スタートアップにおけるバックオフィスの重要性│課題と効率化の方法とは?

創業して間もないスタートアップ企業では、やることが山積みでバックオフィスの整備は後回しになりがちです。
しかし、会社の成長に比例して業務量が増えると、バックオフィス業務はより煩雑になっていきます。

「会社の成長に伴い、バックオフィス業務が増加して負担になっている」
「バックオフィス業務のリソースが不足しているが、採用コストがかけられない」
といったお悩みを抱えているスタートアップの経営者の方も多いでしょう。

この記事では、スタートアップにおけるバックオフィスの課題と効率化の方法を紹介!さらに、バックオフィス業務のアウトソーシングについても解説します。

スタートアップのバックオフィスに課題を感じている方は、ぜひご一読ください。

スタートアップにおけるバックオフィスとは

スタートアップ バックオフィス1

まずは、バックオフィスとは何か、特にスタートアップにおける重要性について解説します。

バックオフィスの役割・目的

一般的に、「バックオフィス」とは、経理・総務・法務といった企業の内部運営を行う部署を指します。顧客と直接やり取りすることは少なく、顧客対応を行う部署を裏で支える役割を持つため、「バックオフィス」と呼ばれます。

これに対して、営業やカスタマーサポート、マーケティングなど、顧客と直接関わる業務を行う部署は「フロントオフィス」といいます。

フロントオフィスが売上や収益に直結する活動を行う一方で、バックオフィスは「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」など、企業の基盤となる経営資源を管理し、内側から支える役割を担います。

そのため、収益には直接結びつかないものの、バックオフィスが適切に機能することで、企業はこれらの資源を最大限に活用し、スムーズな運営をすることが可能となります。

スタートアップにおけるバックオフィスの重要性

スタートアップにおける​​バックオフィスは、企業の成長と安定に欠かせない重要な存在です。しかし、創業して間もないスタートアップでは、リソースが限られるため、バックオフィスの整備は後回しになりがちです。

人手不足により、経営者が起業の手続きを行なった流れで、そのままバックオフィス業務を自ら担っているケースも多く見られます。その結果、経営者が本来注力すべき業務が疎かになり、事業成長の妨げとなることがあります。

また、労務や経理、法務、総務などのバックオフィス業務を適切に整備していないと、後々大きなトラブルにつながったり、資金調達の際のデューデリジェンスで問題になるリスクもあります。

バックオフィスは「守り」、フロントオフィスは「攻め」の業務とよく例えられますが、経営者が攻めの業務に集中できる環境づくりのためにも、バックオフィスの整備と強化は欠かせません。

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スタートアップにおけるバックオフィスの課題

スタートアップ バックオフィス2

次に、スタートアップのバックオフィスにおいて、具体的にどのような課題があるのか見ていきましょう。

コア業務に集中できない

スタートアップにおけるバックオフィスの課題の一つ目は、経営者がコア業務に集中できないという点です。

スタートアップでは、経営者自らバックオフィス業務を担っている場合が多い、というのは先に述べた通りです。人手不足だけではなく、「自分でやった方が早い」という思いから他のスタッフに業務を任せられないケースもあります。

しかし、限られたリソースで迅速な成長を目指すスタートアップにおいて、経営者はプロダクトの開発や営業といったコア業務に集中するのが理想的な姿です。

バックオフィス業務は、会社の成長に伴って業務量が増加し、より煩雑かつ専門的になっていきます。
どんなに優秀な経営者でも、一人で全ての業務に対応することはできません。将来を見据え、早めにバックオフィスの体制構築を進めておくことが重要です。

適切な人材が見つからない

二つ目の課題は、バックオフィス業務を任せられる適切な人材が見つからないことです。

バックオフィスの比率は、一般的に「全社員数の10%程度」が理想的とされています。そのため、少人数のスタートアップでは、バックオフィスの人員は一人か多くても数人になるでしょう。
しかし、バックオフィスの業務は、経理や人事、労務、法務など多岐にわたります。幅広い業務に限られた人員で対応するのは、担当者にとって大きな負担となります。

また、教育にコストをかける余裕がないスタートアップでは、即戦力となる人材を求めがちです。ただし、そういった優秀な人材の確保は非常に競争が激しく、知名度の低いスタートアップにとっては採用が難しいという現実があります。

採用にかけられるリソースも限られているため、幅広い業務に対応できる優秀なバックオフィス人員の確保は、スタートアップ企業にとって大きなハードルとなっています。

経営状況が不透明になる

三つ目の課題は、経理などのバックオフィス業務が適切に機能していないと、経営に関する数値やデータが把握できず、経営状況が不透明な状態になることです。
その結果、事業戦略を立てることが難しくなったり、ステークホルダーに説明ができず出資を受けられなくなるなど、企業の信頼を損なう事態につながる可能性もあります。

