「人事コンサルサービスを活用したほうが良い？」
「コンサルは料金が高い印象があるし…」

こんな悩みを抱えていませんか？
人事コンサルティングサービスを活用すると、以下のようなメリットがあります。

• 自社の強みや弱みを客観的に把握でき、的確に課題解決に取り組める
• 自社にないノウハウを活用できる

一方でデメリットもあります。

• 人事コンサルタントとの間に認識のズレが生じる
• 期待する効果を得られない

今回は、人事コンサルに依頼できる業務内容や、人事コンサルティングサービスの比較をご紹介します。サービスを選ぶ際に確認すべきポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

人事コンサルティングとは

人事コンサルティング会社は、人事に関するありとあらゆる課題を支援してくれるサービスです。その業務は三つの領域に分けることができます。

一つ目は、組織・人事制度系領域です。
組織の構築・構造改革や業務効率化（BPR、人事業務のIT化、シェアードサービス化など）、人事戦略の立案や人事制度の構築・改革（評価報酬制度設計・改定）を担います。

二つ目は、人事評価制度・賃金制度の構築領域です。
人事評価制度の設計やキャリアパスの策定、給与・賞与制度の策定などを依頼できます。

三つ目は、人材育成・組織開発系領域です。
従業員の教育・能力開発、組織全体の意識改革・行動変革、コーチング、人材開発・研修　など、社員の人材育成開発からコーチングまでを手掛けます。

人事コンサルティング会社13社を徹底比較

人事コンサルティングファームは多数あり、その特色もさまざまです。主要なコンサルファームを専門領域別に紹介します。

株式会社アクティブアンドカンパニー

人事戦略の⽴案から業務効率化までをワンストップで提供しているコンサルティングファームです。HRオートメーションシステム「サイレコ」により、蓄積した組織人事の情報を有効な経営情報として活用することを支援しています。

【特徴】

• 人事戦略の立案から業務効率化までをワンストップで提供
• タレントマネジメントの導入に強み

株式会社リブ・コンサルティング

「組織は常に変化し続けるものである」という考えのもと、事業と組織の一貫性を考えた組織づくりから人事制度までの支援を行っています。
人事戦略の策定から実行フェーズまで一気通貫で依頼できます。

【特徴】

• 組織開発に強み
• 企業の課題を見える化し、本質にリーチする支援

フォー・ノーツ株式会社

人事機能構築から教育体系の実施まで、実践的なコンサルティングを行う総合人事コンサルティング会社です。
等級制度、評価制度、給与制度、評価運用の要素からなる「コンピテンシー・ストラクチャー（組織設計の概念）」の構築を掲げています。

【特徴】

• 人事担当者向けの教育研修など、人材育成に強み
• 導入実績は中小企業が多い

株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

マニュアル作成・定着支援などの取り組みやすいサービスから、理念の策定・浸透のコンサルティングまで提供しており、中小企業におすすめの人事コンサルティング会社です。
戦略・戦術などの方法論よりも、志や感情を大事にしているコンサルティングファームです。

【特徴】

• 論理よりも社員の感情に働きかけて組織活性化を行う
• 従業員数10人程度の中小企業から1万人以上の大企業までの支援実績

株式会社プロジェクトHRソリューションズ

テクノロジー領域・コミュニケーション領域を中心に、人事評価制度構築・設計をスクラッチベースで構築支援している企業です。
採用媒体の運用代行やSEOコンサルティングなどの事業も行っており、テクノロジー領域に強みがあります。

【特徴】

• 企業の課題に応じたスクラッチベースの構築
• テクノロジー・コミュニケーション領域などの市場/ビジネスモデルを理解したコンサルタント

株式会社ブレインパートナー

目標管理の仕組みや人事評価制度、それらの運用および諸施策を連動させて企業の課題を解決していくという考え方で、ヒトと組織を基軸にした経営実行力の高い会社づくりを支援しています。

【特徴】

• 人事評価制度だけでなく目標管理の仕組みと運用の見直しも行う
• 人事関連に加えて収益改善に関するサービスも提供

株式会社トライアンフ

コンサルティング会社の理論とアウトソーシング会社の実行力を併せ持った人事ソリューション会社です。
採用支援・RPOや人事労務管理の事業も行っているので、併せて依頼したい企業にはぴったりです。

【特徴】

• パッケージではなく企業の本質的な課題を明らかにしたオーダーメイドの支援
• 大手企業の支援実績が豊富

株式会社パーソル総合研究所

人材業界大手のパーソルグループに属する組織・人事コンサルティング会社、シンクタンクファームです。採用や人材育成に関する支援、組織力強化、アセスメント、人事評価制度設計などのコンサルサービスを中心に展開しています。

