【2023年最新】受発注システム比較15選!選び方も解説

近年、DXや働き方改革の推進により、受発注システムを導入する企業が増えています。
しかし、電話や紙媒体などのアナログ手法で受発注業務を行っている企業も少なくありません。

そのため、
「電話で注文内容を聞き間違えてしまった」
「毎日、伝票の処理に追われて残業が続いている」
といった失敗や悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか?

単純作業ゆえに煩雑になりがちな受発注業務を効率化するには、受発注システムの導入が近道です。
当記事では、受発注システムを検討している方のために、システムについて詳しく解説し、導入のメリット・デメリット、比較のポイント等をお伝えします。

おすすめの受発注システムもタイプ別に紹介するので、ぜひ比較検討にお役立てください。

受発注システムとは

受発注管理 比較1

受発注システム(受発注管理システム)とは、商品の受注と発注に関わる一連の業務を一元管理するシステムです。

これまでの受発注業務は、手作業で行う部分が多くありました。

受注業務の場合、以下のような作業があります。

  • 電話やFAXでの受発注
  • 各種メールの送信
  • 受注伝票の発行
  • 入金確認
  • 在庫引当
  • 在庫調整
  • 注文書、納品書、送り状等、各種帳票の作成
  • 出荷指示、出荷作業 など

受発注システムでは、手作業で行ってきたこれらの業務をシステムで自動化できます。

属人的で煩雑になりがちな受発注業務を自動化して効率化することで、コア業務に注力できるようになり、更なる売り上げアップや企業成長を目指すことができます。

受発注システムの種類

受発注システムには、主に以下の3種類があります。

【インストール型(オンプレミス)】
自社でサーバーを用意してシステムを構築する方法です。セキュリティが高く、インターネット環境が不安定な場所でも操作できることが特徴です。

しかし、サーバーを自社で構築・管理しなければならないため、導入コストが高くなる可能性があります。
また、システムのバージョンアップやメンテナンス等も自社で行わねばならず、費用や時間的コストが懸念点です。

【パッケージソフト型】
汎用的に使えるように企業向けに量産されたソフトウェアです。購入すれば運用できるため、比較的簡単に導入できます。
インストール型(オンプレミス)と比べると初期費用がかかりますが、ランニングコストは比較的低い傾向にあります。

しかし、セキュリティ対策やアップデート等のメンテナンス作業は自社で行わなければならず、手間がかかることから、現在はあまり使われていません。

【クラウド型】
外部のサービスプロバイダが提供するシステムを利用する方法です。
Web上にデータを保管しているため、IDとパスワードさえあれば、場所を問わず複数人で管理画面を操作できることが一番の特徴です。

システムによっては、スマホやタブレット端末からも受発注を行うことができます。

クラウド型の受発注システムは、テレワークや在宅勤務など柔軟な働き方が求められる現代において最も利便性が高く、多くの企業が利用しています。

また、受発注システムは主にBtoBで用いられることが多いシステムですが、ECモールやECカートと連携できるシステムも数多くあるため、BtoCのネットショップなどでも広く利用されています。

受発注システムの機能

受発注管理 比較2
受発注システムは受注側と発注側で機能が異なります。それぞれ主な機能を紹介します。

受注側の機能

【受注一覧】
受注した商品やサービスの種類・数量・納期・価格・顧客情報などを一覧表示できる機能です。
顧客からの問い合わせやクレームなども記録できたり、日付やキーワードから過去の受注を簡単に検索できる機能などがあります。

【明細管理機能】
受注内容の詳細を一件ずつ管理できる機能です。具体的には、商品名や数量・金額・納期などの注文情報を一件ずつ管理できます。
それによって、注文した顧客からの問い合わせ等にも迅速に対応することができます。

【在庫管理機能】
商品の出入荷や納期を管理できる機能です。在庫数の正確な管理はもちろん、自動発注機能との連携で在庫が一定数を下回った際に自動的に発注することもできます。