バックオフィスが与える影響について、スタートアップへの投資を行うOne Capital株式会社 CEOの浅田氏も、以下のように発言しています。

「バックオフィス体制構築をなおざりにすると問題も起きやすくなります。(中略)バックオフィス構築が追いついていないスタートアップでは、中身や数字が的を射ていないことが多いのです。」

引用:NewsPicks「スタートアップの成長が、“バックオフィス投資”抜きで語れない理由」

また、資金調達の際、定款や契約書などの書類提出を投資家から求められることも多々あります。いざと言う時に焦らずに済むように、普段から書類整理を徹底しておく必要があります。

このように、スタートアップ企業において重要な資金調達を行う上でも、バックオフィス業務の整備は欠かせません。

スタートアップのバックオフィスを効率化する方法

スタートアップ バックオフィス3

スタートアップのバックオフィス業務を効率化する方法として、ツールの活用とアウトソーシングの導入を紹介します。

ツールの活用

企業が成長し、業務内容が複雑になるにつれて、データの入力や管理には膨大なコストがかかるようになります。スタートアップ企業のように少数精鋭で事業を行う上では、業務の効率化は欠かせません。

ここでは、業務効率化に役立つツールと代表的なサービスをご紹介します。

ツールの種類 代表的なサービス
会計ソフト freee会計、マネーフォワード、弥生会計オンライン、勘定奉行クラウド、楽々精算
労務管理システム freee人事労務、SmartHR、ジョブカン労務HR、クラウドハウス労務
顧客管理システム(CRM) Salesforce、Mazrica Sales、Sansan、Hubspot、Zoho CRM
契約書管理システム Hubble、Docusign、楽々Document Plus、ContractS CLM、LegalForceキャビネ
プロジェクト管理ツール Backlog、Notion、Trello、asana、monday.com
コミュニケーションツール slack、Chatwork、Microsoft Teams、LINE WORKS

 

こうしたツールの活用により、経営に関する数字が可視化され、社内の情報共有がスムーズになり、投資家への対応にも役立ちます。自社に合いそうなツールは、積極的に導入を検討するのがおすすめです。

アウトソーシングの導入

スタートアップのバックオフィス業務を効率化するには、アウトソーシングサービスの導入もおすすめです。

アウトソーシングサービスは、主に経理や人事・労務、総務など、バックオフィス業務を幅広く依頼できます。
スタートアップ企業におけるアウトソーシング導入のメリットは、次の章で詳しく解説します。

▼下記の資料では、スタートアップ企業のアウトソーシング活用事例をまとめています。アウトソーシングの導入を検討している方はぜひご覧ください!

スタートアップがバックオフィスをアウトソーシングするメリット

スタートアップ バックオフィス4

この章では、スタートアップ企業がバックオフィス業務をアウトソーシングするメリットを4つ解説していきます。

コア業務に集中できる

バックオフィス業務をアウトソーシングすることで、コア業務に集中することができます。

バックオフィス業務の多くは、利益に直接つながらない「ノンコア業務」。リソースが限られるスタートアップでは、ノンコア業務ではなく、会社の成長につながるコア業務に力を注ぎたいところです。

手間がかかるバックオフィス業務をアウトソーシングで手放すことで、リソースに余裕が生まれます。重要なコア業務に集中できるようになれば、事業成長や生産性向上にもつながります。

人件費などのコスト削減になる

アウトソーシングを活用することで、人件費などのコストを削減できる可能性があります。

自社でバックオフィス人材を雇用する場合、業績や業務の繁閑にかかわらず毎月一定のコストがかかり、このような固定費はスタートアップにとって大きな負担となります。
特に、事業が軌道に乗るまでの「アーリー期」において、資金繰りとコスト管理は大きな課題です。収支のバランスを見ながら、適切に人件費を割り振る必要があります。

こうしたコスト管理に役立つのがアウトソーシングです。アウトソーシングサービスは業績や業務量の変動に合わせて依頼量を調整できるため、コストの最適化につながります。

属人化を防止できる

アウトソーシングの導入は、業務が個人のスキルやリソースに依存してしまう「属人化」の防止にも役立ちます。

バックオフィス業務を経営者が自ら担っていたり、一人の担当者に任せきりにしていると、業務が属人化してしまうリスクがあります。
そういった状況で担当者が急に休んだり退職した場合、他の人がその業務を引き継げず、業務が停滞したりノウハウが社内に残らないといった問題が起こる可能性があります。

