【AI vs 資料作成のプロ】比較で分かる「成果につながる資料」の秘訣

日々の資料作成をAIで効率化したいと考えている人も多いはず。
しかし、思い通りの資料にするには意外と時間がかかったり、良い資料ができたと思っても成果につながらずに悩んでいるという声も耳にします。

HELP YOUトップ営業マンの藤原も、AI(Claude、ChatGPT)を駆使してセミナーの登壇資料を制作しています。当初は「AIでここまでできるのか…!」と感動し、70点ほどの完成度だと思っていました。しかし、資料作成のプロにブラッシュアップしてもらったところ、AIで作った資料はなんと40点ほどに見えてしまったそうです。

今回はこの事例をもとに、営業マンがAIを駆使して作った資料とプロが仕上げた資料を比較し、どのような違いがあるのか、成果につながる資料作成のヒントも交えてお届けします。

HELP YOU 藤原

2024年、株式会社ニットに入社。現在は同社のオンラインアウトソーシング「HELP YOU」の営業責任者として、バックオフィス部門の生産性向上を支援している。

HELP YOU 坂口

2015年に「HELP YOU」にジョイン。業務を通じて資料作成の面白さに気づき、以降は資料作成を中心に多くの案件を担当。資料作成歴10年以上という経験を生かし、現在は「HELP YOU 資料作成」サービスの推進をリード。100社以上の支援実績を誇る。

 

AI資料とプロの資料の違いをBefore→Afterで比較!

藤原(営業担当):この前、セミナー登壇資料をAIで作ってみたんです。AIでここまでできるのか!と驚きました。

坂口(資料作成のプロ):最近はAIで資料を作る方も増えているみたいですね。実際にAIで作った資料のブラッシュアップを依頼されることも多いです。ちなみに、AIで作った資料は何点でしたか?

藤原:70点…でした。坂口さんがブラッシュアップしてくれた資料を見るまでは。坂口さんの資料を見たら、40点くらいに下がりました(笑)。坂口さんの資料見た瞬間、セミナーで「しゃべりやすい!」と思ったんです。今日は、資料作成のプロである坂口さんが、私がAIで作った資料をどうやってブラッシュアップしたのかを教えてください!

生成AIを活用して作成した資料
画像:生成AIを活用して作成した資料

坂口:AIの資料を最初に見たとき、まず「文字が多いな…」と思いました。細かい説明が必要な資料ならこれでもいいですが、今回は「セミナー資料」ですよね。視覚的に伝わりやすく、登壇者が話しやすい資料にする必要があります。そこで、削れる文字は削り、スライドで一番伝えたいポイントに目がいくような見せ方にブラッシュアップしようと思いました。

藤原:言われてみるとAI資料は文字が多いですね。私が作ったトークスクリプトの文字情報が、さらに肉付けされて文字数が増えているのかもしれません。

坂口:AIで作った資料は構成が論理的で、文字情報がきれいに整っている点は良いと思います。でも、全体的に整いすぎてメリハリがなく、どこが重要なポイントなのかが分かりにくいですよね。

藤原:確かに。AIで作った資料は整っていますが、どのページも同じ雰囲気で、変わり映えがしませんね。では、実際の資料のBefore(AIで生成した資料)→After(プロがブラッシュアップした資料)を比較しながら、具体的なポイントを教えてください。

AI資料とプロ資料の違い1.伝えるためには大胆なメリハリが必要

AI資料とプロ資料の比較画像

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藤原(営業担当):最初にBefore→Afterで比較したいのが、「BPOとは?」というスライドです。BPOをあまりよく知らない人に対して説明するスライドですが、坂口さんがブラッシュアップした右のスライドは情報が整理されて見やすいと感じました。ここはどう考えて修正したんですか?

坂口(資料作成のプロ):このスライドは「BPOとは何か」を一言でバシッと書いた方がわかりやすいのでは?と思い、冒頭の文やステップの見せ方を変えました。AI資料の特徴として、「ナンバリングしたがる」ところがあると思います。

藤原:確かに、やたら「Step1,2,3,4」とか出てきますね。

坂口:「Step1,2,3,4」でも分かりやすいと思いますが、今回のケースでは「Before→After」の視点も入れると、BPOの特徴が伝わりやすいと思って変更しました。

藤原:タイトルも「BPOとは?」に変更してくれたことで、BPOの価値がより伝わるスライドになったなー!と思いました。 そのほかに、伝えたいことを伝えるためにどんな工夫をしてますか?