【特徴】

• 人材業界大手のパーソルグループに属する企業
• 日本最大級の転職サイトdodaのデータ提供サービスなど高い信頼性

株式会社あしたのチーム

人事制度の構築、評価業務のクラウド化、人事評価制度の運用支援という3ステップでサービスを提供しています。
人事評価制度に特化して創業10年以上、4,000社以上の実績がある会社です。

【特徴】

• 豊富なノウハウと評価制度設計のプロのサポート
• 中小企業シェアがNo.1

株式会社ネクストプレナーズ

企業の生産性向上という結果にこだわったコンサルティングと、さまざまな支援サービスを提供しています。人事評価制度の構築だけではなく、賃金制度、給与制度、等級制度の見直しなど、総合的に対応可能です。

【特徴】

• 人事部がない中小企業やベンチャー企業も支援可能
• 「ゼッタイ! 評価」、HRBrain（HRブレイン）、sairecoなど、さまざまなクラウドシステムに対応

株式会社リンドバーグ

離職率低下と生産性向上を目的とした人事評価制度の構築から運用までの全てを支援する企業です。
業績向上に直結する研修メニューもあるため、業績に不安を抱える企業におすすめです。

【特徴】

• ヘッドハンティングや労務管理、経営危機管理のコンサルティングも依頼できる
• 管理職教育研修により「業績の最大化」を支援

TOMAコンサルタンツグループ株式会社

社員のやる気を引き出し、人件費を完全燃焼できる仕組みづくりをするコンサルティング会社です。
評価・処遇・人材育成の仕組みを総合的に考え、企業の実状に合わせたオーダーメイドな人事評価制度の導入を支援し、「キャリアステージ」を明示できる制度設計を行っています。

【特徴】

• 労務問題の専門家である社会保険労務士による人事評価制度設計
• 制度導入後も徹底的な運用サポートを実施

株式会社モアコンサルティンググループ

次世代型の新しい人事制度コンセプトの開発や新しいタイプの人事評価ツールを活用し、変革とイノベーションの人事コンサルティングを提供している会社です。
定番の人事制度・評価制度に加え、「ユニークでクリエイティブな会社革命」シリーズとして、従来の常識を超えた新しい人事制度のコンセプトや評価ツールを提案しています。

【特徴】

• 従来のやり方にとらわれないユニークで柔軟なコンサルティングサービス
• IT系企業、クリエイティブ系企業、メーカーを中心に支援

人事・採用のサポートなら「HELP YOU」

人事に課題を抱える企業には、人事コンサルティング以外にアウトソーシングサービスを利用するのも有効です。
人事・採用にかかわる煩雑な作業を外注することで、人事評価制度の見直しなどのコアな業務に集中できるようになります。

ここでは、人事・採用サポートにおすすめのアウトソーシングサービスとして、「HELP YOU」をご紹介します。

HELP YOUの特徴

HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なスタッフがクライアントをトータルサポートし、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。

【HELP YOUのプラン】
＜チームプラン＞
お客様の窓口となるディレクターが、業務の遂行に必要なスキルを持つアシスタントを集め、チーム制でサポートするプランです。

【チームプランの主なサービス内容】
HELP YOUにはさまざまなスキルを持った優秀なメンバーが多数在籍しているため、幅広い業務の依頼が可能です。

■人事・採用業務：求人票の作成、書類審査管理、セミナー会場手配など
■総務業務：出張手配、スケジュール調整、名刺作成、データ整理など
■経理業務：入金管理、支払業務、請求書発行など
■営業サポート業務：会議資料作成、データ収集、KPI管理、経費申請など
■マーケティング業務：SNS投稿、メルマガ作成、アンケート集計など
■ECサイト業務：売上管理、商品管理、サイト管理、ニュースリリース作成など
※各サービスは、お客様のご要望によって組み合わせが可能です。

チームプランに加え、固定の専属アシスタントが業務を柔軟にサポートする「1名専属プラン」など、お客様のニーズに合わせたプランをご提供しています。

「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが適しているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください！

人事コンサルティングを外注するメリット

人事コンサルに依頼可能な業務を確認しました。では、組織・人事コンサルを活用することでどんなメリットがあるのでしょうか。確認してみましょう。

自社にないノウハウを蓄積でき、業界での自社の立ち位置を客観的に把握できるほか、多くのメリットを得られます。

「社外の知識・経験」を活用できる

一番のメリットは、「社外の知識・経験」を活用できることです。組織・人事コンサルと一緒に課題解決に取り組む中で、これまで社内で蓄積、形成できなかった新しいノウハウを吸収することができます。

