データ収集代行サービス8選!料金相場や依頼できる業務内容も解説

「営業リストの作成に時間がかかる」「欲しい情報がなかなか集まらない」など、データ収集に関する悩みを抱えていませんか?
本記事では、業務の負担を減らし、必要な情報をスピーディーに集められる「データ収集代行」の活用方法を徹底解説。依頼できる具体的な業務からメリット、成果につながった企業事例、おすすめのデータ収集代行サービス8選までまとめました。
どのような業者に依頼すべきかを見極めるヒントも紹介していますので、自社に合った委託先選びにぜひお役立てください。
データ収集代行とは
データ収集代行とは、自社に代わって必要なデータを収集してくれる外部サービスのことです。対象となるデータは、企業情報や商品価格、顧客の口コミ、SNS上の投稿など多岐にわたります。
依頼先は、データ収集の専門業者やリサーチ業者、データ入力代行業者などがあり、目的に応じて最適な業者を選定することが大切です。
こうしたサービスのニーズが高まっている背景には、ビジネスにおけるデータ活用の重要性が増していることが挙げられます。総務省の発表によると、大企業の約9割、中小企業の過半数が何らかの形でデータを活用しており、意思決定や業務改善に不可欠な要素となっています。
一方で、自社でデータ収集しようとすると、「人手不足」「ノウハウ不足」「時間的制約」などの課題が避けられません。
こうした課題を解決する手段として、専門業者への委託が注目されています。外注することで、これらの課題を解消できるだけでなく、データの精度向上も期待できます。
参考:総務省「デジタルデータの経済的価値の計測と 活用の現状に関する調査研究の請負報告書」
データ収集代行に依頼できる業務内容
データ収集代行には、さまざまな業務を依頼できます。以下は、主な業務内容と活用シーンをまとめた表です。
自社に合った活用法を見つける参考にしてみてください。
業務内容 | 概要 | 活用シーン |
営業リスト作成 | 企業名、住所、電話番号、業種などを条件に応じて収集 | 新規営業、DM発送リスト作成、ターゲット企業へのアプローチ |
競合調査・市場調査 | 商品価格、サービス内容、キャンペーン情報、業界動向などの収集 | 戦略立案、競合分析、マーケティング施策、商品改善案の策定 |
SNS・口コミ分析 | SNS(Twitter、Instagram)やレビューサイトからのデータ収集・分析 | ブランド監視、消費者の声を基にした商品改善、マーケティング施策 |
スクレイピング | Webサイトから自動的に情報を収集(ニュース、ECサイトの商品データなど) | 定点観測、定期的な情報収集(価格変動、商品データ、競合サイトの更新情報など) |
AI学習用データ収集 | テキスト、画像、音声データの収集・アノテーション作業(※) | AI開発(自然言語処理、画像認識など) |
アンケート・インタビュー調査 | アンケート設計、インタビュー実施、データ回収・集計 | ユーザーインサイトの取得、マーケティングリサーチ、顧客満足度調査、製品開発の参考情報収集 |
※アノテーションとは、データに対してラベル付けやタグ付けを行うプロセスのこと。機械学習(ML)や人工知能(AI)のモデルを訓練するために必要な工程。
データ収集代行を活用するメリット
この章では、データ収集代行を活用することで得られるメリットを4つ解説します。
- 自社の業務負担の軽減
- 専門家による正確なデータ取得
- 人件費・教育コストの削減
- スピーディーな市場・競合分析
自社の業務負担の軽減
データ収集業務を外部に委託することで、従業員が膨大な情報の収集に時間を割く必要がなくなり、本来注力すべきコア業務に集中できるようになります。
例えば営業部門では、見込み顧客データの収集を外注することで、商談や顧客対応といった利益に直結する業務に専念できます。限られた人材や時間をより重要な業務に充てられるため、組織全体の生産性や成果の向上が期待できます。
専門家による正確なデータ取得
専門家による正確なデータを取得できる点も、データ収集代行の大きなメリットです。
プロのリサーチャーが情報を収集するため、精度が高く、信頼性のあるデータが得られます。これにより、経営判断や戦略立案の際に、確かな情報に基づいた意思決定が可能になります。
また、WebサイトやSNS、専門データベースなど、さまざまな情報源にアクセスできるのも利点です。幅広い視点からの情報収集によって、より包括的な市場分析を実現できます。
このように、情報の「質」と「量」の両立を図れる点は、企業にとって心強いサポートとなるでしょう。
人件費・教育コストの削減