【出荷管理機能】
納品書や出荷伝票の出力などの出荷処理を行う機能です。出荷先や配送業者の情報管理もでき、発送状況の確認や配送追跡なども可能です。

【請求書作成機能】
受注情報を元に請求書の発行や金額の管理ができます。任意のタイミングで請求書を自動送付できる機能もあり、取引先が多い場合は大幅な時間短縮が期待できます。

発注側の機能

一方、発注側の機能として主に以下が挙げられます。

【発注一覧】
取引先と発注内容を一覧化する機能です。発注した商品や数量・納期・金額などの発注情報を時系列で一覧化することができます。
また、膨大な発注履歴の中から商品コードやキーワードで絞り込み検索をかけたり、再発注なども容易にできます。

【発注登録機能】
発注する商品情報を入力し、システムに登録する機能です。発注先、発注商品、数量、納期などの情報を入力することで、注文書や請求書の作成ができます。

【在庫管理機能】
在庫状況をリアルタイムで把握できたり、在庫の入出庫を管理できる機能です。
システムのプランによっては、在庫数が一定数を下回った際にアラートで知らせたり、自動的に発注依頼もできます。ロットごとに管理もできるので、大量在庫の管理もスムーズです。

【仕入れ先管理機能】
発注先である仕入れ先の情報を登録・管理する機能です。仕入れ先の住所や連絡先、支払条件などを登録しておくことでスムーズに発注できます。
また、過去の取引先の履歴なども商品名や発注日などから検索することが可能です。

【入荷管理機能】
仕入れた商品の入荷処理を行う機能です。あらかじめ入荷予定日や数量などを登録しておき、商品が入荷されたらステータスを更新することで、後の在庫管理や発注履歴の確認に利用します。また、不良品があった場合の返品処理なども行うことができます。

【支払管理機能】
発注した商品の支払い処理の実行や支払いスケジュールを管理できる機能です。未払いの際のリマインダー機能や、期限を設定した上での自動支払い機能などもあり、経理業務を効率化するための機能が備わっています。

受発注システムのメリット

受発注管理 比較3

受発注システムは、これまで手作業で行ってきた一連の受発注業務を自動化できるため、受注側と発注側に大きなメリットがあります。
具体的にどのようなものがあるか、主なメリットを3つ紹介します。

受発注管理の効率化

【発注側】
電話やFAXを用いた従来の発注方法では、受注側の営業時間や指定のタイミングに合わせたり、発注書を手書きして送信する等の手間がかかっていました。
そのうえ、電話の場合は相手が通話中であったり、FAXの場合は混線による未着や紛失などの恐れもあります。

しかし、受発注システムを使えば、時間帯を気にせず24時間いつでも発注ができます。発注履歴も残るため、発注内容を後から確認することも可能です。

また、定期的に発注する商品をあらかじめ登録でき、システムによってはスマートフォンやタブレット端末に対応したシステムもあるため、外出先から発注を行うこともできます。

【受注側】
これまでの受注作業は、受注した商品や数量などの情報を伝票に起こしたり、PCに入力する等の手間がかかっていましたが、受発注システムを使えば伝票に起こす作業や手入力の手間が省けます。

また、発注データはCSVで出力もできるため、ほかのシステムと連携して活用することも容易です。システムによっては在庫情報をリアルタイムで確認でき、受注後の欠品トラブルも防止できます。

受注情報は共有できるため、スタッフ間でダブルチェックなどもしやすく、受注ミスを減らすことにつながります。

人的ミスの削減

受発注業務における作業は膨大で多岐にわたります。
よくあるヒューマンエラーとして、電話注文の場合は注文内容の聞き間違い、FAX注文では注文書の書き間違いなどが挙げられます。計算ミスや紙伝票の転記ミス、紛失などもあるでしょう。

受発注システムを利用すれば全てが自動化されるため、聞き取りや書く作業、計算などが不要になります。
また、在庫管理システムと連動している場合、数量や金額間違いなどの大きなミスも事前に防ぐことができます。

