ECサイト運営とは│業務内容や費用、必要なスキルを解説

日本国内のBtoC-EC市場規模は、22.7兆円(2022年)と、経済産業省が調査を開始した2013年と比較しても大きく拡大しています。「物販系分野」の規模が一番大きく、13兆9,997億円の前年比は5.37%増。次いで「サービス系分野」が6兆1,477億円で前年比が32.43%増となっています。

引用:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」

この記事では、2024年ECサイト運営の業務内容や必要な資格・スキル、サイト構築・運営業務にかかる費用などについて詳しく解説していきます。
読後にはECサイト運営のコツや注意点を踏まえたうえでネットショップ運営を軌道にのせる第一歩を踏み出せるでしょう。

ECサイト運営とは

ECサイト運営とはECサイト運営とは、電子商取引(E-Commerce)サイトの管理や運営のことを指します。つまりオンライン上で商品やサービスを販売するビジネスプロセスです。

ECサイト運営の業務内容には、フロント業務バックエンド業務があります。どちらもECサイト運営を成功に導くためには欠かせない業務です。

フロント業務

フロント業務とは、ユーザーである顧客と接する部分の業務です。例えばECサイトの外観、使いやすさ、コンテンツ制作を担当します。業務には以下のようなものがあります。

・商品企画
・仕入れ・商品管理
・サイト制作
・マーケティングとプロモーション
・改善施策

 

バックエンド業務

バックエンド業務とは、サイトの内部運用に関わる部分で、顧客からは直接見えない業務です。サイトの基盤となる技術的側面、内部運用、セキュリティ、物流などを管理し、フロントエンドの業務を支える役割を果たします。以下のような業務があります。

・システム開発と保守
・商品情報登録
・受発注管理
・在庫管理
・アフターサポート

 

ECサイト運営│業務内容と流れ

ECサイト運営とは

ECサイトの運営に関わる詳しい業務内容とフローを紹介します。

商品企画

フロント業務一つ目の仕事は、商品企画です。商品企画は、フロント業務の中でも最も重要な業務です。

当たり前のことですが、ECサイトで利益をあげるためには、「売れる商品」を販売しなくてはいけません。
ただ単に、「流行っているから」「売れそうだから」と企画するのでは、ユーザーのニーズに対応していない、残念なECサイトで終わってしまいます。

商品企画の業務は、トレンドや季節、時代背景、市場規模などを考慮したうえで、ユーザーのニーズにあった「売れる商品」を企画する必要があります。
また、販促費などのコストを考慮しながら、消費者にとって魅力的な価格設定を行うことも商品企画の重要な仕事の一つです。

仕入れ・商品管理

次は仕入れと商品管理です。仕入れ業務は、単に商品をオーダーするだけではありません。

信頼できる仕入れ先を選定したり、販売予測に基づいた仕入れをする必要があります。また、売れ筋商品は販売機会を損失することのないよう、複数の仕入れ先を確保するなどの工夫も求められます。

一般的に、商品の在庫は販売予測の2ヵ月分が適当といわれています。世間で今何が売れているか、これから何が売れそうかを調査し、データに基づいた販売予測を立てることで、適切な仕入れが可能になります。

サイト制作

サイト制作は売り上げを左右するとても重要な業務です。

どんなにいいプロモーションをしても、目当ての商品が探しにくかったり、決済手続きが面倒だったりすると、商品を購入してもらえません。

サイト制作の業務は、誰に見てほしいのか、ユーザーにとって使いやすい設計(UI・UX)とは何かを考え、サイトを設計します。

その上で商品の説明、ブログ記事、マーケティングコンテンツなど、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを作成します。

マーケティングとプロモーション

売り上げを上げるためには、多くの人にECサイトの存在を認知してもらい、利用してもらえるように集客する必要があります。それがマーケティングとプロモーション業務です。

ECサイトでの集客活動(プロモーション)は、トレンドやユーザーのニーズをしっかりと把握し、業種やユーザーの属性に合ったアプローチが求められます。具体的には、SEO対策やSNS運用、メールマーケティング、広告キャンペーンなどを通じて、サイトへの訪問者数を増やします。

