人事労務アウトソーシングサービス10選!外注先の選び方も解説
給与計算や人事業務、勤怠管理など、従業員がスムーズに働くことができる環境づくりを担い、企業の土台を支えているのが、人事労務の仕事です。
とても大事な業務ですが、担当できる人材の不足や業務効率化の流れもあり、アウトソーシングを検討する企業も増えています。
この記事では、人事労務をアウトソーシングするメリットやデメリット、おすすめの外注サービスや選び方などをお伝えします。
人事労務のアウトソース化を検討されている企業の皆様の参考になりましたら幸いです。
人事労務アウトソーシングとは
まず、人事労務アウトソーシングとは、社内で行っている人事労務関連の業務を外注先に委託することを指します。
人事業務や労務業務は専門知識やスキルが必要な場面も多く、業務内容も幅広いです。
それらの業務をアウトソーシングサービスに依頼することで、社内の負担を軽減し、コストの削減や効率化を図ることが可能になります。
ここでは、近年高まっている人事労務アウトソーシングの重要性や、外注先に依頼できる内容についてお伝えします。
人事労務アウトソーシングの重要性
近年、人事労務のアウトソーシングに関する市場規模は増大傾向にあります。
このことは、下記の「人事・総務関連業務アウトソーシング市場規模推移(主要14分野計 /※)」からも見て取れます。
※出典:株式会社矢野経済研究所「人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査(2023年)」(2023年5月11日発表)
今後、少子化により働き手の減少が見込まれることや、社員が働きやすい環境づくりを推進する働き方改革の動きから、既存の業務や体制を見直す機運が高まっているようです。
また、低価格で利用できるサービスの登場により、大手企業だけでなく中小企業にもアウトソーシングの需要は拡がっています。
人事労務アウトソーシングに依頼できる業務
人事労務アウトソーシングに依頼できる主な業務には、下記のような内容が挙げられます。
- 給与計算
- 勤怠管理
- 入社・退社に伴う手続き
- 社会保険・労働保険関連業務
- 年末調整
- 健康診断・ストレスチェックの実施
- 就業規則の作成・変更
- 福利厚生の整備 など
他にも、会社ごとに、人事・採用、労務管理に関連する幅広い業務が存在します。
どのような業務を依頼できるかは外注先の業者によっても異なるため、あらかじめ委託したい業務を見極めておきましょう。
人事労務をアウトソーシングするメリット
人事労務をアウトソーシングすることで企業が得られるメリットは、主に下記の3つです。
- 人件費を削減できる
- 業務の属人化を防げる
- コア業務に集中できる
それぞれ詳細を見てみましょう。
人件費を削減できる
人事労務を外注先に委託することで、新たに社員を雇用するよりも人件費を抑えることが可能です。
社会保険労務士資格保有者を新たに採用するコストや教育にかかるコストは小さいものではありません。この費用をカットできることは大きなメリットになります。
また通常、人件費は固定費ですが、外注の場合は、繁忙期や閑散期といった業務量に合わせて依頼の調整ができます。
そのため、通常は固定費である人件費を、変動費として常に最適化することが可能になるのです。
業務の属人化を防げる
中小規模の企業の場合、人事労務に関する業務を少数または一人の従業員が担当しているケースも多いのではないでしょうか。
このように業務が属人化している場合、
「担当者が退職して業務に対応できる人がいなくなってしまった」
「担当者が業務過多に陥ってしまっている」
といった問題が発生するリスクがあります。
外注先に業務を切り出すことで、必然的に業務プロセスやフローが整理・可視化されるため、属人化の解消にもつながります。
コア業務に集中できる
人事労務に関する業務は、業務量が膨大かつ内容も幅広いため、どうしても時間や人手が必要になります。
それによって社員が本来集中するべきコア業務に手が回らなくなってしまうという状況は避けたいですよね。
アウトソース化すると、これまで時間を取られていた定型業務を外部に任せることができます
その結果、社内メンバーが重要なコア業務のみに集中できるようになり、業務効率や生産性向上につながるでしょう。
人事労務をアウトソーシングするデメリット
人事労務をアウトソーシングする上で、下記のようなデメリットも存在します。
- 社内にノウハウが溜まらない
- 情報漏洩のリスクがある
デメリットも知っておくことで対策を打つことができるので、しっかりチェックしておきましょう。
社内にノウハウが溜まらない
外部企業であるアウトソーシングサービスが人事業務や労務管理を請け負い、情報を管理することで、社内にノウハウが溜まらないといったデメリットが考えられます。
このデメリットを回避するためには、外注先と連携し、作業のマニュアル化や情報の共有を進めておくことが大切です。
この点も踏まえた提案をしてくれるサービスを選べるといいですね。
情報漏洩のリスクがある
