【承認編】承認フローの最適化|意思決定を停滞させない「内部統制×スピード」の運用設計

登壇者
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株式会社LayerX バクラク事業部 パートナーアライアンス部 浦 亮介
新卒で専門商社にてエンタープライズセールスを経験した後、会計事務所を起業。 |
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HELP YOU 経理プレミアム パートナーセールス・業務改善コンサルタント 末吉 結布子
HELP YOUの新規事業企画にて経理プレミアムを立ち上げ。現在は、経理部門のお客様を中心としたDX支援、業務改善コンサルティングを行いながらBPaaS領域でのサービス強化のため、パートナーセールスを担当。 |
この記事でわかること(3つのポイント)
- 承認待ちが支払い・月次処理・経営判断を遅らせる理由
- 組織変更や例外対応に強い、止まらない承認フローの作り方
- バクラクとHELP YOUを組み合わせ、内部統制とスピードを両立する方法
1. 承認が止まると、経理業務も経営判断も止まる
末吉(HELP YOU): 浦さん、対談がシリーズ最後となる本日のテーマは「承認フロー」です!まさに経理業務が滞る、最終的なボトルネックにもなりがちなところですね。
経理DXというと、請求書の読み取りや経費精算の自動化に注目が集まりやすいですが、実務では「承認が止まっているから、次の処理に進めない」という課題がかなり多いんですよね。
浦氏(LayerX): まさにそうです。請求書の支払いや経費精算、購買申請も、社内承認が完了しなければ後続の処理に進めません。承認者が不在だったり、誰の承認が必要なのか分からなかったりすると、支払い・計上・月次処理がすべて後ろ倒しになってしまいます。
末吉: 紙やExcelで申請を回している企業様では、「今どこで止まっているのか」が見えないことが多いです。経理担当者が一つひとつ確認し、承認者に催促し、ようやく処理に進む。これでは月次の締め作業が逼迫しますし、経営者が数字を確認できるタイミングも遅れてしまいます。
浦氏: 承認の遅れは、単なる事務作業の遅れではありません。支払いの遅延リスク、月次把握の遅れ、さらには経営判断の遅れにもつながります。だからこそ承認フローは、「社内ルールを守るための仕組み」であると同時に、「意思決定を停滞させないための仕組み」として設計する必要があります。
末吉: 内部統制を強めたい一方で、承認ルートを複雑にしすぎるとスピードが落ちてしまいますよね。このバランスに悩む企業様は多いと思います。だからこそ、バクラクで承認の流れを可視化し、私たちHELP YOUが実務に合わせて運用設計まで支援することに大きな価値があります。

2. 組織図と連動する承認フローで、変更に強い体制へ
末吉: 承認フローが複雑になりやすい理由の一つに、組織変更や人事異動があります。せっかく承認ルートを整えても、部署名や上長が変わるたびに手作業で修正が必要になると、経理や管理部門の負担が大きくなってしまうんですよね。特に、私たちHELP YOUが導入後の運用まで支援していると、「承認者が変わったのに設定が更新されていない」「異動後の組織に承認ルートが合っていない」といった小さなズレが、承認の滞留につながる場面をよく見ます。だからこそ、従業員情報と組織図を連動させて管理できる点は、運用支援の立場から見てもかなり活用しやすいポイントです。
浦氏: ありがとうございます。バクラクでは、従業員情報を共通管理できるため、組織図に基づいた承認ルートを設計しやすくなっています。さらに、未来の組織図を事前に予約することも可能です。たとえば4月1日から新しい組織体制になる場合、あらかじめ設定しておけば、期日になったタイミングで承認フローを新しい組織構造に切り替えられます。
末吉: そこは、実務上かなり助かるポイントです!組織変更のたびに経理担当者が慌てて承認ルートを修正する必要がなくなれば、月初の負担も減らせますし、承認が止まるリスクも抑えられます。導入時に大事なのは、今の承認ルートをそのままシステム化することではなく、「今後も運用しやすい形になっているか」まで見直すことです。
たとえば、個人名で承認者を固定するのか、役職や部署に紐づけて管理するのか。例外承認はどこまで許容するのか。組織変更があったときに、誰がどの情報を更新するのか。こうした点を最初に整理しておくことで、導入後の運用負荷をかなり抑えられます。
浦氏: ツールを入れて終わりではなく、運用を見据えた設計が重要ですね。
末吉: はい。バクラクの組織図連動や承認経路の設定機能は、現場の実態に合わせて承認ルートを整えておくことができるので、私たちHELP YOUが業務フローを整理しながら導入することで、より活かしやすくなります。承認ルートを整えておくことで、経理担当者が毎回確認・催促しなくても、自然と正しいルートで申請が進む状態をつくれるんですよね。

