(※Instagram)
- ブランドカラーやパッケージがクリエイティブ開始から2~3秒で伝わるようにする
- コメント内容を確認し、自社の伝えたいメッセージがユーザーに伝わっているかをチェック
大手メーカーであるキリンビールはあえて手作り感の強いクリエイティブを投稿し、ファンを獲得。丁寧なコンテンツの作り込みとアカウント運用で成功しました。
参考:
株式会社ナノベーション「キリンビール『本麒麟』Instagramをフル活用でブランド好意度の上昇率が5.2倍に。成功キャンペーンの裏側を公開」
KIRIN「『これ、いいよ!』と誰かに薦めたくなる情報を届けたい。キリンビール公式SNSのこれからの発信」
SNSキャンペーンの成功事例
SNSキャンペーンの成功事例として、アメリカ発祥のドーナツチェーン・ミスタードーナツを紹介します。
ミスタードーナツは創業50周年キャンペーンをTwitterで展開しました。その内容は、ミスタードーナツとの思い出を投稿してもらう「ミスドの思いド」というもの。
同ブランドのTwitter運用はもともと商品告知が中心でしたが、50周年という節目を迎え、ブランド自体についての声を集めることを企画。応募者には、該当投稿を有名俳優に読んでもらえる賞やミスタードーナツカードのプレゼントを用意しました。
また、ユーザーの投稿ハードルを下げることに注力し、カンバセーションボタン(動画や画像に選択肢ボタンを付けられるクリエイティブ)を活用。募集ツイートに付いている「#ミスドの思いド」ボタンを押せば、すぐ投稿できるように設定しました。
この結果、目標投稿数1万件に対して最終応募総数は1万4,367件を達成。家族との思い出や食べ方の提案などバラエティに富んだ内容が集まりました。
さらに、キャンペーンと同時に発売した新作「さつまいもド」の売上も好調で、「ミスドの思いド」キャンペーンが実店舗への訪問や商品購入のきっかけにもなったようです。
参考:Twitter,Inc.「思い出を通じて、温かみのあるブランドに。ミスタードーナツ、周年キャンペーンでTwitterを活用」
インフルエンサーマーケティングの成功事例
インフルエンサーマーケティングについては、大手ビールメーカー・サッポロビールの事例を取り上げます。
同メーカーは定番商品・黒ラベルのリニューアルをきっかけに、新規顧客の獲得を目的としたキャンペーンを実施。まず複数のインフルエンサーを起用し、Instagram上に黒ラベルの投稿をアップしてもらいました。
次に、それらの投稿を広告やLPページ(広告や検索経由でユーザーが最初に訪問するページ)に二次利用し、広告を見たユーザーが「#大人に乾杯」とハッシュタグを付けてInstagramに投稿できる仕組みを作ったのです。
このキャンペーンによって、LPページのユーザー滞在時間が通常の約2倍に。さらに、インフルエンサーの投稿したクリエイティブの質が高かったため、それに影響された一般ユーザーの投稿レベルも向上。また、質の高い投稿を目にしたユーザーによる、黒ラベルのブランドイメージの向上も見込めました。
サッポロビールはインフルエンサーマーケティングにおいて、以下のポイントを押さえています。
- インフルエンサーが投稿する前に、内容をチェックする
- 普段の投稿と、商品・サービスがマッチしているインフルエンサーを起用する
- インフルエンサーのブランド理解と共感を得る
- 投稿や広告配信は夕方以降の時間帯を狙う(アルコール商品のため)
特に商品・サービスとマッチしたインフルエンサーを起用することにより、通常1〜2%のエンゲージメント率が6%まで高まっているとのことでした。
参考:
株式会社 日経BP「サッポロ インフルエンサーマーケで従来と違う見込み顧客獲得へ」
DAS株式会社「ユーザーが「自分ゴト化する」共感型コミュニケーション~サッポロビール・ライオンの事例で学ぶ~」
ソーシャルリスニングの成功事例
ソーシャルリスニングについては飲料・食品メーカー、カゴメの事例を紹介します。
カゴメは2013年に野菜ジュース市場が低迷しているなか、「野菜ジュースは糖分が多いのでは」とSNSで話題になっていたことに着目。
実際にジュースの糖分が多いかどうかを話題にしている口コミの数や、どんな人が口コミをしているのかを把握するためにソーシャルリスニングを実施しました。
まずはネガティブな口コミを改善する目的で、正しい野菜ジュースについての情報発信や、医師・栄養士といった専門家による啓蒙活動を実施。ソーシャルリスニングで口コミを分析し、今では正しい野菜ジュースの価値を伝えるファンの増加を感じています。
また口コミ件数と売上の相関性に着目し、口コミが投稿されやすいキャンペーンやプロモーションを企画。話題になっている口コミ内容を店頭のPOPに反映させたり、プレゼン資料へ組み込んだりし、売上向上を目指しています。
参考:株式会社トライバルメディアハウス「市場動向の把握から商品開発、採用活動まで。カゴメが目指すクチコミ活用とは?」
SNS広告の成功事例