これらは、Webマーケティングという専門的な領域です。そのため、集客業務は外部業者に依頼したり、外部パートナーと連携して行うケースが多いパートです。

改善施策

目標値の管理は、売上を最大化するために必要な施策です。例えばデータを分析し、コンバージョン率が高くPVが低いページや、その逆のページなどの改善策を実施します。サイトの現状や目指すべき目標に応じて適切な施策を選択し実行することが求められます。高い分析スキルや計画性が必要となります。

顧客からの問い合わせに対する対応、FAQの管理、ライブチャットサポートなどを提供します。

システム開発と保守

ECサイトの機能を開発、更新し、障害が発生した際には迅速に対応します。サーバー管理業務はサイトのホスティング、データベースの管理、バックアップの実施などを行います。

セキュリティ管理はデータの暗号化、不正アクセスの防止策の実装、セキュリティパッチの適用などを行います。

商品情報登録

商品データの入力作業を行います。商品名、説明文、価格、商品数、在庫の有無など1種類ずつ入力が必要となります。商品画像の撮影や加工、ユーザーが検索しやすいようにキーワード登録なども行います。

商品説明や画像のクオリティが顧客となるユーザーを惹きつけることになるため、ECサイト運営を成功するためにはユーザー心理を理解した内容であることを意識する必要があります。

受発注管理

商品受注の仕事は、顧客から注文があった際に、以下の業務を行います。

1.注文内容の確認メール送信
2.在庫への引き当て
3.出荷指示

これら一つ一つは、単純かつルーティンな作業ではあります。しかし、これらの過程においてミスが起こるとクレームにつながることが多いため、とても重要な仕事の一つです。

最近ではこうした重要な工程での人的ミスを削減するために、システム導入による業務自動化を進めるサイトが増えています。
特に、複数のECサイトを運用していたり、サイトの規模が大きかったりする場合は、管理システムとの連携が必要となるでしょう。

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在庫管理と物流

商品の在庫状況を管理し、注文された商品の出荷プロセスを管理します。

在庫管理とは、「何が・どこに・いくつあるのか」を管理すること。データ上の在庫数とリアルな在庫数が合っていることを確認する必要があります。
さらに、過剰在庫を防ぎつつ、販売機会の損失を防ぐための適正在庫を保つことも重要です。商品受注データから販売予測を立て、いかに無駄にならないように在庫管理をするか。在庫管理は利益を大きく左右する重要なパートです。

複数拠点に倉庫があったり、実店舗と在庫を共有していたりする場合は、エクセルによる地道な在庫管理は難しくなります。
自社での管理が難しい場合は、在庫管理システムの導入や、外部のサービス会社との連携が必要となるでしょう。

出荷業務は、基本的に、以下のような流れで行われます。

1.商品受注(出荷指示書)
2.商品ピックアップ
3.梱包
4.納品書&送り状作成
5.宅配業者への荷渡し
6.顧客へ発送完了メールの送信

こうした実作業以外にも、質のいいクッション材を使ったり、適切な配送業者を選定したりすることも、出荷に関わる大切な仕事です。

アフターサポート

自社ECサイトのファンやリピーターの獲得に、アフターサポートは重要な役割を果たします。

一般的には、商品到着から2週間以内に、商品の使用感を尋ねたり、クーポンを発行したりする「フォローメール」を配信するサイトが多くあります。
また、顧客からクレームが発生した際に、丁寧かつ迅速に対応できれば、クレーム客を自社サイトのファンにしてしまうことも可能です。

「顧客に対する気遣い」であるアフターフォローは、ECサイトの売上増加の明暗を分ける大事な業務の一つです。

以上がECサイト運営に欠かせないフロント業務とバックエンド業務です。
これらの業務を的確かつ効率的に行うことで、継続的な収益があるECサイトを運営できます。

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ECサイトの構築・運営にかかる費用

ECサイト運営とは2

ここからはECサイトの構築・運用にかかる費用を紹介します。

ECサイトの構築・運用にかかる費用は、構築方式(構築タイプ)によって異なります。
一般的なECサイト構築方式4つ(ASP、オープンソース、パッケージ、フルスクラッチ)の構築費用と運用費用の相場を見ていきましょう。