ペーパーレス化

受発注業務は、一つ一つのフローに膨大な量の紙を使用します。その分、紙代や印刷代などに多くのコストがかかっています。

受発注システムを利用すれば、書類や伝票で管理していた情報をデジタルで管理できるため、ペーパーレス化が実現できます。

ペーパーレス化はコスト削減や業務効率化だけでなく、SDGsの観点からも企業にとって必要な取り組みといえるでしょう。

受発注システムのデメリット

受発注管理 比較4

次に、受発注システムのデメリットも3つ解説していきます。メリットとデメリットをきちんと把握したうえで導入を検討しましょう。

導入の手間やコストがかかる

受発注システムの導入にあたって、初期費用や月額料金がかかります。

受発注件数が少ない企業の場合、基本的な機能を無料で利用できるサービスを使うこともできますが、取引先企業の規模を考慮しつつ効率化を目指すのであれば「有料プラン」を契約する必要があります。

また、導入の前準備や導入後の研修・トレーニングなども必要なため、日々の業務に追われてなかなか導入に踏み出せないという企業も少なくありません。

取引先にも導入してもらう必要がある

受発注システムは自社だけでなく、取引先にも導入してもらわなければならないため、そこがシステム導入における大きな懸念点となっているようです。

企業間でのWeb受注業務(BtoB EC)におけるアンケート調査によると、半数以上の企業が「得意先に使ってもらえるかどうか不安」と答えています。


参考:アラジンEC「受注業務の実態に関するアンケート調査

企業のデジタル化が進む現在も、電話やFAX等での受発注管理が長らく定着していて、新しいシステムの導入に抵抗を示す企業も少なくありません。

そのような事態に対応できるよう、多くの受発注システムには、さまざまなサポート体制が整っています。
例えば、パンフレットや動画マニュアル、導入前セミナーなどがあります。それらを大いに活用すると良いでしょう。

効率よく円滑な取引を行うためにも、取引先にシステムへの理解を深めてもらうことが大切です。

定着させるのに時間がかかる

受発注システムには業務効率化のための基本機能の他に、カスタマイズ機能が備わっています。そのため、新しいシステムに慣れるまで従業員が混乱したり、かえってミスが多くなる可能性もあります。

また、従来の受発注業務に慣れていて、新しいシステムの導入に抵抗感を抱く従業員もいるでしょう。

受発注システムに限らず、新しい仕組みに慣れるにはそれなりの時間が必要です。
導入にあたっては社内会議を開いたり、分かりやすい資料を作成するなど、周囲の理解を得る必要があります。

導入する場合も、最初は機能の少ないプランから導入したり、社内レクチャーや研修の時間を設けるなどの工夫をしてみましょう。

受発注システムの比較ポイント

受発注管理 比較5
受発注システムの導入は、自社だけではなく取引先も関わるため、契約したものの合わないからといってすぐに使用を止めることはできません。
それを踏まえたうえで、特に大切な比較のポイントを以下に3つ挙げます。

操作や導入が簡単か

受発注システムは、自社と取引先が一緒に利用するという特徴があることから、簡単に使いこなせるかどうかが重要です。利便性の高さは業務効率化や生産性向上にもつながるため、大切な比較ポイントです。

具体的なポイントとしては、

  • よく使う機能が見やすく、直観的に操作できるか
  • 導入前後のサポート体制が充実しているか

などがあります。

利便性やカスタム性の高さも大切ですが、まずは自社がよく使う基本機能の使いやすさを重視しましょう。

業種・業界に合っているか

受発注システムは、業種や業界によってニーズが異なります。

例えば、小売業では在庫管理が重要なため、在庫管理機能がより使いやすく工夫された受発注システムを選ぶのが賢明です。

一方、建設業の場合は、受発注機能の他に施工管理やアフター管理なども重要なため、建設業に特化した受発注システムを選ぶ必要があります。

このように、自社の業界・業種に合った受発注システムを選択しましょう。

そのためには、自社と同業種の対応実績があるか否かも重要なチェックポイントです。

スマホ対応しているか

近年はスマホやタブレットなどのモバイル端末に対応した受発注システムが増えています。

外出先でも手軽に受発注を行ったり在庫確認できることが一番のメリットですが、スマホに対応した管理画面は使いやすいユーザーインターフェースになっていることが多いので、操作性が良い点も業務効率化に大きく貢献しています。