データ収集を外注することで、人件費や時間外労働のコスト削減にもつながります。
外注は、必要なときに必要な分だけ依頼できる点が特長です。新たに人材を雇う必要がないため、採用・教育にかかる費用や社会保険料などの固定的な人件費が発生しません。
さらに、専門業者はツールやノウハウを備えており、自社で対応するより短時間かつ正確にデータ収集できるケースが多く、結果的に工数削減にもつながります。
人材の確保が難しい中小企業やスタートアップにとって、こうした仕組みは、限られたリソースを最大限に活用する有効な手段となるでしょう。
スピーディーな市場・競合分析
市場や競合の変化に迅速に対応したい企業にとっても、データ収集代行は有効な手段です。
必要な情報を効率よく収集できるため、変化の兆しをいち早く察知でき、戦略の見直しや意思決定のスピードを高められます。競合の動向や顧客ニーズの変化を的確に捉えることで、競争優位性を維持しやすくなるでしょう。
データ収集代行の費用相場
データ収集代行サービスの料金体系は、「作業単価制」または「時間単位制」が一般的です。
- 作業単価制:収集するデータの件数や項目数に応じて料金が決まる方式
- 時間単位制:データ収集にかかる時間に基づいて料金が設定される方式
依頼する業務の内容や規模によって費用は変動しますが、一般的な料金の目安は、以下のとおりです。
内容 | 料金目安 |
インターネット情報収集 | 1件あたり数円から |
リサーチ業務 | 1件あたり20円程度が目安 |
市場調査 | 数万円から |
アンケート調査 | 基本的なアンケート作成は10万円前後が一般的 |
おすすめデータ収集代行サービス8選
ここからは、おすすめのデータ収集代行サービス8選をご紹介します。代行業者にはそれぞれ得意分野があるため、営業の効率化や市場・競合分析など、自社の目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。
HELP YOU
HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインでのアシスタントサービスです。
スクレイピングによる自動データ収集と、専門スタッフによる手動での丁寧なリサーチの両軸で、目的や対象に応じた最適な方法を選択できます。
特徴 | ・テクノロジーと人的リサーチのハイブリッド対応 ・営業事務、マーケティング、経理、人事・労務など、幅広い業務を依頼できる ・機密情報を扱う業務はセキュリティ対策を徹底した自社センターにて対応 ・最短3日で優秀な人材を確保できる |
主な対応業務 | <データ収集関連業務> ・営業先リストの作成 ・競合リサーチ ・市場リサーチ ・メディアリサーチ ・情報収集 ・データ入力・集計 など <その他業務> |
セキュリティ体制 | ・Pマーク認定取得 ・機密情報を扱う一部の業務は専用の自社センターにて対応可能 |
料金 | <チームプラン> 月額料金:10万円~(税抜)/実働時間:30時間~ <1名専属プラン> |
▼詳しいサービス詳細はこちらの資料をご覧ください
▼HELP YOUのユーザーレビュー・口コミ
管大輔さんのHELP YOUに関するレビュー|ミナオシ
「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが合っているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
データ収集代行の事例:営業リスト作成
HELP YOUでは、更新型データベースを活用し、信頼性の高い営業リストの作成が可能です。
ご提供いただいた既存リストの項目(会社名、電話番号、メールアドレス、業種、URLなど)に基づき、国内最大級の更新型データベースから必要な情報を抽出します。データはデイリーから3ヵ月ごとの頻度で更新されており、情報の鮮度も保たれています。
納品期間は1週間〜10日程度とスピーディーで、営業活動の迅速化にも貢献します。
人手が限られる中小企業やスタートアップ企業にとって、貴重な時間と労力の節約が可能です。 煩雑な作業をHELP YOUにアウトソースすることで、営業や戦略立案といった本来注力すべき業務に集中できます。
データ収集代行の事例:スクレイピング
HELP YOUでは、最新のWebスクレイピング技術を活用し、特定のWebサイトから必要な情報を迅速に取得するサービスを提供しています。複雑な条件によるデータ抽出にも対応しており、手間のかかる情報収集を効率化できます。