坂口:デザイン的な美しさや統一感にこだわりすぎず、伝えたい部分は大胆にフォントサイズを大きくしたり、マーカーをつけて強調した方が良いと考えています。パッと見た時どこに目線が行くか、何を言いたいかがスムーズに伝わるかも重要です。それと、資料の種類にもよりますが、ターゲットの知識量に合わせた言葉選びにも気を付けています。

藤原:色も赤一色ではなく、グレーやイエローが入って見やすくなりましたね。あと、困った顔や笑顔のイラストが入ったことで、Beforeには課題があって、Afterでは解決された感じが一瞬で伝わりました!

坂口:まさに!気付いていただきありがとうございます。私の場合、イラストはなるべく人の感情を表すものを入れるようにしてます。「困ったな」「がっかり…」「やったー!」など、こういう感情的なイラストを入れることで、より内容が伝わりやすくなります。このイラストのチョイスはAIだとまだ難しいかもしれないですね。

💡 資料作成のポイント1
AI資料は、論理的に情報が整理されている点がGood!
しかし、文字が多い上にメリハリがなく、重要なポイントが伝わりにくい。

✓ 不要な言葉はなるべく削り、重要な内容に絞る
✓ 文字の色や大きさを大胆に変える、ハイライトを入れるなどの工夫も◎
✓ 人の感情を表すイラストを入れると、感覚的にも内容が伝わりやすい

AI資料とプロ資料の違い2.直感で理解できる図解やイラスト

AI資料とプロ資料の比較画像
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藤原(営業担当):このスライドは、私がAIで作った左のスライドを見た時に「かなり頑張ってくれたな~!」と感動したんです(笑)。でも、坂口さんがブラッシュアップした右のスライドを見たら「何によって削減されたのか」「どのくらい削減されたのか」がより分かりやすくなっていて驚きました。坂口さんはこういった情報の視覚化が上手ですが、図解やイラストのアイデアはどうやって考えているんですか?

坂口(資料作成のプロ):「自分だったらどう書いてあったらわかりやすいか」を自問自答しながら、内容を見て都度考えます。例えば、このスライドのように「量が減った」ということを表現したいなら、減った分がわかるように点線を付けるとか。

また、グラフの間にロボットと人のイラストを入れて、「AIによって30%削減、BPO導入によってさらに35%削減された」ということが同時に伝わるようにしました。それぞれの削減効果が分かるように、AI(ロボット)で削減できた分は緑、人(BPO)で削減できた分は赤にして変化をつけています。

藤原:右端に足された「3人体制→1人体制」の図も、削減の効果を感覚的に理解しやすいですね。

坂口:ここは「65%工数削減」という情報を「3人体制→1人体制」に置き換え、人のシルエットのイラストも加えて視覚的にも理解しやすいように工夫しました。

AI資料とプロ資料の比較画像
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坂口:上のスライドも、左のAI資料ではステップ図だった部分を、あえてサイクル図に変更しています。今までたくさん資料を作ってきた中で「改善→最初に戻る」という流れをよく見たので、「改善=サイクル図!」とすぐに頭に浮かびました。

藤原:これまでの経験からアイデアを蓄積しているんですね。サイクル図もAIに指示すれば作れそうだけど、そもそも私からはその発想が出てこないです…(笑)。あと、AI資料では「15万円」という金額の数字が小さかったんですが、ここを強調してくれたことでセミナーでも話しやすくなりました。

坂口:藤原さんのスクリプトから、このスライドでは「HELP YOUはスモールスタートが可能である」ということが一番のメッセージだと理解しました。「派遣は30万円からだけど、HELP YOUは15万円から始められる」という価値を一発で理解してもらうには、数字を視覚化して比較すると伝わりやすいと思ったんです。

藤原:見出しも「大きく外注しない」という否定形から「スモールスタートが可能」に変更したことで、よりポジティブな表現になっていいなと思いました!