また、受発注システムを取引先に勧める場合も、「日頃から使い慣れているスマホから操作できるなら…」という理由で導入してくれる企業もいるでしょう。

導入実績が豊富な受発注システム比較

受発注管理 比較6
受発注システムのメリットやデメリット、比較ポイントからみる選び方まで解説しました。
ここからは、おすすめの受発注システムをタイプ別に紹介し、比較していきます。
まずは、導入実績が豊富なシステムとして、5つのサービスを紹介します。

楽楽販売

株式会社ラクスが運営する「楽楽販売」は、導入実績2,500社以上(2023年4月時点)のクラウド型の受発注システムです。

受発注業務に加え、請求管理、営業案件管理、顧客管理、顧客対応履歴の一元管理といった販売業務全体の効率化に対応。稟議フローのシステム化も実現します。

プログラミングの知識不要で、自社特有の業務フローに合わせたカスタマイズができる点も強みです。CTI/コールセンター、他クラウドサービス等とのデータ連携も可能です。

その他、ルーチンワークの自動化や、ボタン1つの帳票発行など、あらゆる業務の効率化が実現します。

電話・メールサポートはもちろん、動画マニュアルやサポートセミナー等も用意されており、スムーズな導入と運用を支援します。

■料金プラン
初期費用15万円、月額費用6万円~
※月額費用は利用ユーザー数やデータベース作成数に応じて変動

MOS

株式会社アクロスソリューションズが運営する「MOS」は、クライアントの顧客である「発注者」が使いやすい設計を特徴とするクラウド型の受発注システムです。
597社40万人を超える稼働実績があります。(2023年4月時点)

発注側は従来の注文用紙のレイアウトのままシステムを利用できるほか、AIの学習機能でいつもの発注業務をボタン一つで実行できます。モバイル端末からの発注にも対応しています。

自社の業種業態や商習慣に合わせてカスタマイズしたり、基幹システムとの連動など、自由度が高いのも特徴です。

発注画面が電子カタログ風の仕様になっており、動画情報も閲覧可能であるため、客先での営業ツールとしても活用できます。

■料金プラン
要問合せ

BtoBプラットフォーム 受発注

株式会社インフォマートが運営する「BtoBプラットフォーム 受発注」は、飲食業界に特化したクラウド型一元管理システムです。46,375社、35万以上の店舗が導入しています。(2023年4月時点)

食材の受発注の効率化はもちろんのこと、食品メニューごとの原価や原産国、アレルギー製品の表示なども一元管理できます。

受注側と発注側でデータを共有するため、月次決算における照合作業をミスなくスピーディーに行うこともできます。

また、チェーン展開する飲食店では、各店舗の仕入状況や仕入原価をタイムリーに把握できたり、スマホやタブレットからの発注もできるため、迅速かつ的確な経営判断を実現します。

発注側にも導入が必要ですが、導入実績が豊富なため、未導入の取引先にも新規導入を勧めやすい点が強みです。自社の基幹システムや販売管理システムとのデータ連携も可能です。

■料金プラン
要問合せ(発注企業と受注企業で料金設定に相違あり)

TS-BASE

竹田ipホールディングス株式会社が運営する「TS-BASE」は、業態に合わせて選択できる複数の管理システムを搭載。BtoBの受発注をよりスムーズにすることに特化したクラウド型の受発注システムです。