ECサイトの構築にかかる費用

まずは、簡単に各タイプの特徴の確認から。

ASP(Application Service Provider)

完成しているプラットフォームを、ネットワーク経由で利用してECサイトを構築するタイプです。プログラムやハードウェアなど一切用意する必要がなく、手軽に利用できます。
これからECサイト運営を始める会社や、小規模ECサイトによく使われる方式です。

オープンソース

企業や個人が開発したプログラムで一般公開されており、ライセンス費用がかからずにECサイトを構築できるタイプです。複製や改変ができて自由度が高く、独自のECサイトを構築できます。

しかし、バグや障害が発生した際の責任の所在は、オープンソース提供元ではなく、ECサイト事業者がリスクを負うなどデメリットも。
そのため、開発できる技術者がいて、オープンソースのリスクを認識したうえでコストを抑えたい会社が利用する傾向にあります。

パッケージ

カートや受注・売上管理、顧客管理などECサイト運営に必要な機能がパッケージ化されているタイプです。
ある程度のカスタマイズができるため、自社サイト独自のECサイトを構築できます。中~大規模のECサイトによく使われる方式です。

フルスクラッチ

ゼロからプログラムを組んでECサイトを完全に新規で構築するタイプです。
どんな要望でも実現でき、デザインも自由自在。しかしながら、莫大なコストと長い開発期間を要するなどのデメリットも目立ちます。

オリジナル色を出したいサイトや大規模なECサイトを構築する際に使われています。

ECサイトの構築4タイプ別の費用相場は以下の通りです。

構築方法(タイプ) 構築費用相場
ASP 0円~数十万円
オープンソース 0円~数百万
パッケージ 数十万円~数千万円
フルスクラッチ 数千万〜

このように、ECサイト構築にかかる費用は、ECサイトの構築方法によって大きく異なります。

ECサイトの運営にかかる費用

ECサイトの運営で費用がかかるのは、サイトの構築費用だけではありません。ECサイトを運営するにあたっては、月々のランニングコストもかかります。

具体的には以下のようなランニングコストが発生します。

  • サーバー費用
  • ドメイン費用
  • ECシステム利用料
  • 機能追加などオプション利用料
  • 広告/マーケティング費用
  • 保守/管理費用
  • 配送費用
  • 商品撮影費用
  • 画像編集費用
  • 梱包資材費用
  • 人件費
  • コールセンター費用

これらの運営費用は、ECサイトの運営方法やサイト規模によって大きく異なります。
まずは、自社にあった最適な構築・運営方法を選定すること。そして、常に費用を見直し、余分な費用がかかっていないかを確認することもECサイト運営を成功させるコツです。

ECサイト運営に必要な資格やスキル

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ここまで、ECサイト運営の業務内容と流れ、ECサイトの構築・運営にかかる費用を解説してきました。
そのうえでこの章では、ECサイト運営担当者に必要な資格やスキルを紹介していきます。

ネットショップ実務士

ネットショップ実務士は、商品の管理、プロモーション、問い合わせやクレーム対応などを行います

ネットショップ実務士は、ネットショップ(Eコマース)の知識を体系的に学んでいることから、ネットショップ運営の実務に直結するスキルを持ち得ているため、現在のネットショップ市場の拡大に伴い、将来性のある資格として注目されています。

出典:CBTSネットショップ検定

Webアナリスト

Webアナリストとは、Webサイトの数値を分析し、改善策を提案する専門家です。主に、Webサイトのトラフィック分析、ユーザー行動の解析、コンバージョン率の最適化、SEO(検索エンジン最適化)戦略の立案などを行います。

これには、Google AnalyticsやAdobe Analyticsなどの分析ツールを使用し、ウェブサイト訪問者の行動パターンを理解し、ウェブサイトの目標達成に貢献するための戦略を策定する能力が求められます。