外注する際は、アウトソーシング先に大切な人事労務関連の情報を共有することになるため、情報漏洩のリスクも意識しておく必要があります。
情報漏洩を防ぐためにも、検討しているサービスのセキュリティ体制について導入前に確認するのがおすすめです。情報管理の点でも安心・信頼できるサービスを選びましょう。
人事労務アウトソーシングサービス比較10選
ここでは、人事労務アウトソーシングのおすすめサービス10選をご紹介します。
それぞれの特徴や料金について記載していますので、比較検討の参考にしてください。
HELP YOU(株式会社ニット)
HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なスタッフがクライアントをトータルサポートし、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。
【HELP YOUのプラン】
<チームプラン>
お客様の窓口となるディレクターが、業務の遂行に必要なスキルを持つアシスタントを集め、チーム制でサポートするプランです。
【チームプランの主なサービス内容】
HELP YOUには、さまざまなスキルを持った優秀なメンバーが多数在籍しているため、人事労務をはじめ、幅広い業務の依頼が可能です。
- 総務業務:出張手配、スケジュール調整、名刺作成、データ整理など
- 人事・採用業務:求人票の作成、書類審査管理、セミナー会場手配など
- 経理業務:入金管理、支払業務、請求書発行など
- 営業サポート業務:会議資料作成、データ収集、KPI管理、経費申請など
- マーケティング業務:SNS投稿、メルマガ作成、アンケート集計など
- ECサイト業務:売上管理、商品管理、サイト管理、ニュースリリース作成など
※各サービスは、お客様のご要望によって組み合わせが可能です。
チームプランに加え、固定の専属アシスタントが業務を柔軟にサポートする「1名専属プラン」、RPAツールを用いて自動化が可能な定型業務をロボットがサポートする「ロボットプラン」など、お客様のニーズに合わせたプランをご提供しています。
「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが適しているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください!
HELP YOU導入事例
HELP YOUに人事労務のアウトソーシングをご依頼いただいた事例をご紹介します。
《クライアント概要とご依頼内容》
秋田県を拠点に複数の介護施設を運営している、株式会社あきた創生マネジメント様。
スタッフ一人ひとりにとって働きやすい環境づくりを大事にしており、その一環としてHELP YOUに給与計算・勤怠管理のアウトソーシングを依頼いただいています。
《依頼前の課題》
給与計算や勤怠管理について、担当できる従業員の人数が限られており、そのメンバーがいないと業務が滞ってしまうという課題を抱えていました。
コロナ禍をきっかけとした業務の見直しにより、リスクを分散させ、持続的な業務環境をつくるためにもアウトソース化を決意。
複数人で構成されるチーム制であること、オンラインで業務を依頼できること、コミュニケーションがスムーズであったことなどが、HELP YOUにご依頼いただく主な要因になりました。
《依頼後の成果》
HELP YOUのスタッフと連携しながら、マニュアルの作成や業務フローの整備を進め、安定した持続的な環境づくりを進めています。
現在は人事労務以外のアウトソーシングも検討されており、「今後もルーティン作業をはじめとした業務はどんどん切り出し、リスク分散を進めていくつもりです。」とのコメントも頂きました。
▼事例の詳細はこちらから
Remoba労務(株式会社Enigol)
Remoba労務は、オンライン上でさまざまなクラウドサービスを駆使し、労務を外注できるサービスを提供しています。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 年間プラン(1ヶ月契約30hの対応時間):180,000 円/月 ※土日(9:00~17:00)対応:50,000円/月 ※深夜(17:00~22:00)対応:50,000円/月 ※実稼働時間延長:1.2倍 |
freeeアウトソース(freee株式会社)
クラウド会計ソフトをメイン事業とするfreee株式会社。システムに強い自社の特徴を活かした人事労務のアウトソーシングサービスも展開しています。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | ◎スタンダードプランの場合 最小5名料金 月払い:5,200円/月(税抜) 年払い:4,000円/月(税抜) 6名以降1名ごとに 800円/月(税抜) |
株式会社トライアンフ
株式会社トライアンフは特に採用コンサルティングを中心に、幅広い人事ソリューションを提供しています。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 要お問い合わせ |
NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社
NOCは人事・総務・経理をはじめとするバックオフィスのアウトソーシングに特化した企業です。30年以上1,000社の実績を持っています。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 要お問い合わせ |
給与PRO(株式会社シスプロ)
株式会社シスプロが提供する、給与計算に特化したアウトソーシングサービスです。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 初期設定費用:50,000円〜 社員情報登録:300円/人 基本料金(従業員数50名まで):10,000円 |
株式会社リロクラブ
福利厚生代行サービスを軸に事業展開している株式会社リロクラブは、採用支援プログラムをはじめとした人事労務関連のアウトソーシングも請け負っています。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 要お問い合わせ |
株式会社ミナジン
株式会社ミナジンの給与計算/保険手続きアウトソーシングでは、社労士資格保有者や労務について実績豊富なメンバーが対応します。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | ◎給与計算アウトソーシングの場合 初期費用:月額×3ヶ月 基本料金(〜30名まで):30,000円◎保険手続アウトソーシング(月額固定料金プラン)の場合 基本料金(~30名まで):30,000円 |
株式会社JOE
株式会社JOEは、給与計算業務に携わって50年のさくらシステムグループの人事給与アウトソーシング専業企業です。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 要お問い合わせ |
レジェンダ・コーポレーション株式会社
レジェンダの提供する人事労務支援サービスは、「第二人事部」として、社内人事が本来やるべきことに集中できる環境づくりを目指しています。
特徴 |
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主なサービス |
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参考料金 | 要お問い合わせ |
人事労務アウトソーシングの選び方
最後に、人事労務の外注先の選び方について、下記の4つの観点でお伝えします。
- 対応業務範囲
- 費用・料金体系
- セキュリティ体制
- 実績
対応業務範囲
人事労務の業務内容は幅広く、サービスによって対応している範囲も異なります。
依頼したい業務を事前に洗い出し、その業務をしっかりカバーできる業者を選定しましょう。
「人事業務」「労務管理」のアウトソーシングと一口に言っても、詳細は会社ごとに違っています。小項目を伝え、すり合わせをすることが必要です。
費用・料金体系
検討しているサービスの費用・料金体系がどのようになっているのか把握しましょう。
料金体系はクリアになっているか、オプション費用や特急料金などはどれくらいかなどを、サービスの窓口に問い合わせて確認することをおすすめします。
その上で、自社の予算に合致するかを照らし合わせましょう。
セキュリティ体制
デメリットでも触れましたが、人事労務関連の大切な情報が漏洩してしまうリスクを踏まえ、セキュリティ体制が整っているサービスを選びたいところです。
外注を検討している業者に、どのようなセキュリティ対策をしているのかを問い合わせてみましょう。
システムの扱い方やスタッフの教育など、クライアントの情報を守る体制・対策をきちんと取っているかは、アウトソーシングの依頼先として重要な項目です。
実績
人事労務アウトソーシングの実績を見ることで、より信頼度の高いサービスを選ぶことができます。
実績は、サービスのWebサイト内で閲覧ができたり、問い合わせをして確認することが可能です。導入数だけでなく、継続率なども確認してみましょう。
特に、自社の規模感や依頼内容に近しい事例があるかを聞いてみることで、業務に関する認識をすり合わせることができ、より安心して依頼を進めることができます。
人事労務アウトソーシングのまとめ
この記事では、人事労務のアウトソーシングについて、おすすめのサービス10選とともに、どのようなメリットがあるかやサービスの選び方などを解説しました。
人事労務をアウトソース化することは、業務の属人化を解消し、従業員がコア業務に集中できる環境を整える大きなきっかけになります。
これを機に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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総務のアウトソーシングはHELP YOU
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