翻訳を依頼する費用相場と注意点!おすすめ翻訳サービス6選

翻訳を外部に依頼する際は、費用相場と依頼先の特徴を理解することが不可欠です。誤訳や品質トラブルを防ぐためにも、どこに・どのように依頼するかが成果を左右します。

本記事では、翻訳依頼の基礎情報を以下の観点から解説します。

  • 費用相場
  • 依頼方法の種類(翻訳専門会社・クラウドソーシング・アウトソーシング)
  • 依頼時の注意点
  • おすすめ翻訳サービス

「最適な依頼先を選びたい」「コストと品質を両立したい」方に向けた概要ガイドです。

翻訳を依頼する費用の相場

翻訳を依頼する費用の相場

翻訳サービスへの依頼料金は業者によって千差万別です。

料金は、その言語や分野で活躍する翻訳者の有無、翻訳者や翻訳会社が保有する資格、依頼の難易度、文字数、完成までの時間など、さまざまな要因によって決まります。なお、翻訳会社を通さず個人(フリーランス)に直接依頼する場合は、中間マージンが発生しないため、相場はさらに安価になる傾向があります。一方で、料金が非標準化されており、翻訳者ごとのスキルや実績によって相場が大きく異なる点に注意が必要です。

また、料金体系を単語単位やページ単位で設定している翻訳会社もあれば、文書単位、あるいは時間単位で設定している会社もあります。

そのため、インターネットで検索したり、複数の翻訳会社に見積もりを依頼したりして、翻訳料金の相場を調べておくことは非常に重要です。
ここで紹介するのは一般的な相場であり、依頼する分野や媒体によっても異なるので、あくまでも参考程度にしてください。

【翻訳料金の目安】

  • 日本語→英語翻訳:1文字あたり20円〜30円
  • 英語→日本語翻訳:1ワードあたり26円〜35円

例えば、日本語の文を英訳する場合は、「医者」を2文字と数えて2×単価の料金、英文を和訳する場合は「doctor」を1ワードと数えて1×単価の料金となります。

参考:一般社団法人 日本翻訳連盟「翻訳料金の目安

翻訳を依頼する方法と流れ

翻訳を依頼する方法と流れ

翻訳を依頼する際の流れを理解しておけば、想定外のコストや品質トラブルを防げます。
以下のような基本ステップを押さえることが、スムーズで失敗しない翻訳依頼の第一歩です。
1.原稿と資料を準備する
2.見積もりを依頼する
3.翻訳を依頼する
4.納品物を確認する

ステップそれぞれのポイントと準備すべき事項をわかりやすく紹介します。

1.原稿と資料を準備する

まずは依頼したい内容を整理し、原稿や資料を準備する必要があります。ここでは、何をどのように準備したらいいのかを主に3つにしぼって紹介します。

1.依頼の内容に合わせて参考資料を用意する

まずは翻訳の依頼内容に合わせて、必要な参考資料を用意します。
翻訳サービスはさまざまな言語や文化についての幅広い知識を持っていますが、自社の商品やサービス、業界に関する知識を持っているとは限りません。

特に金融・財務・特許・医療などの専門性が高い分野の場合、その専門分野に関する独自の知識や用語があるはずです。
それらを正確に翻訳してもらうために、あらかじめ専門用語や解説などをまとめた参考資料を準備しておくとよいでしょう。

自社にとっては当たり前の知識でも、翻訳会社にとってはそうでないこともあると理解したうえで、必要な知識を共有することが大切です。

2.表記の統一ルール

統一してほしい表記ルールなどがある場合は、それらのルールをまとめたガイドも準備しましょう。
数字の書き方、漢字またはひらがなにするか、使ってほしくないNGワードなど、どのように表記してほしいかを明確にしておく必要があります。

さらに、より適切な表現で翻訳してもらうためには、ターゲットとなる読者の情報や利用シーンなどを伝えることも大切です。
例えば、日本語にも敬語があるように、ドイツ語やスペイン語などでは相手との関係性によって「you」の言い方が何通りかあります。

このように、翻訳においては文章の表記やトーンが非常に重要なポイントになります。これらの細かい情報も共有できるように、あらかじめ準備しておきましょう。

3.アウトプットの見本

「こんな内容にしてほしい」という見本の原稿やWebサイトなどがある場合は、併せて準備しましょう。
写真やドキュメント、参考サイトのリンクやURLなどを提供し、具体的な仕上がりの見本を共有してください。

