従業員満足度はなぜ大事?満足度ランキング上位企業の取組事例

先日、経団連会長、トヨタ社長が発した「終身雇用は難しい」という言葉。様々なメディアで取り上げられ話題になっています。

一方で、転職者数は年々増加しており、就業者における転職者の割合は、リーマンショック後の下落水準4.5%(2010年)から4.9%(2018年)まで上昇。リーマンショック前の高水準5.3%に近づきつつあります。

こういった背景から、これまで当たり前のように提供していた終身雇用の制度がなくなっていくことで人材の流出が増え、優秀な人材を獲得することが難しい中で、自社内に引き留められる魅力、従業員の満足度を高めることが課題となっていきます。

「従業員満足度」を高めるためには、報奨などの金銭面以外に、

  • 企業理念を従業員が理解している
  • 自分の仕事に責任感・誇りを持っている
  • インセンティブがある

などの要素が挙げられます。

今回は、従業員満足度を高める方法、高い満足度を維持している企業の施策事例をご紹介していきます。

従業員満足度とは


従業員満足度(Employee Satisfaction)とは、「従業員が、職場や仕事に対して満足しているかどうか、業務を遂行する上でやる気を示す指標」のことを指します。

従業員の満足度というと、報酬や福利厚生などの待遇面を想像するかもしれませんが、
待遇以外にも、

  • 企業理念への共感
  • 職場環境
  • 仕事内容
  • マネジメント
  • 目標設定

等の要素によっても左右されると言われています。

社員の従業員満足度が上がることで、社員のパフォーマンスが上がるだけでなく、

  • 顧客満足度が上がる
  • 売上がアップする

等の効果があると言われ、注目されています。

従業員満足度が高いことによるメリット


では、どうして従業員満足度が高いことによって、顧客満足度や売り上げが上がるのでしょうか。
従業員満足度が高いことで、下記のようなメリットがあります。

モチベーション・生産性アップ

従業員満足度が高いことで、仕事へのモチベーションアップ、目標に対して意欲的に取り組むことができます。

従業員満足度が高いということは、社内や部署内の人間関係も良いため、お互いフォローし合い、チームや会社全体としての生産性が上がるのではないでしょうか。
また、職場改善や業務内容改善に対して前向きな意見が出てくることで、より良い環境作りにつながることも。

人材の定着

従業員満足度が高い場合には、退職したいと考える人が少なくなるのではないでしょうか。
また、魅力ある会社に入社したいと希望する応募者が増えるかもしれません。

上記のように、従業員が定着する、また少ないコストで優秀な人を採用することができる場合には、採用のコストを減らすことができます。

企業における年間の平均採用コストは、2018年の調査によると716万円。例として年間の採用人数を半数に減らすことができた場合には、上記の金額を半額の350万円まで減らすことが可能になるかもしれません。

そのため、減らすことができた350万円のコストを、本来行うべき業務や新規事業、または福利厚生などに充てることができるようになります。

顧客満足度

従業員満足度が高い会社では、顧客満足度が高くなると言われています。

その理由は、従業員が仕事に対して満足していると、お客さまへの納品物の品質が上がり、また心のこもったサービス・対応を行うことができるようになるからです。

結果として、お客さまの満足度アップという相乗効果を得ることができます。

売上アップ

このように、生産性の向上、必要とする分野への投資、顧客満足度が高くなることにより、好循環が生まれ売上アップへとつながっていきます。

従業員満足度が高い会社例

従業員満足度を高めるために必要な要素4選

では、従業員満足度を高めるには、どのようにしたらよいのでしょうか。
従業員満足度が高い企業は下記の要素を満たしています

1.職場環境が良い・合っている
従業員満足度が高い会社では、従業員が働きやすく、モチベーションを維持しやすい職場環境が整っていると言われています。

例としては、

  • 会社の目指す方向性と自分の目標が一致している。
  • 研修などサポート体制が整っている
  • 柔軟な働き方の導入や、福利厚生など働きやすい環境が整っている

といった要素が挙げられます。

2.従業員満足度を高める目標設定
従業員満足度が高い会社では、従業員自身、また所属するチームや部署内で適切な目標設定が行われており、目標に対する進捗確認や評価も正当に行われます。

3.報酬だけでなくインセンティブも有効
チームや個人の目標に対して、正当な評価を行い、評価に対しての称賛や表彰、インセンティブを与えられること、また組織内の地位が上がることも重要な要素です。