具体的には「注文サイト」「物流拠点向け倉庫管理」「受注管理システム」の3つの機能を搭載し、業態や既存システムを考慮して最適なプランを選ぶことができます。

本システムのみで受注、出荷対応、⼊庫・在庫管理などの一元管理もできますが、すでに自社で注文サイトや倉庫管理システムなどの既存システムを利用している場合は連携ができるため、その分、低価格で利用できます。

スマホやタブレットなどのモバイル端末にも対応しており、リアルタイムの在庫管理システムから、スマートな在庫管理が実現します。
24時間365日の監視体制や、厳重かつ万全なセキュリティ対策も強みです。

■料金プラン

注⽂サイト+倉庫システム+管理システム 注⽂サイト+管理システム 倉庫システム+管理システム
初期費用 500,000円 470,000円 290,000円
月額費用 140,000円 100,000円 100,000円

 

楽楽B2B

「楽楽B2B」は、株式会社ネットショップ支援室が運営するクラウド型の受発注システムです。導入実績は10万社を突破しています。(2023年4月時点)

特徴は、ECシステムを開発・提供していた経験に基づき、EC運用の効率化で本当に必要な機能を搭載している点です。
例えばAIによる「注文書自動読込み機能」では、あらゆる書式の注文書でも読み込める上に、手書きの注文書も自動読み込みが可能です。

注文書の仕分け作業も自動的に行われ、そのまま販売管理ソフトへアップロードすることで業務の効率化が実現します。

また、イレギュラー注文の検索もボタン一つで可能な点や、豊富なカスタマイズ機能、個別取引に応じた細かな注文にも対応可能です。

■料金プラン
ライトプラン:月額50,000円
スタンダードプラン:月額70,000円
エンタープライズプラン:月額120,000円

無料で使える受発注システム比較

受発注管理 比較6

次に、無料プランや無料トライアルがある受発注システムとして、5つのサービスを紹介します。

COREC

株式会社ラクーンコマースが運営する「COREC」は、紙やFAXでの注文受付を、最低限の機能でWeb化したい小規模事業者におすすめのクラウド型受発注システムです。

無料プラン・有料プランともに自社システムへの連携や在庫情報との連携はできないものの、価格が格安な点が特徴です。すでに6万社以上に利用されています。

直観的に操作できるユーザーインターフェースで、注文フォームのバナーやリンクを自社ホームページなどに貼るだけで簡単にWeb受注が可能です。

また、取引先ごとに商品や価格を変更した注文フォームの作成も可能。モバイル端末からの発注にも対応しています。

その他、受注一覧をCSVやPDF形式で一括ダウンロードできたり、PDF形式の納品書や請求書をワンクリックで作成することもできます。
無料プランでも多くの機能が利用できますが、件数に上限が設けられています。

■料金プラン
【受注側の一例】

無料プラン
0円/月
ビジネスプラン
1,980円/月
受注回数 無制限 無制限
出荷伝票・請求書の作成 20件/月 無制限
一括HTMLメール送信 100通/日 1,000通/日

※その他「受注データ一括ダウンロード」「見積作成機能」など両プランに対応

【発注側の一例】

無料プラン

0円 / 月

ビジネスプラン

980円 / 月

発注回数 無制限 無制限
発送先登録数 1件 無制限
無料FAX可能回数 30回/月 200回/月
発注額集計レポート 当月分のみ すべての期間

※その他「発注データ一括ダウンロード」「入荷処理」など両プランに対応

CO-NECT

CO-NECTは、直感的なインターフェースが特徴的なクラウド型受発注システムです。

発注側は無料でシステムを利用できます。受注側が発注フォームをカスタマイズし、取引先に発注フォームのURLを送ると、簡単にWeb発注ができる仕組みです。
LINEと連携することでLINE上で発注もできるため、操作が簡単なところが特徴です。

受注側の主な機能は、受注管理、出荷管理、取引先別注文ページの作成(個別の価格や商品コードの設定も可能)、請求書作成などがあります。

その他にも、受注データをさまざまな角度で分析・確認できる「分析レポート」などのオプション機能を追加することも可能です。
メールや電話に加え、チャットによるリアルタイムのカスタマーサポートも評判です。