商品企画

商品企画は、ECサイト運営において何よりも重要なスキルです。顧客に響く商品を継続的に提供することで、ECサイトを運営しつづけられるからです。

顧客にとって魅力的な商品を企画するには、ユーザーのニーズや市場のトレンド分析が欠かせません。分析結果に基づき、商品の選定や価格設定を行います。

ユーザーのニーズやトレンドを捉えたうえで、ブランドコンセプトに合わせた企画を行えば他社との差別化も図れるでしょう。ECサイト運営者として商品企画のスキルを磨くことは、ビジネスの成功に直結するのです。

Webマーケティング

ECサイト運営には集客施策も不可欠です。そのため、次のようなWebマーケティングのスキルが必要になります。

広告運用

ECサイトの集客には、まず広告出稿による宣伝施策が有効です。Web広告には、短期間での集客が見込め、狙ったターゲットに広告を訴求できるメリットがあります。

もちろん広告の出稿料はかかりますが、Instagram広告など低コストで始められるものも存在します。また、広告の種類はさまざまあるため、ターゲットや予算に合ったものを選ばなければなりません。

例えば、ECサイトに適している広告は次のようなものです。

  • リスティング広告…ユーザーの検索結果に表示され、クリック率が高い
  • リターゲティング広告…過去にWebサイトを訪問したユーザーに表示されるため、コンバージョンしやすい
  • ショッピング広告…商品画像、価格などの詳細情報が表示され、ユーザーの関心を得やすい
  • SNS広告…FacebookやInstagramなどのソーシャルメディアに表示され、ターゲティング精度が高い

中でもリスティング広告は購買意欲の高いユーザーにアプローチしやすく、少額から出稿できる点が特徴です。

ECマーケティング株式会社がネットショップ(ECサイト)担当者を対象に行った調査によると、月商1,000万円以上のネットショップで一番流入が多いチャネルは、リスティング広告がもっとも多く21.8%となっています。(※月商1,000万未満の場合は10.8%)参考にしてみてください。

参考:ECマーケティング株式会社「ネットショップ動向調査~小規模/大規模ネットショップ~

SEO対策

ECサイトへの流入を増やすために、SEO対策は必須となるスキルです。SEO対策とは、検索エンジンの結果ページにおいて、自社サイトの表示順位を上げるための施策を指します。

多くの競合ECサイトがひしめくなか、検索結果の目立つ位置に自社サイトが表示されなければ、ユーザーに商品やサービスを知ってもらうことは困難です。

ECサイトのSEO対策(施策)は、オウンドメディア運営などが主流です。オウンドメディアで自社や商品の情報発信を行い、質の高いコンテンツを定期的に更新すると検索エンジンの評価を上げることができます。
そうすることで自然な流入(アクセス数)が増加し、集客やファンづくりにもつなげることが可能です。

SNS運用

先述したオウンドメディアの他に、SNS運用もECサイトの効果的な集客施策です。SNS運用では、自社商品のターゲットとなるユーザーに合ったSNSの選定が肝心です。
例として、主なSNSの特徴や利用ユーザーを以下に記載します。

  • X(旧Twitter)… 10〜40代の幅広い層が利用。短文投稿が中心で拡散性が高い
  • Instagram…10〜20代の利用率は70%以上。動画・画像投稿がメインで、企業の雰囲気・世界観がユーザーに伝わりやすい
  • Facebook…30〜40代の利用がもっとも多い。基本的に実名登録制で他のSNSに比べると長文投稿できる点が特徴
  • LINE…1対1のコミュニケーションが中心。メッセージの既読率が高く、全世代が利用している

参考:総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要> 令和5年6月」

SNSは多くの人にスピーディーに情報を拡散できる一方で、誤った情報や不適切な内容が拡散されると、炎上リスクが高まります。運用、施策に際しては、危機管理能力やITリテラシーが求められるでしょう。

情報の正確性の確認やユーザーとの適切なコミュニケーションなど、SNS運用の手法を学び、日々の業務に取り入れてみてください。

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クリエイティブ制作

ユーザーに商品の魅力を伝えるためには、ECサイト制作や商品撮影、画像加工など、クリエイティブ制作に関するスキルも必要です。デザインやビジュアルが優れていると、ユーザーがサイトを訪れた際に一目で商品の魅力やブランドの価値を感じ取ることができます。

