広告運用は外注すべき?サービスの選び方とメリット・デメリット、費用相場もご紹介
「Google広告を始めたいけど、自社運用か外注かで迷っている…」
「広告運用の相場や選定ポイントがわからず、外注が不安…」
このような悩みを抱えるマーケティング担当者や経営者は多いのではないでしょうか。今回は、外注形態やメリット、デメリット、相場感など幅広く広告運用の外注について解説していきます。
ぜひ、最後まで読んで広告運用の体制作りに役立ててください。
広告運用は外注か!自社運用か!判断ポイント
広告運用を外注するか自社運用するか、判断のポイントを解説します。
自社の状況把握が必要
広告運用を外注するか自社運用するかを判断するためには、まずは自社の状況を把握することが必要です。具体的には、広告運用の目的やどれくらいの人員を割けるか、運用経験があれば、その課題は何だったのかなどです。
自社の状況を詳しく整理することで、外注か自社運用かを決めた後に業者と調整する際にも役立ちます。
ぜひ、一度腰を据えて整理してみてください。
目標と予算と人員のバランス
項目\自社の状態 | 自社の状態 | おすすめ |
予算 | ~30万円 | 自社運用 |
30万円~ | 外注 | |
人員 | 専門知識をもつ専任担当者がいる | 自社運用 |
他にコア業務をもつ兼任担当者がいる | 外注 | |
目標 | WEB広告への初参入 | 自社運用 |
WEBサイトへの集中的な集客 | 外注 |
まず、予算(外注費+広告出向料)として30万円が一つの目安になります。
後述しますが、広告運用代行費は基本的に広告出稿料の20%が相場です。もし、25万円の広告出稿料ならば、運用代行費用は5万円なので、1時間あたり5千円の報酬だとしても1ヵ月に10時間しか対応できません。
そのため、予算30万円程度で外注するとしたら、個人に発注する場合が多いでしょう。
次に社内の人員体制です。すでに専門知識をもつ担当者が専任で担当できるならば、自社運用をおすすめします。ただし、たとえ専門知識を持っている担当者がいたとしても、他に任せたいコア業務がある場合は、外注を検討するべきです。
最後に目標についてです。もし、「半年以内にWeb広告での集客を全体の7割以上にしたい!」といった短期的に大きな成果をお求めならば、外注がおすすめです。
逆に「Web広告をとりあえず試してみたい」という程度であれば、自社で運用してみるのが良いでしょう。後でもっとWEB広告に注力していきたくなった場合に、それまでの運用データや担当者の知識が外注化でも役に立ちます。
広告運用を外注できるサービスと選び方
それでは広告を外注できるサービスと選び方について解説します。
選び方の前提として、専門性や実績も大事ですが、自社の理解レベルに合わせた説明を丁寧にしてくれるかどうかも重要です。初回面談では、この点も意識して確認しましょう。
広告運用外注サービス1.広告代理店
広告代理店では専門性や運用実績が最も高いため、月の予算が数百万円ある場合は、利用を検討することをおすすめします。
ただし、大手の代理店によっては月100万円の運用費では新人の練習用になったり、下請けに流されてしまったりする場合があります。その代理店の運用規模感を事前に確認し、自社の予算額で優先順位が下がりそうでないかを見極めることが重要です。
広告運用外注サービス2.制作会社
広告運用で利用するLPやバナー制作をお願いした制作会社が、広告運用までカバーできる場合もあります。特にクリエイティブの変更が多い場合には制作会社との相性が良いです。
また、制作案件で先方の仕事ぶりや相性がわかった状態であれば、ある程度安心感を持って進めることができますね。ただし、制作会社で広告運用の実績やノウハウが豊富な会社は多くはないため、広告代理店の提案内容と比べて問題ないかを確認することが重要です。
広告運用外注サービス3.アウトソーシング会社
アウトソーシング会社に広告運用を外注する選択肢もあります。アウトソーシング会社はクライアントの強力なパートナーとして、連携して業務を遂行するノウハウを持っています。
情報共有の方法や運用体制など、クライアントの状況にあったカスタマイズをしてくれるところが多いです。そのため、自社に合わせた柔軟な対応を希望する場合は、マーケティング支援を行っているアウトソーシング会社にお願いするのがおすすめです。
広告運用外注サービス4.個人
予算を抑えたい場合は会社ではなく、個人事業主(フリーランス)に広告運用を外注することもおすすめです。
会社からの中抜きがないため、個人であれば比較的少額でも十分なサポートを検討してもらえる場合はあります。ただし、人によってクオリティーの差があり、適材を探すのは大変です。しっかり実績を確認してから依頼しましょう。
広告運用を外注するメリット
次は広告運用をプロに外注するメリットを解説します。
担当者の負担が削減できる