最後に、SNS広告の成功事例として、食品大手メーカー・味の素の例を紹介します。
味の素はテレビCMに重きを置いており、SNSはTwitterでイベント告知を行っている程度でした。
そこから若年層へのリーチ強化を目的とし、冷凍餃子商品のTwitter広告運用を開始。具体的には次の施策を行いました。
- 冷凍餃子のテレビCMがリニューアルすることをTwitterで発信
- テレビCM放映前にTwitterのトレンド欄へ動画広告を出稿
- CMとは別バージョンのWeb動画をTwitterで配信
- テレビCM放映後に、同じCMを20〜30代の主婦層をターゲットに出稿。接触頻度を増やす
これらの取り組みが功を奏し、SOV※は通常の約2倍に。購入に関しても前期と比較し、出荷量が増加しました。
さらに調査を進めると、冷凍餃子を1年ほど購入していなかった新規層からの購入が増えていることも判明。食品業界はテレビCMの予算が大きいものの、SNSのキャンペーンを行えば大きな効果が得られることが分かりました。
SOV…Share of Voiceの略。特定の商品やブランドの宣伝量が、同じカテゴリの商品やブランドの宣伝量のなかでどれくらい占めているかを示す割合。
参考:Twitter,Inc.「20〜30代へのリーチで購買にも好影響!味の素冷凍食品に学ぶ、Twitter広告での話題化」
SNSマーケティング代行なら「HELP YOU」
この章では、SNSマーケティング代行を検討している人向けに、オンラインアウトソーシング「HELP YOU」のサービスを紹介します。
HELP YOUの特徴
HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なスタッフがクライアントをトータルサポートし、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。
【HELP YOUのプラン】
<チームプラン>
お客様の窓口となるディレクターが、業務の遂行に必要なスキルを持つアシスタントを集め、チーム制でサポートするプランです。
2.チーム制なので欠員があっても業務が滞る心配なし!長期的な依頼が可能
3.さまざまな業務の依頼でも窓口は一つで簡単!頼れる「専属ディレクター」
4.海外在住の日本人スタッフによる時差を活用した夜間帯業務も可能
【チームプランの主なサービス内容】
HELP YOUには、さまざまなスキルを持った優秀なメンバーが多数在籍しているため、幅広い業務の依頼が可能です。
■マーケティング業務:SNS投稿、メルマガ作成、アンケート集計など
■ECサイト業務:売上管理、商品管理、サイト管理、ニュースリリース作成など
■総務業務:出張手配、スケジュール調整、名刺作成、データ整理など
■経理業務:入金管理、支払業務、請求書発行など
■人事・採用業務:求人票の作成、書類審査管理、セミナー会場手配など
■営業サポート業務:会議資料作成、データ収集、KPI管理、経費申請など
※各サービスは、お客様のご要望によって組み合わせが可能です。
チームプランに加え、固定の専属アシスタントが業務を柔軟にサポートする「1名専属プラン」、RPAツールを用いて自動化が可能な定型業務をロボットがサポートする「ロボットプラン」など、お客様のニーズに合わせたプランをご提供しています。
「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが適しているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください!
HELP YOUのSNS運用代行事例
HELP YOUが実際に行った、SNS運用代行事例を紹介します。Webコンサルタント企業様からのご依頼です。
HELP YOU導入前は事前準備から投稿案の検討、原稿作成まで9時間もの工数がかかっていました。
そこで、HELP YOUが原稿案・原稿作成を受注。結果、クライアントの作業時間は55分になり、8時間5分の工数削減を実現しました。
投稿案の検討など時間のかかる業務を依頼することで時間短縮が叶い、その分クライアントは別の業務に時間をかけられるようになりました。
クライアントのコメント:
「投稿内容を十分に考察する時間ができました。その結果、質の良い投稿が増え、反応も良くなってきています。」
SNSマーケティングのまとめ
この記事では、
- SNSマーケティングの特徴
- メリット・デメリット・注意点
- 5つの手法
- 手法別の成功事例
について解説しました。
SNSマーケティングは商品・サービスの認知拡大やファン・リピーターの獲得が期待できます。
しかし、さまざまなスキルが必要とされ、運用やコンテンツ作成などに膨大な時間がかかることも事実です。
十分なリソースが取れない・スキルに自信がない場合は、プロへの外注も視野に入れてはいかがでしょうか。
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