さらに、自社にはない視点、感性、価値観から改善策を提案してもらえるだけでなく、自社の強みや弱み、業界での立ち位置などを客観的に把握することが可能になります。

「社外の眼」を活用できる

人事制度や評価制度などの改革を自社のメンバーだけで行うと、私的な感情が入って公平な眼でみられなかったり、従業員から不満や反発が生じて思い切った改革をできなかったりすることがあります。しかし、外部のプロによる「社外の視点」で客観的かつ公平な改革に取り組むことが可能になります。

また、外部のプロに依頼することで、経営層に遠慮して本音を言えないなどのマイナス面を改善できます。さらに、専門家の意見として社内に提案することで、反対勢力を説得しやすくなります。

成功ノウハウを得られる

組織づくりや人事業務の改善を自社のみで行うと、自社の固定概念に縛られた狭い視野で進めてしまうことが多々あります。そうなるとベストな解決策を見いだせない場合も出てきます。

様々な規模・業種のクライアントの成功事例を数々築いている組織・人事コンサルに入ってもらうことで、これまで自社にはなかったナレッジの蓄積や新しいノウハウを取り入れたフローが可能になります。

人事コンサルティングを外注するデメリット

人事コンサルの活用で得られるメリットがありますが、次のようなデメリットが生じることも想定されます。

自社に合ったコンサルを受けられない

依頼したコンサルの強みと自社のニーズが一致しない可能性もあります。

たとえば、依頼時のコンサルとのコミュニケーション不足から、コンサルと自社の認識のズレが出ることがあります。その他にも、サービスの知名度や規模で選んだ結果、自社の課題がコンサル会社の専門分野ではなかった！などというケースもあります。

そのようなミスマッチを防ぐためにも、コンサル選びはポイントを踏まえて選ぶことが重要です。

人事コンサルティング会社の選び方

効果的なコンサルを受けるためには、自社のニーズに合った人事コンサルを選ぶことが重要となります。具体的には、次のようなポイントが挙げられます。

自社の課題に合った専門領域か

人事コンサルの専門領域は、コンサルティングファームや担当者によって異なります。そのため、自社の課題を軸に、依頼する目的を具体的に提示する必要があります。

効果的なコンサルを受けるためには、自社の改善点や目標を明確化し、関連する領域を得意とするコンサルに依頼することが最も重要です。

十分な実績があるか

人事に関する課題は、企業によって多種多様です。様々なケースに触れ、多くの成功事例を蓄積しているコンサルファームや担当者に依頼することは、最善策を導きだす近道です。

実績に乏しいコンサル企業に依頼すると、十分な成果を得られないだけでなく、想定外の追加費用が発生するケースもあるので注意が必要です。

報酬が予算に見合っているか

人事コンサルの料金体系の種類は「成果報酬」「定額報酬」「時間制」などがあります。コンサルファームや担当者によって異なるため、依頼するコンサルがどの料金体系をとるのかを確認する必要があります。

【成果報酬】
成果報酬は「1年間のプロジェクトにおいて売上の◯◯％が報酬」といったように、コンサル期間に達成した成果に応じて報酬が決まります。
・メリット
結果が出なければ費用は発生しない。
・デメリット
結果が出なければ、途中で諦められてしまうこともある。

【定額報酬】
定額報酬は「月額◯◯万円」のように、あらかじめ月額が定められたコンサル報酬です。
・メリット
時間を気にせずコンサルを受けられるので、担当者と密なコミュニケーションがとれる。
・デメリット
成果の有無にかかわらず費用が発生する。

【時間制】
時間制はコンサルに要する時間に応じて報酬が発生する料金体系。「1時間あたり◯◯万円」などと定められているのが一般的です。
・メリット
会議などに出席してもらいアドバイスを受けるなど、限定的な依頼をする場合に利用しやすい。
・デメリット
予想以上の時間がかかってしまい、想定していた費用より高くなってしまうことがある。

課題解決に取り組む中で新たな課題が発生し、当初のプランに変更が生じる可能性もあります。その場合、追加料金が発生することもあるので、いずれの料金体系であっても事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ

この記事では、人事コンサルティング会社に依頼できることや、依頼するメリット・デメリット、サービス選びのポイントなどについて紹介しました。
専門家の視点から制度や業務内容を見直すことで、新たな気づきを得たり、自社にないノウハウを取り入れたりすることができます。

また、従業員一人一人のモチベーション向上が生産性を高めるカギといわれる中で、個々の能力を引き出す人材育成のプロからのアドバイスは、状況を好転させてくれるはずです。

人事に関する課題を抱えていたら、自社のニーズに合った人事コンサルティング会社やアウトソーシングサービスに相談してみてはいかがでしょうか。

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