地方でも人手不足とは無縁!老舗工務店のアウトソーシング活用術

株式会社あいホーム 代表取締役社長 伊藤 謙様
インタビュアー 株式会社ニット 中野由莉子

労働人口の減少する日本で、特に地方での人手不足は深刻です。企業は、働き方や採用方法の見直し、ITツールを利用した生産性向上など、さまざまな対策に取り組む必要に迫られています。

株式会社あいホームは、地元宮城に愛され、今年2024年で創業65年を迎える工務店。歴史のある企業でありながら、デジタル化の推進とアウトソーシングサービスの活用で、今まで一度も人手不足を感じたことがないと言います。

同社でのデジタル化推進は約10年前からで、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」を導入いただいたのは6年前です。HELP YOUへのご依頼業務の内容は、同社の”進化”の過程で、その都度変化してきました。現在は主に企業価値を発信するライティングをお手伝いしています。

今回は、あいホーム代表取締役社長の伊藤謙様にご来社いただき、HELP YOU導入の効果やメリットについてお話を伺いました。

創業65年、進化を続ける地域No.1工務店

──この度は、ご出張中のお忙しいところ、当社オフィスまでお越しくださりありがとうございました。あいホーム様は、今年創業65年を迎えるとのこと、誠におめでとうございます! まずは御社の事業内容や特色について教えてください

ありがとうございます。当社は宮城県に拠点を置く工務店です。今年で創業65年の歴史ある企業ですが、新しいことをたくさんやっている企業でもあります。

工務店と聞くと、業界的には古いので、デジタル化も遅れているイメージがあるかもしれません。しかし当社は、約10年前からデジタル化に取り組んでおり、その甲斐あってか、20代や30代の若いお客様を常に獲得することができています。

──どういったことをデジタル化されているのでしょうか?

例えば、コロナ禍でやったのは、「バーチャル展示場」です。実際にモデルハウスに行かなくても、スマートフォンさえあれば、モデルハウス内の全てが見学できるようにしました。

住宅業界では、住宅展示場を見学したお客様に対して、後日営業担当者がご自宅を訪問するような営業手法が一般的ですが、当社は一切やっていません。お客様との連絡手段はLINEが中心です。

注文住宅は、完成までに6ヵ月〜1年くらいかかります。その間の連絡手段が電話や直接会ったときの会話だけだと履歴が残らず、どのようなやり取りがあったのか確認できなくなってしまいます。

もちろん、必要なときはお会いしてお打ち合わせをすることもありますが、LINEは履歴が残り、写真でイメージを伝えることも可能なので、お客様からもコミュニケーションが取りやすいと好評です。

契約についても現在は、100%電子契約です。住宅購入の契約書類は、買主様にとって、将来的な売買・相続時などにも必要となる長期的に重要な書類です。

電子契約に切り替えたことで、当社側での保管義務期間を超えた契約書類も適切に保存することができるようになりました。万が一、買主様で契約書を紛失されてしまった場合でもフォローすることが可能です。

──デジタル化がサービスの向上につながっているのですね。従来のやり方を変えてデジタル化するのは、容易ではないと思うのですが……

はい、ものすごく大変でした。でも、この大変さを乗り越えた先に、絶対に顧客価値の向上と事業成長があると思っていたので、その気持ちが原動力になりました。

顧客管理のシステムも最初はSalesforceを使っていましたが、現在は、自社で使いやすいように独自のシステムを開発して使用しています。

アウトソーシングの活用で人手不足とは無縁

──HELP YOUは2018年に導入いただきましたが、導入の背景を教えてください

HELP YOUを知ったきっかけは、私が尊敬する企業の社長からの紹介です。月数十時間といった単位で、経理業務をアウトソーシングしていると聞き、その方が薦めるサービスなら、私も利用してみたいと思いました。

当時私は専務取締役で、実行部隊の先頭に立っていたので、とにかくいろいろな仕事に追われている状況でした。私でなくてもできるけど、他のメンバーも担当業務で忙しいのでお願いしづらい……。そのような宙に浮いた業務がいくつもあり、アウトソーシングでお任せしたいと考えたのです。

導入時に、「この業務を依頼したい」と具体的に決めていたわけではなく、私が新たな取り組みを進めて行くなかで、都度発生する業務をHELP YOUにお願いしてきました。

──今まで、資料作成、SNS運用、秘書業務などさまざまな業務をご依頼いただいていますね

はい。HELP YOUの窓口担当であるディレクターとは、月1回のオンラインミーティングで、依頼したい業務の打合せをしています。

ディレクターが、私がお願いしたい業務内容に適任のスタッフを都度探して対応してくれるため、納品物のクオリティにはいつも満足しています

修正が発生することもほとんどなく、あった場合でも1回くらいです。依頼時に、私も内容を明確にお伝えするように心がけていますが、HELP YOU側も正確に私の意図を汲み取ってくれるので、円滑に進んでいるのだと思います。

月の契約時間の中で、「この業務の工数が〇時間で、〇日にこのプロセスまで完了」など業務フローを明確に提示してもらえ納期がしっかり守られる点もありがたいです。

──ありがとうございます。ご満足いただけて嬉しいです!

でも、HELP YOUを利用して、私が何より良かったと思っているのは、「一度も会ったことが無い人と、オンライン上で仕事を進めることができるんだ」という実感を得られたことです。

HELP YOUとのやり取りを通じて、地元にこだわらなくても、一緒に仕事をしてくれる人は世界中にいることに気が付きました。今では、HELP YOU以外にも、海外在住の方や、福岡県在住の方にも仕事を依頼しています。

──地方企業の人手不足は深刻だと言われていますが、御社は人手不足とは無縁ですね!