  • 高品質な商品写真
  • ターゲット層の好みを反映したデザイン
  • 使いやすいUI/UXデザイン

これらは、ユーザーの購入率を高める要因です。使いやすく見やすいECサイトを制作することでユーザーの満足度が高まり、売上の向上にもつながっていきます。

カスタマーサポート

最後はアフターサービスの一つである、カスタマーサポートのスキルです。ECサイト運営において、カスタマーサポートは顧客ともっとも関わりを持つ場所(問い合わせ窓口)です。

顧客からの問い合わせ対応やクレーム対応が主な役割ですが、ユーザーの声はサイトの改善点や新たなニーズを知る貴重な情報源であり、サービスの向上に役立ちます。

また、顧客の視点に立ったアフターサービスにより、ユーザーの不安や疑問を解消することで信頼関係を築けます。自社や商品のファン・リピーターの醸成にもつながるでしょう。

ECサイト運営のコツ

ECサイト運営とは4

この章では担当者が覚えておきたい、ECサイト運営のコツ三つを解説します。

成果が出るのに時間がかかることを理解する

ECサイトは、開設してから成果が出るまでに時間がかかります。そのブランドやサイトの認知拡大や、顧客の信頼の獲得はゆっくり行われていくからです。

少しずつ訪問ユーザーが増えていくことが自然なので、すぐに売上や集客の成果が上がらない場合も、焦らずに中長期的な視点で計画を立ててください。

データ分析による改善を行う

次に、データ分析による改善もECサイト運営のコツの一つです。ECサイトの売上アップを目指すためには、訪問者数と購入率(CVR)を増加させることがポイントです。

訪問者数と購入率は以下のように出します。

  1. 特定の期間(1週間、1ヵ月など)のサイト訪問者数を調査する
  2. 同じ期間中のサイトからの購入者数を調査する
  3. 購入率を算出する ※計算式:(購入者数 ÷ 訪問者数)×100=購入率(%)

売上がなかなか上がらない場合はどこに問題があるのかを分析し、適切な改善施策を行わなければなりません。

【改善例】

  • 訪問者数が少ない場合…集客施策(広告運用、SEO対策、SNS運用など)に注力する
  • 購入率が低い場合…購入率を上げる施策を実施する(商品ページへの導線を分かりやすくする、購入フォームをシンプルにするなど)

データ分析にはアクセス解析ツールを活用しましょう。Googleアナリティクスやサーチコンソールなど無料で利用できるものもあります。定期的なデータ分析を行い、適切な改善施策を実施することでECサイト運営が軌道に乗りやすくなります。

ECサイト運営代行を活用する

前述した通り、ECサイト運営にはさまざまなスキルが求められます。商品選定やマーケティング、カスタマーサポート(問い合わせ窓口)に加え、サイト分析や改善を日々行うことも必要です。

これら全ての業務を担当者だけで行うのが難しい場合もあるでしょう。

  • ECサイト運営に関するスキルがない
  • 運営にあてるリソースが十分でない

こんなときは、運営代行サービスの活用がおすすめです。

ECサイト運営を外注すると、各業務の専門家たちのサポートが得られます。その分、商品企画などのコア業務に集中できるため、より質の高いサービスの提供が可能になるでしょう。

ECサイト運営代行なら「HELP YOU」

HELP YOU

ここではECサイト運営代行サービスとして、HELP YOUをご紹介します。

HELP YOUの特徴

HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なスタッフがクライアントをトータルサポートし、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。

【HELP YOUのプラン】
<チームプラン>
お客様の窓口となるディレクターが、業務の遂行に必要なスキルを持つアシスタントを集め、チーム制でサポートするプランです。

チームプラン4つの強み
1.厳しい採用プロセスをクリアした「優秀なアシスタント」
2.チーム制なので欠員があっても業務が滞る心配なし!長期的な依頼が可能
3.さまざまな業務の依頼でも窓口は一つで簡単!頼れる「専属ディレクター」
4.海外在住の日本人スタッフによる時差を活用した夜間帯業務も可能