対象サイトや抽出項目をご指定いただければ、階層構造が深いページからの取得にも対応可能です。内容や用途に応じた柔軟なカスタマイズも行っており、業務にフィットしたデータ収集が実現します。
取得したデータは、ExcelやGoogleスプレッドシートなど、実務で扱いやすい形式で納品されます。
このスクレイピングサービスは、以下のような業務に活用されています。
- 営業リスト作成
- 価格調査・競合分析
- 市場調査
- 口コミ・レビューの収集
- 不動産情報の収集
- 自社関連記事の監視 など
★以下の資料では、テクノロジーと人的リサーチを組み合わせたデータ関連サービスの活用事例をまとめています。ぜひダウンロードしてご覧ください。
データ収集代行の導入事例
ここでは、HELP YOUのデータ収集代行サービスを導入した事例として、三井不動産ビルマネジメント株式会社の取り組みをご紹介します。
社内コミュニケーション支援を担う企画・運営部門では、少人数体制により業務負荷が高く、コア業務に集中するのが難しい状況でした。
そうした中、部署の人員減少をきっかけに、他部署で導入実績があり満足度も高かった「HELP YOU」の導入を決断。主にリサーチ業務を委託しています。
<主な委託業務の例>
- 顧客の業界・企業分析
- 顧客の悩みのテーマ収集
- 競合に関するデータ収集
- パートナー企業候補のリストアップ
委託後は、リサーチ業務を切り出したことで、顧客への提案に向けた分析や企画立案に集中できるようになり、労働時間当たりのパフォーマンスが向上しました。
また、第三者が情報を収集することで、社内の先入観にとらわれない、フラットな視点でのデータ分析が可能になるという副次効果も得られています。
▼詳しくはこちら
シスプロデータプロ
シスプロデータプロは、株式会社シスプロが提供するデータ入力代行サービスです。BPO業務全般を展開しており、情報・データ収集の他、DM発送やチラシ・パンフレット制作などのサービスも展開しています。
特徴 | ・短納期にも対応 ・ツールとマンパワーの組み合わせで収集 ・プライバシーマーク取得 |
サービス内容 | ・Webサイトからの企業情報収集 ・営業リストの更新 ・DM発送用リストの構築 ・RPAなどのツールを活用した定期収集 など |
ナレッジデータサービス
ナレッジデータサービス株式会社は、教育機関向けのコンサルティング、データ入力・分析業務を専門とする企業です。情報取集代行では、データ設計から分析まで、データを活用したPDCAを支援しています。
特徴 | ・多様な納品フォーマット ・大学・研究機関との豊富な取引実績 |
サービス内容 | ・Web上の情報収集 ・競合調査と分析結果のパッケージ提供 ・特定ターゲット企業の情報抽出 ・マーケティング調査 ・クチコミの収集代行 など |
マクロミル
株式会社マクロミルは、国内外でのマーケティングリサーチやデータ分析、コンサルティングなど多岐にわたるサービスを展開する総合リサーチ企業です。オンライン・オフライン調査、デジタルマーケティング、ライフサイエンス領域まで幅広く対応しています。
特徴 | ・国内約3,600万人のパネルを活用 ・90以上の国と地域でのグローバル調査が可能 ・セルフ型調査ツールによるスピーディなデータ取得 |
サービス内容 | ・オンライン・オフライン・海外対応のリサーチ ・アンケートによる行動・意識データの収集 ・購買データ、Webログなどさまざまなデータ収集 ・広告・商品の認知度や満足度調査の実施 など |
GMOリサーチ
GMOリサーチ&AI株式会社は、マーケティングリサーチやデータ収集支援を行う企業です。16の国と地域の大規模なパネルネットワークを活用した、アンケート調査に強みがあります。
特徴 | ・パネルサプライヤーとして20年超の実績 ・国内累計取引企業700社以上 ・専任スタッフによる整ったサポート体制 |
サービス内容 | ・オンライン/海外向けアンケート調査の代行 ・大規模/ニッチターゲット向けの属性リサーチ ・顧客満足度やブランドイメージの調査 など |
TDS
株式会社TDSは、1995年設立のマーケティング支援企業。データベース構築・管理、プロモーション支援、ITサービスなどのBPO業務を展開しています。
特徴 | ・データベースの構築・検索・抽出まで一括対応 ・クラウド対応システムなどシステム開発も可能 |
サービス内容 | ・マーケティングデータベースの販売 ・市場調査の情報収集 ・営業リスト作成の為の情報収集 など |
アスマーク
アスマークは、年間6,600件以上の調査実績を持つマーケティングリサーチサービスです。市場調査やアンケート調査を中心に、定量・定性の手法を用いたデータ収集を行っています。