仕上がりのイメージを事前にしっかりと共有しておくことで、いざ成果物が納品された時に「思っていた内容と違う!」といったトラブルを防ぐことができます。

2.見積もりを依頼する

原稿や参考資料を準備したら、翻訳会社を検討していきましょう。翻訳会社が対応できる言語や媒体、納期、費用、実績などを確認し、問い合わせをします。

具体的にはこのような情報を確認しましょう。

  • 対応できる言語
  • 対応できる媒体
  • 納期
  • 費用
  • 無料トライアルの有無
  • 実績
  • お客様の声や口コミ
  • セキュリティ体制
  • 翻訳を依頼するのに必要なもの など

可能であれば、複数の翻訳会社から見積もりを取り、料金やサービスを比較するのがベストです。

どの翻訳会社を選ぶべきかは、利用する目的や相手によっても大きく異なります。社内用の文章など、クオリティをそれほど重視しないものであれば、価格を重視すればよいかもしれません。
しかし、顧客や取引先に読まれる文章であれば、ある程度の予算を確保してクオリティの高い業者を選ぶのが良いでしょう。

翻訳料金を比較する際に重要なことは、必ずしも安い業者が良いとは限らないということです。価格だけで判断せず、翻訳品質や自社のニーズに対応できるかどうかも考慮してください。

事前にできるだけ多くの情報を提供することで、正確な見積もりやプロジェクトのスケジュールを提示してもらうことができるでしょう。

3.翻訳を依頼する

ここまで調べれば、どの翻訳サービスが自社のプロジェクトに適しているか、おおよその見当がつくはずです。
金額や実績、レビューなど、これまで見てきたすべての要素を考慮して、自社に合った業者を選んでください。

見積もりの内容に同意できたら、実際に翻訳を依頼します。
翻訳会社と自社に合った方法や形式で、準備した原本や参考資料を共有しましょう。必要があれば、詳細な指示書を作成することも有効です。

4.納品物を確認する

納品物を受け取ったら内容を確認し、問題がなければ依頼完了となります。

しかし、翻訳が完了した納品物をそのまま使用するのは少し危険です。こちらが依頼した要望に応えられているか、修正や編集が必要かどうかをきちんと確認しましょう。

【確認する項目の例】

  • 指示がすべて守られているか
  • 翻訳が原文の意図を反映しているか
  • 表記ルールやスタイルガイドに沿った翻訳になっているか

翻訳会社側でも入念なチェックをおこなっているはずですが、事前のやりとりでイメージ共有や認識のすり合わせにミスがあった場合、自社がイメージした通りの仕上がりになっていない可能性もあります。

多くのケースでは、修正の理由を伝えれば対応してくれるでしょう。
しかし、場合によっては別途費用がかかることもあるので、あらかじめ何回まで最初の費用内で修正対応できるかを事前に確認しておくと安心です。

翻訳を依頼できる外注先

翻訳を依頼できる外注先

翻訳を依頼する際は、外注先ごとの特徴を理解しておくことが重要です。依頼先の選択によって、費用・品質・納期は大きく変わります。

ここで紹介する外注先は次の3つです。

  • 翻訳専門会社
  • クラウドソーシング
  • アウトソーシングサービス

それぞれの特徴を見ていきましょう。

翻訳専門会社

まず一般的な外注先として、翻訳の専門会社があります。翻訳会社に外注する一番のメリットは、スキルが高く、質の良い翻訳が期待できる
ことです。
さまざまな分野や言語に対応できるスタッフが在籍し、ネイティブによる翻訳やチェック、校正などにも対応しているところが多くあります。
専門性の高いコンテンツやマイナーな言語の翻訳を依頼したい人におすすめです。

しかし、専門的なノウハウを有している一方で、基本的に翻訳以外の業務は依頼できないというデメリットもあります。

クラウドソーシング

他の外注先として、クラウドソーシングがあります。クラウドソーシングとは、クラウドソーシング業者に登録している翻訳者が個人で仕事を引き受けるシステムになっています。

クラウドソーシングは、業者に比べて安価で依頼できる可能性がある一方で、個人への依頼のため大量業務の依頼は困難なこともあります。
また、作業者によって質がバラバラのため、無駄な修正が発生してコストが高くついたり、信頼できる作業者の選定に手間がかかることも考慮に入れる必要があります。

アウトソーシングサービス

もう一つの外注先に、アウトソーシングサービスがあります。クラウドソーシングとは違い、アウトソーシングは個人への発注ではなく外注専門の業者です。

さまざまなスキルを持ったスタッフが在籍しており、翻訳はもちろん、それ以外の多種多様な業務も依頼でき、また大量の翻訳依頼も可能です。
さらに、業者側がプロジェクトに最適なスキルや実績を持ったスタッフをアサインするため、クラウドソーシングのように自社で一から作業者を選定する手間もかかりません。