また、作業の内容がブラックボックス化してしまい、業務効率が低下したり、ミスや不正も起こりやすくなるでしょう。

一方、アウトソーシングサービスは主にチームで業務に対応するため、特定の個人のリソースやスキルに依存することがなく、業務が属人化するリスクを回避できます。業務がマニュアル化されることで、業務全体の効率化にもつながります。

社外の知見を得られる

アウトソーシングサービスは、さまざまな企業を支援してきたバックオフィスのプロです。アウトソーシング導入により、こうした社外の知見や客観的な視点を得ることができる点も大きなメリットです。

アウトソーシングを機に、プロと一緒に業務プロセスを見直すことで、業務全体の効率化も期待できます。企業内部では解決できなかった課題の解決策が見つかるかもしれません。

アウトソーシングは単に業務の負担を軽減するための手段と考えられがちですが、効果的に活用すれば、事業成長を後押しする「社外パートナー」としても重要な役割を果たします。

スタートアップのバックオフィス代行なら「HELP YOU」

HELP YOU

スタートアップのバックオフィス業務にお悩みの方におすすめのアウトソーシングサービスとして、「HELP YOU」をご紹介します。

HELP YOUの特徴

HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
厳しい採用プロセスを突破した優秀なスタッフがお客様をサポートし、コア業務に集中できる環境づくりを支援します。

特徴
  • バックオフィス業務をはじめ、マーケティングやクリエイティブ制作など幅広い業務を依頼できる
  • チーム制の「チームプラン」と専属アシスタントによる「1名専属プラン」を選べる
  • 最短3日で優秀な人材を確保できる
  • AIやRPAツールを用いた業務の自動化にも対応
対応業務
  • 経理
  • 人事・労務・採用
  • 営業事務
  • 秘書・総務
  • マーケティング・広報
  • 資料作成 など

※各サービスは、お客様のご要望によって組み合わせが可能です。

費用 <チームプラン>
・月額:10万円~(税抜)
・実働時間:30時間~

<1名専属プラン>
・月額:15万円~(税抜)
・実働時間:45時間~

 

▼HELP YOUサービスの詳細を知りたい方は、こちらの資料もご覧ください

▼HELP YOUのユーザーレビュー・口コミ
管大輔さんのHELP YOUに関するレビュー|ミナオシ

「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが合っているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!

HELP YOUのバックオフィス代行事例

バックオフィス業務のアウトソーシングにより、新会社設立に伴う業務量の増加に対応し、社員の負担軽減に成功した事例をご紹介します。

株式会社ニューストリームは、マーケティング事業を行なう株式会社スペースシップにより2022年11月に新しく設立された企業です。メール関連ソリューションの提供を中心に、デジタルソリューション事業を展開しています。

ニューストリームでは、新会社設立にあたって経理業務が増えることを予想し、社員がコア業務に集中できる環境を整えるため、ルーティン業務のアウトソース化を決めました。

<HELP YOUへの主な依頼内容>

  • 経理業務に関わる資料作成
  • 出金管理表の作成
  • 入出金の確認 など

アウトソーシング導入により、採用リスクを冒すことなく、社員の負担を減らすことに成功しました。

また、アウトソース化に伴いマニュアルを整備する過程で、業務の進め方が可視化され、社員の急な退職の際にもスムーズに業務を引き継ぐことができたそうです。

社外とのコミュニケーションが良い刺激となり、社員の成長にもつながっていると、アウトソーシングの副次的な効果も実感しています。

▼詳細はこちら

新会社の設立にともない経理業務をアウトソース化。HELP YOU利用による副次的な効果とは?

スタートアップのバックオフィスまとめ

スタートアップ バックオフィス5

この記事では、スタートアップにおけるバックオフィスの課題や効率化の方法、さらにアウトソーシングのメリットについても紹介しました。

スタートアップでは、リソース不足によりバックオフィス体制の整備が後回しになりがちです。しかし、メンバーがコア業務に集中するためには、バックオフィス業務の効率化が必要不可欠です。

特に有効なのは、バックオフィス業務のアウトソーシングです。これにより、コストやリスクを抑えながら、コア業務に集中できる環境を整えることができます。
外部から得た新しい知見が、業務負担の軽減だけでなく、他の社内課題の解決にも役立つかもしれません。
便利なITツールも適宜活用しながら、強いバックオフィスを作り上げていきましょう。

バックオフィス業務のアウトソーシングをご検討の際は、ぜひHELP YOUにご相談ください。貴社の課題に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。

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1.厳しい採用プロセスをクリアした「優秀なアシスタント」が業務を担当
2.チーム制だから人材が退職して業務が滞るリスクなし!長期的な依頼が可能
3.専属ディレクターがつくため、様々な業務をまとめて依頼できる

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