4.成長の実感・責任ある仕事
また、上司から責任ある仕事を任されることで、上司や会社から認めてもらえると感じる人も多いのではないでしょうか。また、責任ある仕事で成長を実感することができます。

※関連記事:
従業員満足度向上に必要な要素とは?成功企業から学ぶ施策3選

では、従業員満足度が高い企業とはどういった企業なのかを具体的に見ていきましょう

リッツカールトン

従業員満足度という言葉を世に広めた先駆者「リッツカールトン」。「世界で最も優れた企業」に選ばれるなど多くの受賞歴があります。

リッツカールトンの特徴は、従業員第一主義であること。
従業員一人一人に与えられる20万円の決裁権は、お客さまだけでなく従業員に対するおもてなしにも使用可。
お互いをもてなす取り組みが、結果として高いホスピタリティへとつながっているそうです。

HILTON

2019年従業員満足度が高い世界の企業ランキングで見事一位に輝いた「HILTON」
今回一位に輝いた理由として、従業員が働きやすい環境作りにあるのだそうです。

立場に関わらず自由に意見を言い合える環境や、従業員を対象にしたセレブレーションパーティーなど、従業員が大切にされていると実感できる環境が整っています。

salesforce

2019年「働きがいがある会社ランキング」で日本一位に選ばれた、「salesforce」
従業員満足度の秘訣は、部署の隔たりを取っ払った「ohana culture」の導入と社会貢献を制度化している事。

フリーアドレス制の導入や社内SNSの導入により、社員同士が助け合い、アイデアを出し合う文化が根付いているそうです。また、ボランティア活動を推奨。こういった環境下で働くことで、従業員が働くことの意義、会社での働き甲斐を感じることができるのではないでしょうか。

従業員満足度の調査方法


ここまで、従業員満足度の高い会社と、特徴についてご紹介しました。

従業員満足度が高い会社は、今回紹介した会社に限らず最初から満足度が高かったわけではありません。自社の課題に対しての最適な手段を導入することにより、結果として従業員満足度を高めることに成功したと言えます。

そのため、従業員満足度を高めるためには、まず自社の改善すべき点を洗い出し、改善策を考えることが重要です。
そのためには、調査を行い、アンケートによる数値化が有効です。改善が必要な要素を数値で出していきましょう。

具体的にどのような流れで、どういった点に注意して調査を行っていけばよいのでしょうか。

調査手順を確認

まずは調査手順を確認しましょう。
下記の流れで行っていきます。

  • 目的の明確化
  • 目的に合った質問項目の設計
  • 回答
  • 回答した数字を分析
  • 施策検討

調査を開始する際にはまず、「新しい人事制度の検討」、「従業員満足度の改善」など自社内で調査を行う目的を明確にし、目的に必要な質問項目を設定していきましょう。
従業員満足度に課題があると感じる場合には、下記の項目を取り入れることをおすすめします。

調査すると良い項目

  • 仕事内容
  • 負担
  • 待遇
  • その他職場環境
  • 会社について
  • 総合

上記をもとに調査項目を設定し、作成・実施してみてください。

このように、調査項目の設定の上、調査を行い分析していきますが、これらの作業には専門的な知識が必要となります。
自社内に専門知識を持った人員がいない場合には、従業員満足度の調査ツールを利用し、項目の設定や分析の際にツールを利用してみたり、専門家へ依頼したりするのもおすすめです。

従業員満足度を高めるの施策例①アウトソーシングの活用

調査が完了したら、自社の従業員満足度を高める施策を検討していきましょう。
従業員満足度を高めるためには、課題に応じて様々な解決策を考えていきます。

今回はアウトソーシングの活用、社内制度の充実.人事制度の改善によって満足度を高めた事例をご紹介します。

生産性の向上とマネジメント力向上を実現させた事例「アディッシュ」


ソーシャルメディアでのコミュニケーション課題解決を支援するこちらの企業。
日々の業務に追われ、最優先したい業務に時間を割けないことが課題でした。

オンラインでサポートを行う「HELP YOU」にリサーチや資料作成をお願いしたことで、社内の業務改善を行うことに成功より生産性を高く、個々人が最も注力すべき仕事に集中できるようになったそうです。