■料金プラン
・発注側の利用料は無料
・初期費用無料
・受注側の月額利用料は要問合せ

board

ヴェルク株式会社が提供する「board」は、主に中小企業・個人事業主のために作られたクラウド型の業務一元管理システムです。30日間の無料トライアルがあります。

見積書、発注書、支払通知書等、各種書類の自動作成などの機能が充実しています。請求書作成ソフトと経営管理ツールを合わせたようなシステムで、業務フローごとに損益管理や分析までカバーしていることが特徴です。

在庫管理機能は持たないため、在庫管理の必要がない企業向けのツールです。
受発注管理はできますが、「まとめて商品を仕入れて、複数の顧客に販売する」という流れの業務には向かない可能性があります。
一つの受注に紐付いた外注や仕入の管理であれば可能です。

■料金プラン
30日間無料トライアルあり

Personal Basic  Standard Premium
月額 980円 1,980円 3,980円 5,980円
利用可能人数 1人まで 3人まで 15人まで 50人まで
外部ファイル保管 1GB 5GB 10GB
データロック

※価格は税抜の月額料金

SpreadOffice

株式会社スプレッドオフィスが提供する「スプレッドオフィス」は、クラウド型の帳票業務一元管理システムです。
主に中小企業・個人事業主に広く使われており、最大60日間無料で利用可能です。以降も月額980円~というリーズナブルな価格で利用できます。

「スプレッドオフィス」は、前述の「board」と同様、各種帳票の自動作成機能やファイル管理などが充実したツールです。在庫管理機能を搭載していない分、コストが抑えられています。

見積もり~受注~発注~請求という一連の流れに沿って数字の登録や管理がリアルタイムでできたり、ファイル管理や名刺・商談管理・経費登録などの機能も揃っています。

もちろんExcel・PDFにも対応し、現在利用中の帳票をほぼそのままのデザインでスプレッドオフィスに反映させることも可能です。

セキュリティ対策も万全で、サーバーは国内最大手、通信は「256bit SSL」で暗号化され、データは二重バックアップで保護されています。
より強固なセキュリティ対策を望む場合は、IPアドレス制限や不正ログインロック等が標準装備されたスタンダードプランがおすすめです。

■料金プラン
翌月末まで最大60日間無料で利用可能

ライトプラン:980円/月(税込)
ミドルプラン:1,280円/月(税込)
スタンダードプラン:1,980円/月(税込)

コマースロボ

株式会社コマースロボティクスが運営する受発注システム「コマースロボ」は、出荷件数100件/月であれば無料のフリープランが利用できます。
受注管理機能や倉庫管理機能など、一通りの機能が無料で利用できるため、スタートアップ企業にも適しています。

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」などの主要ECモール・カートに対応していますが、CSV連携であればほとんどのモール・カートと連携可能です。

また、倉庫管理システムは小規模から10,000坪利用の大型物流案件まで対応でき、システムバッチ処理やオートシップ機能の特許技術を有しています。
すでに90以上の主要倉庫で利用されているシステムのため、すぐに連携・利用可能です。

■料金プラン

フリープラン 自動出荷プラン SCMプラン
初期費用 無料 無料 無料
月額費用 無料 10,000円

+従量課金制

30,000円

+従量課金制

出荷件数 〜100件/月 ~500件/月 ~500件/月

※価格は税抜

ECサイト向けの受発注システム比較

受発注管理 比較7

最後はBtoC向けのネットショップやECサイトにも対応した、おすすめの受発注システムを5つご紹介します。

NEXT ENGINE

NE株式会社が運営する「NEXT ENGINE」は、通信販売事業を手がける企業におすすめのクラウド型受発注システムです。
ECの現場から生まれたサービスで、ネットショップ運営の実体験に基づいて開発された便利な機能が揃っています。

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」など48のECモール・カートに対応し、導入店舗数は業界最多です。(2023年4月時点)