翻訳をはじめ、さまざまな業務をアウトソーシングサービスに外注することで、雑務を手放し自社のコア業務に集中できるでしょう。

最後に、3つの外注先の特徴を表にまとめました。ぜひ外注先選びの参考にしてください。

翻訳の依頼先の比較表

おすすめの翻訳サービス6選

それでは、実際にどの外注先がいいのか、おすすめの翻訳サービスを6社紹介します。

HELP YOU

HELP YOU

HELP YOUは、株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスです。
優秀なアシスタントによる業務の代行と、テクノロジーを活用した業務効率化によって、社員がコア業務に集中できる環境づくりを支援します。

特徴 ・優秀なアシスタント×ツールによる自動化で業務効率化を実現
・バックオフィスからマーケティングまで幅広い業務を依頼できる
・最短3日で導入可能
・目的や課題に応じて2つのプランから選べる
対応業務 ■翻訳関連
・外国語メール対応
・外国語でのリサーチ
・外国語文書翻訳 など
▼詳しくはこちら
https://help-you.me/service/general/

■その他業務
・人事・労務・採用
・秘書・総務
・経理
・営業事務
・マーケティング・広報
・ECサイト
・資料作成 など
※各サービスはご要望に合わせて組み合わせが可能

費用 ■チーム制でサポートする「チームプラン」
月額:10万円~(税抜)/実働時間:30時間~

■専属アシスタントによる「1名専属プラン」
月額:10万円~(税抜)/実働時間:30時間~

実績 900クライアント以上

 
▼HELP YOUサービスの詳細を知りたい方は、こちらの資料もご覧ください

▼HELP YOUのユーザーレビュー・口コミ
管大輔さんのHELP YOUに関するレビュー|ミナオシ

「どんな業務をどこまで依頼できるか」「自社にはどのプランが合っているか」など、ご質問はメール・電話にて無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!

TRANSMART(トランスマート)

【特徴】

  • 利用シーンに合わせて「受託翻訳」と「クラウド翻訳」が選べる
  • 受託翻訳は専任のプロジェクトマネージャーが案件を管理し、高品質な翻訳を提供
  • クラウド翻訳は24時間365日オンラインで見積り確認・発注が可能

【料金例】
日→英 6円~/英→日 8円~

翻訳会社FUKUDAI

【特徴】

  • 高品質な翻訳を低価格でスピーディーに提供
  • マニュアルやWebサイトの翻訳から学術論文の翻訳まで幅広く対応
  • 官公庁や大学などにも選ばれる豊富な実績

【料金例】
日→英 8円~/英→日 9円~

Gengo(ゲンゴ)

【特徴】

  • 2万人以上のプロ翻訳者が在籍。70言語ペアに対応
  • 主な取引先として、楽天やCOACH、SONY、JTBなど有名企業多数
  • 翻訳の分野やコンテンツ、プロジェクトの種類を問わず専門的に対応可能

【料金例】
日→英 5円~/英→日 8円~

クラウドワークス

【特徴】

  • 日本最大級のクラウドソーシングサービス
  • 提案から納品、報酬の受け取りまで、すべてオンラインで完結

【料金例】
依頼内容と翻訳者により変動

ココナラ

【特徴】

  • 多様な言語や分野に対応可能な翻訳家が多数登録
  • ビジネス文書、メール、マニュアルなど機械翻訳では難しい長文の翻訳にも対応

【料金例】
依頼内容と翻訳者により変動

翻訳を依頼する際の注意点

翻訳を依頼する際の注意点

翻訳の品質やコストは、依頼する内容や条件によって大きく変わります。特に専門性の高い分野や大量の翻訳を扱う場合は、外注先のスキルや対応体制を事前に確認することが不可欠です。

ここでは、次のような重要ポイントを整理します。

  • 専門分野(医療・金融・ITなど)やマイナー言語に対応できるか
  • 難易度に応じた料金の増減や追加費用の有無を把握する
  • 大量案件に対応できるリソースを持つ業者を選ぶ
  • 無料トライアルや少量依頼で品質を事前に確認する