加えて、アウトソーシングへ依頼することで従業員一人一人がマネジメントの経験を積むことができたそうで、思い描いた理想のチーム作りを実現させました。

※関連記事
「HELP YOU」の活用で社員の意識改革!メンバーのポテンシャルを引き出し生産性が向上したチーム体制 アディッシュ株式会社さま

アウトソーシングの導入により多様な働き方を実現できた事例「花物語」

ブリザーブドフラワーの生産・販売を行う老舗ネットショップの企業
事務処理、顧客管理などの業務に時間を取られ、重要な商品制作に十分な時間を掛けられないことが悩みでした。

最も負担が大きい電話対応をアウトソースすることにより、コア業務に集中できるというメリットだけでなく、電話対応に対する顧客の満足度が上がる、電話の受注件数も増えるといったメリットを享受できたそうです。
また、商品制作に集中して行うことができるようになったため、在宅勤務を取り入れることができるようになりました。

このように、アウトソーシングの導入により、生産性の向上、売上アップだけでなく、柔軟な働き方を導入することができ、社員の皆さんの満足度を高めることができたそうです。

※参考
中小企業白書

※関連記事
アウトソーシングとは?派遣との違い、メリットデメリット

従業員満足度を高めるの施策例②社内制度の充実化

充実した福利厚生制度の「メルカリ」

フリマアプリで有名な「メルカリ」。人気のアプリを運営する会社です。
こちらの会社で導入されているユニークな福利厚生制度が注目を集めています。

●メルカリのユニークな福利厚生制度の一例

  • 産休・育休・介護休業時の復職一時金支援
  • 妊活のサポート
  • 有料セミナーや英会話レッスン料を会社が負担
  • 婚活マッチングアプリの無料利用
  • 社員は死亡保険に加入

このような制度の導入により、社員にとって働きやすい環境作りを実現しています。
また、求職者の間やSNSなどでもユニークな福利厚生制度が注目されています。

食環境をサポート「ANA」

深夜や早朝のフライトや勤務の従業員が多いANAでは、食環境の改善が課題でした。

そこで、24時間利用できる社食サービスを導入。バランスの取れた惣菜を、自由に食べられる設置型の社食です。
深夜や早朝の勤務の場合でも、栄養価が高い食事をとることができ、従業員の満足度も高いそうです。

食環境以外にも、カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)を導入しており、自分や家族の生活スタイル・価値観に合った福利厚生を選ぶことができるそうです。

不規則な勤務環境で働く従業員が強い業界にこそ、従業員のプライベートの充実が必要。
充実した社内制度によって高いパフォーマンスを発揮している事例の一つです。

※関連記事
時代に合った新しい福利厚生に注目!オンラインアシスタントサービスの可能性

従業員満足度を高めるの施策例③人事制度

自由な働き方「cybozu」

顧客管理、グループウェアシステムを提供している「cybozu」。メディアでもたびたび取り上げられている自由な働き方が特徴です。

その働き方とは、「選択型人事制度」。週4日勤務、在宅勤務など働く日数、時間、場所を自由に選択できるようにし、また副業・独立可など、これまで常識とされた働き方を覆す取り組みを導入しています。
結果として、従業員の満足度は高まり、離職率は28%から4%になったそうです。

社内求人サイトを導入「Cyber Agent」

インターネット広告事業を展開する「Cyber Agent」では、社内の求人サイトを導入しています。

社内求人サイトとは、従業員が適材適所に移れる仕組みのこと。こちらのサイトに部署の紹介を記入し公開することで、従業員の部署選択の幅を広げるだけでなく、他部署のことをより知ることができるようになったそう。結果として、異なる部署間でのがコミュニケーションが増えたそうです。

また、社員だけでなく役員が新規事業を提案する「あした会議」など、他にもユニークな制度があるそう。

いずれも、社内で感じる課題を解決するための手段として取り入れられたそうです。制度をまねるだけでなく、自社の課題を解決する方法を模索することが大切ですね。

※関連記事
あなたの会社は大丈夫?人事評価制度の成功事例4選

まとめ

今回は、従業員満足度についてご紹介しました。

終身雇用制度が崩壊しつつある今、週5日間同じ時間に勤務を開始し、同じ時間に退勤する、決まった席で仕事をするというこれまで常識とされた働き方は今後撤廃されていくのかもしれません。

そのため、ご紹介した企業では様々な施策を導入し、従業員の働き方をサポート、満足度を高めています。

ですが、企業ごとに必要となる施策は異なるもの。そのため、課題や解決策の検討をしない状態で上記の施策を取り入れても、十分な効果を得ることは出来ないかもしれません。
まずは、自社の課題に目を向け、最適な施策を検討してみてくださいね。

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