主な特徴は、アプリによる豊富な拡張機能で、自社に合わせて細かくカスタマイズすることができ、必要なタイミングで使い始めることができます。

また、楽天スーパーロジスティクスやYahoo!ロジスティクスなど、多くの倉庫に対応しているため、自社・委託を問わずスピーディーな出荷を実現します。

「受注管理」の他にも「在庫管理」「商品登録」「出荷指示」機能などがあり、さまざまな業務を一貫して効率化できます。

■料金プラン
基本料金(月間受注件数400件以下) 10,000円
従量課金制

月間受注件数 一件ごとの単価
401件〜 25円
1,001件〜 20円
3,001件〜 15円
5,001件〜 10円
7,001件〜 5円

 

アラジンEC

株式会社アイルが提供する「アラジンEC」は、初期設定が必要なパッケージ型のBtoB向けの受発注システムです。

本システムは、約30年の基幹システムの開発・サポートの中で培った経験値と5,000社以上のBtoBノウハウを活かして作られ、本当に必要な基本機能をパッケージ化しています。

各社独自のシステム構築を行うため、自社の基幹システムや他社システムとも柔軟な連携ができます。そのため、新規開発よりも低コストでの導入が可能です。

基本パッケージで対応できない部分はカスタマイズ機能の追加も可能で、各業種や業態の特性にシステムをフィットさせることができます。

モバイル端末にも標準対応し、専属チームによるサポート体制も充実。料金プランが従量課金制ではなく月額固定制である点も特徴です。

■料金プラン
初期導入費用300万円~、月額費用6万円~
※カスタマイズの内容および上位システムとの連携により変動

助ネコ

株式会社アクアリーフが運営する「助ネコ」は、BtoCのネットショップを手がける企業におすすめのクラウド型受発注システムです。

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」などのECモール・カートに対応し、実店舗の受注を一括管理・自動化することが可能です。
未対応のモールやカートでも、指定の形式に修正したCSVデータを使えば取り込むことができます。

標準機能は、送り状データ作成・伝票番号取込・各種メール送信・発送完了報告データアップロード・Web領収書の発行などがあり、全てスマホからも操作可能です。
「受発注管理」の他にも、「在庫管理」や「商品登録」システムを提供しています。

感覚的に使いやすいインターフェースや高度な情報セキュリティ、アットホームなサポート体制などの評判も良く、IT製品やSaaSのレビューサイト「ITreview」にて顧客満足度4.5を取得しています。

■料金プラン
【例:受注管理・ベーシック版 月額】
初期費用 30,000円

連携1モール~(300件まで) 15,000円
連携2モール~(300件まで) 20,000円

※年契約はモール数問わず40,000円(5,000件まで)
※取込件数によって追加料金あり
※「商品登録」「在庫管理」システムを使用する場合は別途料金が発生

TEMPOSTAR

SAVAWAY株式会社が運営する「TEMPOSTAR(テンポスター)」は、多店舗ECサイトの受注管理、商品管理、在庫管理の機能を中心に、業務の自動化を実現させたBtoC向けクラウド型の受発注システムです。

基本機能の充実もさることながらカスタマイズ性に富み、業種や事業成長スピードに合わせて拡張できることが強みです。

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」を含むさまざまなECモール・カートに対応し、受注・在庫・商品などの情報を、各モール・カートの仕組みに合わせて連携することも可能です。

また、在庫管理機能は、複数店舗で販売している同一商品の在庫数を一括管理できるうえ、5分間隔で更新されます。それにより、タイムラグを最小限にとどめた在庫連動が可能です。セット商品にも対応できます。
■料金プラン
初期費用無料
月額費用:商品課金と受注課金の合計金額で、10,000円~利用可能
(運営店舗数問わず一律)

GoQSystem

株式会社GoQSystemが運営する「GoQSystem(ごくーシステム)」は、BtoCのネットショップやECサイトを手がける企業におすすめのクラウド型受発注システムです。