まずあげられるのは、広告運用に関する担当者の負担を削減できることです。特に広告運用の知識のない担当者が別の業務と兼務で広告運用をしているケースでは、担当者への負担が大きくなりがちです。
広告運用をプロに外注することで、担当者がコア業務により集中できるようになると、会社全体としての生産性も向上します。
広告運用の専門ノウハウをもっている
自社運用であれば自社アカウントでのデータでしか得られませんが、広告運用を受託で行っている会社や個人は、他社の運用で培った専門ノウハウがあります。
そのため、自社運用の場合に行うはずだった試行錯誤の時間やコストを、プロに頼むことで大きく削減できます。早く成果を出したい場合は、「試行錯誤の時間を買う」という気持ちでプロに外注することをおすすめします。
最新情報を得ることができる
GoogleやYahoo!ではアルゴリズムや操作画面の変更が頻繁に起こります。また、新たなプラットフォームの台頭など、広告運用を取り巻く環境は常に変化しています。
このような最新情報をもとに、すぐに改善できないと無駄な時間やコストが発生することになります。
また、GoogleやYahoo!の認定パートナーの代理店しか得られない情報も実際にはあります。
そのため、最新情報の取得や対応に関しては、自社運用、特に兼任の担当者では対応することは難しく、広告運用の専門家に大きくメリットがあります。
広告運用を外注するデメリット
メリットを確認した後に、デメリットも押さえておきましょう。
外注コストがかかる
広告運用を外注するデメリットとして、当然のことですが外注コストがあります。残念ながら、プロだからといって必ず成果が出るとも限らないので、投じた費用を回収できない場合もあります。
一方で、知識のない状態で効率の悪い運用をすると無駄な広告費や人件費がかかる場合もあります。
広告予算が一定額ある場合はプロに外注したほうが、トータルでコストが安くなる可能性が高いため、外注をおすすめします。
自社にノウハウが蓄積されない
広告運用を外注することで、自社にノウハウが蓄積されにくくなるデメリットがあります。
自社でもデータやノウハウを持っておかないと、もし担当者や外注先の変更が起きた場合に、それまでの積み重ねがゼロになってしまう可能性があります。
外注先に丸投げせずに、仮説や懸念点、実際のデータなどを外注先とコミュニケーションを取りながら、レポートや操作管理画面も共有してもらいましょう。
変更対応に時間がかかることがある
外注のデメリットとして、自社運用よりも変更対応に時間がかかる場合もあります。特に、クリスマスセールといったイベント時などは広告代理店の繁忙期です。
担当者も業務過多になり、担当者や予算との関係で優先順位が下がってしまうと対応が遅くなりがちです。
「〇営業日以内の対応はできません」といった会社も存在するので、対応の早さについては事前に確認することをおすすめします。
広告運用の外注費用相場と項目
ここからは広告運用の外注費用相場と項目について解説します。
広告運用外注の初期費用
契約が決まった段階で初期費用が必要な場合があります。
広告運用を始める際は、戦略・施策を決めたり、アカウント設定や大量のキーワードや広告を入力したりといった作業が必要です。
その作業を初期費用として請求するのが一般的ですが、毎月の運用に上乗せしている場合もあります。
サービスによって異なりますが、一般的には無料~約30万前後です。すでに運用実績があり、初期費用分の作業を削減できそうな場合は値段交渉をしてみても良いかもしれません。
広告運用外注の手数料
広告運用外注の手数料が、プロに依頼する際のメイン料金となります。
手数料のパターンとしては以下のように、一般的な手数料型、月額固定型、成果報酬型があります。
手数料種類 | 内容 |
手数料型 | 広告費の20%前後 |
固定型 | 各サービスの月額固定料金 |
成果報酬型 | 成果に応じて |
一般的な手数料型の計算は例えば以下のようになります。
例:広告費200万円✖️20%=手数料40万円(月額) |
会社によってパーセンテージが違うので事前に確認しておきましょう。
また、固定型では1ヶ月に50~100万円以下の広告費用で5万円~10万円の外注費用というような広告費の範囲による固定の月額料金が設定されています。
3つ目の成果報酬型は、1件のお問い合わせにつき1万円といったCV(コンバージョン)ごとに料金が発生する料金体系です。
CV(コンバージョン):その広告媒体での最終的な成果(例:商品購入、資料請求、会員登録)
それぞれ一長一短があり、会社ごとのこだわりが反映される所でもあるので、外注候補先には事前に確認することをおすすめします。
広告運用外注の広告費用
広告費用はGoogleやYahoo!、Bingなどの広告プラットフォームに支払う料金です。そのため、自社運用の場合でも必要となる費用です。
広告費用は、広告プラットフォーム毎に単価が異なっていたり、どれくらいのユーザーにリーチしたいかによって変わってきたりするため、一概には言えません。