チームプランの主なサービス内容
HELP YOUには、さまざまなスキルを持った優秀なメンバーが多数在籍しているため、幅広い業務の依頼が可能です。

■ECサイト業務:売上管理、商品管理、サイト管理、ニュースリリース作成など
■マーケティング業務:SNS投稿、メルマガ作成、アンケート集計など
■総務業務:出張手配、スケジュール調整、名刺作成、データ整理など
■経理業務:入金管理、支払業務、請求書発行など
■人事・採用業務:求人票の作成、書類審査管理、セミナー会場手配など
■営業サポート業務:会議資料作成、データ収集、KPI管理、経費申請など
※各サービスは、お客様のご要望によって組み合わせが可能です。

料金
月額:10万円~/実働時間:30時間~(税抜)

 

チームプランに加え、固定の専属アシスタントが業務を柔軟にサポートする「1名専属プラン」、RPAツールを用いて自動化が可能な定型業務をロボットがサポートする「ロボットプラン」など、お客様のニーズに合わせたプランをご提供しています。

「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが適しているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください!

HELP YOU導入事例

クライアント名:株式会社カネマサ様
主な依頼内容:ECサイトの商品登録業務

株式会社カネマサ様は、金物の企画製造や販売を行う石川県金沢市の老舗企業です。
EC事業部を立ち上げたものの、商品登録や受注管理といった日常業務に追われ、コア業務である施策立案に十分なリソースを割けずにいました。

そこで、商品登録体制を整えるためにHELP YOUを導入。HELP YOUのチームは、主に楽天市場・Yahoo!ショッピング向けの商品登録用データ作成を担当しました。

その結果、同社スタッフが商品登録業務に追われることがなくなり、スケジュール管理やマニュアル整備などを実施できるように。EC業務のプロセスが効率化し、状況が大きく改善しました。

▼詳細はこちら

EC事業部のスタートアップを短期集中サポート!社内体制の立て直しに貢献

 

ECサイト運営の勉強に役立つ本

ECサイト運営とは6

最後に、ECサイト運営担当者の勉強に役立つ本を3冊ご紹介します。

株式会社これから『図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書』

ECサイトの集客方法から広告、接客、分析と改善、リピーター施策までを網羅的に解説した本です。未経験者でも理解できるように、専門家が文章と図解でやさしく説明しています。
ECサイト開業・運営の入門書として必須知識をまとめており、新たにEC業界に足を踏み入れる人や、ネットショップの担当者として活躍したい人にとって役立つ一冊となっています。

中島郁・南茂理恵『いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識 』

新たにEC業務に携わる担当者向けに、1年目で押さえておきたい「実務スキルと知識」が包括的に書かれた書籍です。EC業務のあらゆるプロセスにおいて、自身の役割が全体に与える影響を理解しながらどのように行動すべきかを学べます。
EC事業を俯瞰的に把握できる一冊ですが、豊富な図解が掲載されており、必要な部分だけ読むことも可能です。

株式会社いつも『EC担当者 プロになるための教科書』

ECマーケティング企業である、株式会社いつもが制作したEC運営の実践ガイドです。自社ECや主要モール(Amazon、楽天市場)の売れる鉄則などを解説。プロが現場で培った運営ノウハウ・施策を掲載しています。
基礎知識から戦略・計画、各販売チャネル別の実践方法まで網羅されており、EC運営に関わる全ての人に役立つ内容となっています。

ECサイト運営のまとめ

本記事では、ECサイト運営の業務内容と流れ、ECサイト運営と構築にかかる費用、必要な資格やスキル、注意点などを解説しました。記事内でご紹介したECサイト運営のポイントは以下の三つです。

  • 中長期視点で運営すること(成果が出るのに時間がかかることを理解する)
  • データ分析により訪問者数、購入率を上げること
  • ECサイト運営代行を活用すること

多岐にわたる業務を運営代行にまかせることで、担当者のリソースをコア業務である施策立案に集中できます。効率的にECサイト運営を進めていきましょう。

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