3. 複雑な承認ルートを整理し、属人化しない運用へ
末吉: 承認フローの見直しでよくあるのが、「今の紙の運用が複雑すぎて、どうシステム化すればよいか分からない」というご相談です。金額、部門、費目、案件の種類によって承認者が変わり、さらに例外ルートもある。こうした状態をそのままツールに入れようとすると、かえって運用が難しくなってしまいます。
浦氏: バクラクでは、申請金額や入力内容に応じて承認経路を分岐できます。たとえば10万円未満なら課長承認、10万円以上100万円未満なら部長承認、100万円以上なら役員承認といったルールを設定できます。さらに、複数人の並列承認にも対応できるため、紙で順番に回覧していた承認をスピードアップできます。
末吉: 紙の稟議では、一人のところで止まると、その後の全員に回らないんですよね。並列承認を使えば、必要な承認者に同時に確認してもらえるため、承認完了までの時間を短縮できます。ここは、単に便利になるというより、会社全体の意思決定スピードに直結する部分です。
浦氏: 承認ルートの柔軟性は、内部統制の観点でも重要です。必要な人を承認プロセスに含めながら、不要な回覧を減らす。そうすることで、承認の質を落とさずに処理スピードを上げることができます。
末吉: 私たちHELP YOUが導入前に行うのは、既存の申請書や稟議フローの棚卸しです。申請種別、金額条件、必要な承認者、確認すべき証憑、よく止まりやすいポイントを整理し、「システムで自動化する部分」と「人が判断すべき部分」を切り分けます。たとえば、これまで手書きのメモやExcelで補足していた按分ルール、部門ごとの例外承認、取引先登録や購買申請との紐づけなどは、導入時に整理しておかないと運用後に混乱しやすい部分です。そしてDX化の前にまずは私たちが実務に入り、既存の運用を把握し、運用のキーとなるポイントや、DX化した際の懸念点を把握していきます。
その上で、できる限り現場が混乱せずDX化させる方法を徹底的にお客様の経理・各部門責任者の方のご意見をヒアリングし、最適なツールの選定とワークフローの設計を行います。そのため、運用開始後に「このケースはどうしたら良い?」というイレギュラーケースが後から出てきてバタバタしたり、結局手動対応しなければならないといった失敗を未然に防ぐことができ、承認のスピード化にも、経理担当者の負担軽減にもつながるんですよね。

4. 稟議から支払い・会計処理までを一気通貫に
末吉: 承認フローの改善は、承認だけで完結するものではありません。稟議、購買申請、請求書支払い、経費精算、カード支払い、会計処理までが分断されていると、申請者も承認者も経理担当者も都度、情報を突合させ確認が必要だったり、転記を行う必要があったりと大変ですよね。
浦氏: バクラクでは、稟議申請と経費精算、請求書支払、カード支払などを紐づけて管理できます。ツールが分断されていると、事前申請と実際の支払いがつながらず、「この支出はどの稟議に基づくものなのか」を後から確認する手間が発生します。そこを一気通貫でつなげられるのが大きな特徴です。
末吉: 経理BPOの現場でもここは非常に重要です。支払い処理や会計入力を外部に委託する場合でも、会社としての承認判断は社内で完結させる必要があります。承認が終わっていない、稟議との紐づきが分からない、部門情報が不足している。この状態では、BPO側も正確に処理を進められません。
浦氏: つまり、BPOに渡す前段階で承認プロセスが整っていることが、経理業務全体のスピードを左右するということですね。
末吉: その通りです。ただこの情報整理もかなりパワーがいる作業になりますので、私たちHELP YOUはそこから介入していきます。その際にバクラクがあれば、バクラクで承認状況や関連申請が可視化され、必要な情報が揃った状態にできるので、大変助かっています。あとは実務を行う HELP YOUに連携してもらえれば、支払い・仕訳・証憑管理までスムーズに進められます。
これは単なる作業代行ではなく、経理業務全体の流れを整える取り組みです。ツールで申請・承認の流れを見える化し、私たちHELP YOUがその情報をもとに後続処理まで安定して運用する。そこまでつながって初めて、経理DXの効果を実感しやすくなると思います!

5. 承認フローの「定着」まで支える、HELP YOUの伴走
末吉: 承認フローのDXで難しいのは、システムを入れただけでは終わらないことです。従業員マスタの整備、承認ルートの棚卸し、申請フォームの設計、権限設定、従業員への案内、導入後の問い合わせ対応まで、実際には多くの準備とフォローが必要になります。
浦氏: バクラクの機能を活かすには、自社のルールや現場の運用に合わせた設計が欠かせません。承認経路分岐や組織図予約、並列承認などの機能があっても、初期設計が曖昧なままだと、現場で迷いが生まれてしまいます。
末吉: そうですよね。なので、私たちHELP YOUがまず行うのは、現状の業務フローを可視化することです。どの申請が、誰から、どのタイミングで上がってくるのか。承認者は誰か。どこで止まりやすいのか。確認が多い項目はどこか。こうした情報を整理したうえで、バクラク上の申請フォームや承認ルートに反映していきます。
さらに、導入後に現場が迷わないように、運用ルールの整備、マニュアル作成、社内説明、問い合わせ対応まで支援します。
たとえば「この申請はどのフォームを使うのか」「承認者を変更したい場合はどうするのか」「組織変更時にどの情報を更新するのか」といった疑問に対応できる体制を整えることで、経理担当者に質問が集中しない状態をつくれます。
浦氏: ツールの導入スピードだけでなく、現場に定着するまで伴走できる点が、HELP YOUと連携する大きな価値ですね。
末吉: ありがとうございます!バクラクは、承認業務の人手負担を減らし、承認から支払い・会計処理までのスピードを高める強力なツールです。
一方で私たちHELP YOUは、その速さを最短で自社の現場に実装し、継続して使われる運用として定着させます。だからこそ同時に導入することで、単なるツール導入ではなく、「経営判断のスピードを加速させる運用」まで一気に進めやすくなります。
承認フローは、経理部門だけの課題ではありません。支払いを滞らせず、月次処理を早め、経営者が必要なタイミングで数字を確認できる状態をつくるための、重要な経営基盤です。内部統制とスピードの両立に課題を感じている方は、まずは自社の承認フローを可視化するところから始めることが、経理DXの第一歩になりますよ!
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