これらを理解しておくことで、料金トラブルや品質のばらつきを防ぎ、安心して翻訳を任せられる体制をつくることができます。

専門的な内容や言語を依頼する場合

医療・金融・ITなど専門性の高い分野やマイナーな言語の翻訳を依頼したい場合、依頼先にそのスキルがあるかをしっかりチェックすることが大切です。

一般的に、翻訳の難易度が高いほど料金も高くなる傾向にあります。オプションとして別途料金がかかることもあるので、コストがどれくらいかかるのかを先に確認しておきましょう。

大量の翻訳作業を依頼する場合

大量の翻訳を依頼したい場合、クラウドソーシングのような個人よりも、専門会社やアウトソーシングなど、ある程度リソースがある業者に依頼するのがおすすめです。

業者であれば、複数のスタッフによって迅速で丁寧な対応をしてくれるからです。
また、無料トライアルなどを利用したり、最初は少量から依頼したりして、翻訳の質やスキルをあらかじめチェックしてから大量の業務を発注すると安心でしょう。

翻訳の依頼に関するよくある質問(FAQ)

翻訳の依頼に関するよくある質問(FAQ)

初めて翻訳を依頼する場合、どんな内容を依頼できるのか、どんな言語に対応しているのかなどが気になりますよね。
最後に、翻訳の依頼に関するよくある質問をまとめました。

Q. 翻訳を依頼できるのは、どのような内容の文書ですか?

A. 対応できる翻訳内容は外注先によって異なりますが、一般的に依頼できる内容を以下にまとめました。詳細は依頼時に外注先に確認しましょう。

■マニュアル:取扱説明書、マニュアル、作業手順書、仕様書など
■Webコンテンツ:HP、SNS、アプリなど
■出版物:カタログ、パンフレット、チラシ、リーフレットなど
■マーケティング資料:プレスリリース、プレゼン資料、調査レポートなど
■法務・財務文書:各種契約書、証明書、公文書、定款など
■その他:社内メール、映像字幕、論文、文字起こし など

Q. 翻訳を依頼できる言語の種類はどれくらいありますか?

A. 多言語対応の外注先が多いですが、業者によっては対応していない言語もあります。
ここで紹介するのはあくまでも一般的に依頼できる言語なので、翻訳を希望する言語に業者が対応しているか事前に確認しましょう。

  • 英語
  • アジア諸国語(中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語など)
  • ヨーロッパ言語(スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語など)
  • ロシア語
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • 中東言語(アラビア語、ヘブライ語など)
  • アフリカ言語(ケニア語、スワヒリ語など)

Q. 翻訳を依頼する際、個人と法人の利用はどちらがおすすめですか?

A. 翻訳を個人・法人どちらに依頼するかは、予算や品質によって使い分けるのがおすすめです。

依頼先 メリット・デメリット(特徴と注意点) おすすめの文書
個人 【メリット】
低コスト、費用が安い、スピード重視
【デメリット】
品質にばらつき、セキュリティ/確実性に個人差がある
個人的な文書、コスト最優先の依頼
法人 【メリット】
品質が安定、セキュリティ(NDA等)が万全
【デメリット】
個人に比べ費用が高め
契約書、マニュアル、対外的なビジネス文書

 
ビジネス利用で「品質」や「信頼性」を重視するなら、法人の利用が確実です。

Q. ChatGPTなどのAI翻訳はビジネス文書にも有効ですか?

A. ChatGPTなどのAI翻訳の活用は、社内での情報収集やドラフトには非常に有効ですが、対外的な文書には「人の手によるチェック」が不可欠です。

【AI翻訳が有効なシーン】

  • 海外ニュースや資料の概要を素早く把握したいとき
  • メールや資料の「たたき台」を短時間で作成したいとき

【注意すべきリスク】

  • 誤訳・不自然さ: 文脈や専門用語を読み違える可能性がある
  • セキュリティ: 無料版のAIツールに入力した情報は、学習データとして利用される恐れがある(機密情報の漏洩リスク)

AIは「スピード」に優れていますが、「正確性」や「機密保持」ではプロにかないません。「AIでドラフトを作り、仕上げはプロに依頼する」といった使い分けが、現代の賢い活用法です。

翻訳の依頼のまとめ

翻訳の依頼のまとめ

翻訳の依頼方法や費用相場、おすすめサービスをご紹介しました。

目的や予算にもよりますが、質の高い翻訳を依頼するのであれば、専門の翻訳会社や多種多様な業務を依頼できるアウトソーシングサービスがおすすめです。

翻訳業務をはじめ、さまざまな業務を外注することで本来注力したいコア業務に多くの時間をかけられるようになり、業務効率や生産性が高まるでしょう。

この記事を参考に、ぜひ自社のニーズに合った翻訳会社を選んでみてください。

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