ただ、広告運用初期ではデータをまずは集める必要があるため、多めに広告費用をかけて露出を高めることが多いです。
広告運用外注の追加費用
広告運用外注では上述の費用以外に追加費用がかかる場合があります。一般的に基本料金として含まれている作業は以下です。
|
より詳細なレポートの提出や改善施策のためのクリエイティブの制作などには、オプション料金が発生する場合があります。
何が基本料金に含まれ、何が追加費用なのかを事前に確認しておくことが重要です。
広告運用を外注する際の注意ポイント
次に実際に広告運用を外注する際のポイントについて説明します。
広告運用の基礎知識は得ること
広告運用を外注する場合であっても、社内担当者に広告運用の基礎知識は必要です。
広告運用会社が担当者の理解度に合わせて、わかりやすい説明を心がけてくれたとしても、基礎知識がなければ認識違いが生じる可能性は高くなります。また、ある程度知識がないと外注検討先から、雑な提案をされたり、だまされたりといったことにも繋がります。
少なくとも広告運用の基本的な用語やKPI、相場感などは押さえておきましょう。
契約期間の確認
広告運用の外注では最低契約期間1~6ヵ月が設定されている場合が多いです。それは最適な広告運用をするためのチューニング期間が必要だからです。
広告運用では実際のデータを見ながら、検証していき、最適解を探っていくため、数日といった期間では判断ができないのです。最低契約期間内に解約することができないので、必ず事前に契約期間を確認しましょう。
最低出稿金額の確認
広告費に関しても最低出稿金額が設定されている場合があります。
最近ではほとんどの広告プラットフォームで最低金額は設けられていないですが、やはり出稿金額が低すぎると有効な検証データを得ることができません。
そのため、最低契約期間や最低出稿金額が設定されていることがあります。各設定理由を確認することで各社のこだわりや事情も知ることができるかもしれません。最低出稿金額は会社によって異なるので必ず確認しましょう。
広告運用の外注先の選び方
更に広告運用の外注先を選び方について解説します。
【広告運用】外注先の選び方1.情報の共有は可能か
まずは外注先が情報共有をどれくらいしてくれるかを確認しましょう。
会社によっては、広告運用の管理画面を見せてくれない、運用成果を部分的にしか公開しないところもあります。相手は広告運用のプロかもしれませんが、配信するビジネスについては発注側である皆さんのほうがわかっています。
お互い情報共有し合うからこそ、より良い成果に結びつくという考えを持っている会社にお願いしましょう。また、逆に自社から外注先に提供できるマーケティング戦略やグーグルアナリティクスデータなどの情報があれば、積極的に開示するのが良いです。
【広告運用】外注先の選び方2.成果報告と改善提案
成果報告と改善提案も外注先を選定する上で重要なポイントです。
レポート内容を理解できる人が自社に足りないといった場合は、会議頻度が多かったり、説明がわかりやすかったりする業者を選びましょう。また、広告運用は改善を繰り返して費用対効果を上げていくことが前提です。
そのため、改善提案を行わない、提案が少ない会社は運用をほったらかしにしている可能性があります。
手数料によって優先順位が変わってしまうことは事実ですので、改善提案まで手を抜かれないように業者の規模と予算が合っているかを注意しましょう。
【広告運用】外注先の選び方3.担当者の対応
外注先の選定では担当者の対応もよく確認しておきましょう。やはり人と人での仕事なので、担当者と合わなければストレスがかかります。
レスポンスのスピードや運用知識などの基本的な見極めだけでなく、感覚的にストレスなく関われるかどうかも長く仕事をしていくためには重要です。
フリーランスであれば問題ないですが、会社で営業担当と運用担当が別な場合は、実際に運用を担当する方と話をする場を設けてもらいましょう。
【広告運用】外注先の選び方4.サービス会社の強み
外注先候補の強みを知ることも重要です。
リスティング広告が得意、求人や建設業界の実績が多いなど、それぞれの会社で強みが異なります。当然ですが、自社の広告目的と外注先の強みの相性が良ければ、成果が上がりやすくなります。
思い切って、自社の要望と近い実績を伺ってみても良いかもしれません。
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まとめ
広告運用を自社運用するか外注するかを決めるために必要な外注のメリット、デメリットや費用相場などをわかりやすく解説しました。注意点やポイントは思ったよりも多かったのではないでしょうか。
広告運用は数ヵ月、数年単位と長く続くため、必要となるコストや求められる成果も比較的大きくなりがちです。だからこそ安易に外注先を決めずに、事前確認を徹底的に行い判断しましょう。
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