「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」など多くのECモール・カートに対応し、受注から出荷までの一括管理が可能。「カスタムCSV店舗機能」を使えば、自社サイト等の非対応モールやカートも管理可能となります。

受発注業務に必要な基本機能の他に、注文備考欄の一覧化や顧客のランク付けなど、他社にはない細かな機能があり、商品の受け取りトラブルや問い合わせにもスムーズに対応できます。

また、化粧品や書籍などの小型商品を扱う店舗向けに、日本郵便のクリックポストとの連携サービスが用意されており、配送コストを大幅に下げることが可能です。

その他、在庫を持たずに販売する「ドロップシッピング」がコカ・コーラ社に限り利用できるなど、ユニークかつ便利な機能が揃っています。

■料金プラン

プラン名 月額料金 初期費用
受注管理プラン 15,000円 30,000円
受注・在庫連携管理プラン 29,800円 40,000円
受注・商品・在庫連携管理プラン 44,800円 50,000円
受注・商品・在庫連携・出荷管理プラン 64,800円 100,000円

※価格は税抜

受発注管理のアウトソーシングは「HELP YOU」へ

受発注管理 比較8

ここまでタイプ別におすすめの受発注システムを紹介してきましたが、
「受発注システムが便利なのは分かったけど、使いこなせるか不安」
「そもそも導入に時間を割けない」
そのような企業・店舗には、受発注業務のアウトソーシングもおすすめです。

HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なスタッフがクライアントをトータルサポートし、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。

【HELP YOUのプラン】
<チームプラン>
お客様の窓口となるディレクターが、業務の遂行に必要なスキルを持つアシスタントを集め、チーム制でサポートするプランです。

チームプラン4つの強み
1.厳しい採用プロセスをクリアした「優秀なアシスタント」
2.チーム制なので欠員があっても業務が滞る心配なし!長期的な依頼が可能
3.さまざまな業務の依頼でも窓口は一つで簡単!頼れる「専属ディレクター」
4.海外在住の日本人スタッフによる時差を活用した夜間帯業務も可能
 

【チームプランの主なサービス内容】
HELP YOUには、さまざまなスキルを持った優秀なメンバーが多数在籍しているため、幅広い業務の依頼が可能です。

■ECサイト業務:売上管理、商品管理、サイト管理、ニュースリリース作成など
■マーケティング業務:SNS投稿、メルマガ作成、アンケート集計など
■総務業務:出張手配、スケジュール調整、名刺作成、データ整理など
■経理業務:入金管理、支払業務、請求書発行など
■人事・採用業務:求人票の作成、書類審査管理、セミナー会場手配など
■営業サポート業務:会議資料作成、データ収集、KPI管理、経費申請など
※各サービスは、お客様のご要望によって組み合わせが可能です。

料金
月額:10万円~/実働時間:30時間~

 

チームプランに加え、固定の専属アシスタントが業務を柔軟にサポートする「1名専属プラン」、RPAツールを用いて自動化が可能な定型業務をロボットがサポートする「ロボットプラン」など、お客様のニーズに合わせたプランをご提供しています。

「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが適しているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください!

受発注システム比較のまとめ

受発注管理 比較9

受発注システムのメリットやデメリット、比較ポイントなどを紹介するとともに、おすすめのサービスをご紹介しました。

電話や紙媒体でのアナログな受発注業務は、どうしても煩雑な作業になりがちです。そのため、本来注力すべきコア業務に集中できなかったり、長時間労働による残業なども大きな課題となっています。

受発注システムを導入すれば、受注と発注に関わる全ての業務をシステムで一括管理できるため、業務負担を大幅に削減することが可能です。

しかし、システムの導入にはデメリットもあります。デメリットを解消できない場合は、アウトソーシングサービスに依頼して業務負担を軽減するという手段もあります。

ぜひ、自社にとって最適な方法を選択してください。コア業務に集中できる環境を整備し、激化する企業間競争を生き残っていきましょう。

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