はい。当社は一度も人手不足を感じたことはありません

特に地方企業において、自社でなかなか社員を採用できない現状があるのは事実です。だからこそ、自社内のリソースでやることにこだわらずに、積極的にアウトソーシングサービスを利用することをおすすめしたいですね。

当社もHELP YOU導入当時は具体的な依頼業務は決まっていませんでした。依頼する内容が固まっていなくても、ぜひ検討してみてほしいと思います。

客観的な視点があるから社外の人に伝わりやすい

──現在、HELP YOUにはライティング業務をメインでご依頼いただいています。どのような経緯でご依頼くださったのでしょう?

最初は、PR TIMESで配信するプレスリリースの原稿を依頼したのがきっかけです。自社の取り組みを社外に発信したいと思い、初めてPR TIMESを利用することになり、自社でのノウハウがなかったのでお願いしました。

納品されたプレスリリースの内容が良かったので、継続的に依頼しています。

最近では、社外へ発信したい内容が増え、プレスリリースには書ききれないものも出てきました。そこで、「この内容は、noteで詳しく紹介したら、ブランディング戦略としても良いのでは?」とHELP YOUからご提案いただき、今はnoteの執筆に比重を置いてもらっています。

──記事作成はどのように進められているのでしょう?

発信したいテーマが決まったら、オンラインでインタビュー取材を受け、それを元に原稿を執筆してもらっています。原稿チェックも全てオンラインです。

対面取材となると、日程や場所の調整など、毎月やるのは重たい感じがしてしまいますが、オンラインだと空いた時間に場所を問わず対応できるので、継続しておこなうには最適ですね。

──社内の取り組みを、社外のライターに執筆してもらうことで感じるメリットはありますか?

メリットは、客観的な視点で記事を書いてもらえることです。発信を受け取るのは社外の方なので、会社の実情に縛られることなく、取り組みの価値や意義を客観的に書く方が、読み手には伝わりやすいと思います。

──noteではどのような発信をされているのでしょうか?

建築端材を有効活用するなどのSDGsに関連した活動や、地元企業と連携したプロジェクトなどを発信しており、企業ブランディングを意識した内容になっています。

最近公開した記事は、すごく反響がありました。企業ブランディングとして当社がおこなってきた取り組みをまとめた記事なのですが、「スキ」が200を超え、多くの方からお問い合わせをいただきました。今まで当社を知らなかった方にも届いて嬉しいです。当社の活動をいろんな方に応援いただき、改めて自社でおこなっているブランディング戦略が意義のあることだと確信できました。

今までいろいろなところで何度も発信してきた内容ですが、「noteを読んで初めて知りました」と感想を貰えたので、伝わる文章だったのでしょう。自分で書く文章よりも、一緒に作る文章の方が、私も気持ちが乗っている実感があります。

自分自身でも「これ読んでください」と自信を持って言える記事です。最近では、新しいことを始める際に仲間に加わってほしい方を誘うときに、自己紹介代わりにこの記事のリンクを送っています。

【HELP YOUが担当した記事はこちら】

かたちだけで終わらせない。創業64年の工務店が実践する企業ブランディング

最後に

伊藤社長は、2024年3月に3冊目となる著書『地域No.1工務店の「劇的に進化する」経営』を発売されました。積極的にデジタル化を進めてきた伊藤社長。しかし、デジタル化を推進したことでおきた弊害もありました。

今回の書籍では、あいホームが、デジタル化の弊害をどのように乗り越え、劇的な進化を続けることができたのか、がテーマとなっています。

リモート会議やビジネスチャットツールでのコミュニケーションに慣れ、つながりが希薄になってしまった社員たちの絆を取り戻した「〇〇〇の会」とは……? 書籍を購入すると実際の様子が動画で御覧になれます。

事業環境の変化に対応しながら進化するあいホーム。HELP YOUは現在、その取り組みの発信をライティングという形でお手伝いしています。

素晴らしい取り組みをしていても、発信しなければ何も伝わりません。

貴社の企業価値をもっと多くの人に届けませんか?社外広報のサポートとしてぜひHELP YOUをご活用ください。

社内認定を受けたライティング専門のスタッフが多数在籍しており、プレスリリースやブログ執筆のほか、インタビュー・取材記事、寄稿記事、SNS投稿文などさまざまな文章をご依頼いただけます。

ライティング以外にも、人事・採用・総務・経理・秘書・営業事務などバックオフィス全般の幅広い業務に対応可能です。さまざまな専門スキルを持つ500人以上のメンバーの中から、担当ディレクターが御社の業務内容に適任のスタッフを探し、チームでサポートいたします。

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人手不足が深刻な状況で、業務を外注する企業が増えています。
特にオンライン上のアウトソーシングサービスは、下記の点で多くのお客様に選ばれています。

【HELP YOUが選ばれる理由】


1.厳しい採用プロセスをクリアした「優秀なアシスタント」が業務を担当
2.チーム制だから人材が退職して業務が滞るリスクなし!長期的な依頼が可能
3.専属ディレクターがつくため、様々な業務をまとめて依頼できる

日々の雑多な作業を外注し、重要な業務に集中して生産性を上げたい方は
ぜひこの機会にHELP YOUの導入をご検討ください。

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