特徴 | ・ISO20252認証取得 ・100万人超の自社パネル |
サービス内容 | <定量調査> ・ネットリサーチ ・会場調査 など <定性調査> <その他調査> |
ユニメディア
株式会社ユニメディアは、クラウドソーシングやIT、BPOノウハウを融合した業務代行サービスを提供する企業です。情報収集代行においては、ダブルエントリー方式を採用し、高品質な納品を可能にしています。
特徴 | ・全国1,300万人のネットワーク調査 ・Web上に公開されている情報を、人手を用いて収集・整備 ・プライバシーマーク取得 |
サービス内容 | <WEB調査> ・企業情報や人物プロフィールなど、条件指定による情報収集 など |
「まずは概算費用を知りたい」「どんな業務を依頼できるか相談したい」など、ご質問・ご相談は無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
データ収集代行サービスを選ぶポイント
自社に合ったデータ収集代行サービスを選ぶには、事前にチェックすべきポイントがあります。ここでは、特に重要な4つの観点を確認していきましょう。
対応範囲
一つ目のポイントは「対応範囲」です。どれほど評価の高いサービスでも、自社が求めるデータ収集に対応していなければ、そもそも依頼する意味がありません。
まずは、依頼したい業務内容を整理しましょう。以下のような項目を明確にしておくと、サービスの対応可否を判断しやすくなります。
- 収集したいデータの種類(例:企業情報、クチコミ、価格情報など)
- 情報源(例:Webサイト、SNS、現地調査など)
- 活用目的(例:営業リスト、競合調査、AI学習データ用など)
これらを整理したうえで、各業者の提供サービスと照らし合わせれば、ミスマッチを防ぎながらスムーズに選定できます。
得意領域
データ収集代行サービスは、業者ごとに得意とする分野が異なります。そのため、自社の目的や業種に合った領域に強みを持つサービスを選ぶことが、精度の高い情報収集につながります。
特定の業種に特化した業者であれば、業界用語や市場動向、競合の動きに精通しており、必要な情報を的確に取捨選択できます。
例えば、IT業界向けのサービスであれば、最新の技術トレンドや急成長中のベンチャー動向など、変化の早い業界特有の情報にも対応可能です。その結果、データの質が高まり、分析や意思決定により効果的に活かせるようになります。
得意領域の有無は、公式サイト記載の実績紹介や対応業界をチェックすることで判断しやすくなります。
料金体系の明確さ
三つ目のポイントは、料金体系の明確さです。料金の仕組みを事前に把握しておくことで、円滑な導入と予期せぬトラブル回避につながります。
業者によって料金体系は異なるため、複数社から見積もりを取り、相場感をつかんでおくと安心です。その際、依頼したい業務の内容やボリュームをできるだけ具体的に伝えることが重要です。
例えば、「どのような目的で情報を収集するのか」「どんなデータが必要なのか」「対象とする情報源はどこか」「納期の希望はあるか」といった項目をあらかじめ整理しておくと、見積もりや業務設計がスムーズに進みます。
セキュリティ体制
データ収集代行サービスを選ぶ際には、セキュリティ体制が整っているかも重視しましょう。収集される情報には、事業戦略に関わる個人情報や機密情報が含まれることが多いため、情報漏洩は企業にとって重大なリスクとなります。
業者のセキュリティ体制は、以下の項目を確認しましょう。
- プライバシーマークやISMS認証を取得しているか
- 情報セキュリティポリシーが明記されているか
- 情報管理に関する社員教育が行き届いているか など
これらの項目を事前に確認し、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。
データ収集代行のまとめ
本記事では、データ収集代行の活用メリットやおすすめのサービス、選び方のポイントについて解説しました。データ収集はビジネス戦略に欠かせない一方で、中小企業やスタートアップにとっては「手間がかかる」「人手が足りない」といった課題がつきものです。
データ収集代行サービスを活用することで、こうした課題を解消し、信頼性の高い情報を入手することが可能です。
なかでも、柔軟な対応力とサポート体制を備えた「HELP YOU」は、はじめて導入を検討している企業にもおすすめです。各企業のニーズに合わせて、データ収集業務の設計から実行までを丁寧に支援します。
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