💡 資料作成のポイント2
AI資料の図解は一見整っているように見えても、単調で大事な内容が伝わりにくい…。

✓ 数字の変化は減った・増えた分を視覚的に示すと分かりやすい
✓ 「改善」「増加」「削減」などの言葉は、サイクル図やグラフに置き換えると感覚的に伝わる

AI資料とプロ資料の違い3.印象に残るメッセージの配置

AI資料とプロ資料の比較画像
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藤原(営業担当):このスライドを見て驚いたのは、私が伝えたいメッセージを、坂口さんが本当によく理解した上で表現してくれたことです。資料作成というとビジュアル面に意識がいきがちですが、テキストをまとめるのも難しいですよね。坂口さんは資料のテキストをどう扱っていますか?

坂口(資料作成のプロ):プレゼンのように人の心に訴えるための資料では、まず結論や伝えたいメッセージに目線が行くように心がけています。例えば、このスライドで使っている「AI=新入社員」というフレーズは、わかりやすくて刺さる表現だと思ったので、印象に残るように配置やイラストを工夫しました。

藤原(営業担当):私のスクリプトでは「AI=新人社員」を重要キーワードにしていたんですが、左のAI資料ではこんなに小さく書かれて、他の情報に埋もれてますね…。あらためて見比べると、AI資料は私が書いたセミナーのトークスクリプトの順番に沿って、上から下へ生成されていると気付きました。

反対に、坂口さんの資料は一番伝えたいことを汲み取って、順番を大胆に変えて強弱を付けているのが分かります。これもAIに指示すれば生成できそうですが、イチから全部指示するなら結局「自分で作った方が早いじゃん!」ってなりそうです(笑)。

坂口:AI資料でも上に結論は書いてありますが、不思議と全く印象に残らないですよね。これはAIが人間心理をまだ理解しきれていない証拠だと思いました。

💡 資料作成のポイント3
AI資料は、指示した通りの順番でスライドを生成する傾向アリ。
その結果、大事なメッセージが他の情報に埋もれてしまうことも…。

✓ 人の心に訴えるための資料では、伝えたいメッセージに目線が行くように工夫する
✓ テキストの順番を変えたり、配置に強弱を付けることでメッセージの印象が強まる

想いを伝えたい資料は人にしか作れない

藤原(営業担当):ここまでAI資料にたくさんダメ出ししてきましたが(笑)、反対にAIで作成した資料の良いところはありますか?

坂口(資料作成のプロ):報告書やレポートのような事実を伝えるための資料や、社内向けの資料であればAIでも充分だと思います。今回のようなセミナー資料も、登壇する人が説得力を持って説明できるならAI資料でも内容は伝わるかもしれません。

藤原(営業担当):なるほど。では「これはまだ人にしか作れない!」と思うのはどんな資料ですか?

坂口:人の心に訴えかけたい資料は、まだ人にしか作れないと思います。例えば、採用説明会の資料に「一緒に働きたい」という想いを乗せたいなら、やはりAIではなく人が作った資料の方が伝えたい人の心に刺さると思います。あとは、資料がひとり歩きするようなサービス資料や会社説明資料など、「ここぞ!」というシーンでは、ターゲットに合わせた伝え方にする必要がありますね。

藤原:確かに坂口さんの作った資料は、セミナー参加者の方にもわかりやすいと好評でした!あと、自分の作った資料と坂口さんの資料を見比べたときに、第三者の視点が入ること自体にも価値があると思いました。自分だけでは見せ方のアイデアが出てこなかったり、伝えたいことが先行して初見の人には分かりにくい表現になってしまったり…。

坂口:そうですね。私自身も自分だけで資料を作るとうまくいかないことがあります。特に大事な資料であれば、第三者にレビューしてもらったり、外注するのも良いと思います。
HELP YOU 資料作成」では必ず複数人でチェックしていますが、やはり複数の目を通すことで、より良い資料になると感じます。

藤原:それがクオリティの高い資料づくりにつながっているんですね。今後も効率化のためにAIをうまく活用しながら、重要な資料は坂口さんや資料作成チームにぜひお願いしたいと思います。今日は貴重なお話ありがとうございました!

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