【精算編】経費精算の効率化|申請・承認のストレスをなくす「我慢しない」運用設計

登壇者

株式会社LayerX バクラク事業部 パートナーアライアンス部 浦 亮介

新卒で専門商社にてエンタープライズセールスを経験した後、会計事務所を起業。
その後は会計事務所内で新規事業開発に 従事し、サービス企画・営業・採用/教育・受注後の仕組み化まで、新規事業の立ち上げを「0→1」で推進。2024年に株式会社LayerXへ入社し、パートナーアライアンス部に配属。

HELP YOU 経理プレミアム パートナーセールス・業務改善コンサルタント 末吉 結布子

HELP YOUの新規事業企画にて経理プレミアムを立ち上げ。現在は、経理部門のお客様を中心としたDX支援、業務改善コンサルティングを行いながらBPaaS領域でのサービス強化のため、パートナーセールスを担当。

この記事でわかること(3つのポイント)

  1. 申請者・承認者・経理の全員が使いやすく、組織の活力を高める運用設計の秘訣
  2. AIレビューとBPOで差し戻しを一掃し、月次決算を2〜3日短縮する具体的手法
  3. 会計ソフトは変更要らず。HELP YOUの伴走で経営判断を最速化する仕組み

1. 全従業員の負担を軽減し、組織エンゲージメントを高める経費精算フロー

末吉(HELP YOU):浦さんよろしくお願いします。シリーズ第3回のテーマは、全従業員に関わる「経費精算」です。ここは経理部門だけでなく、営業現場など「申請する側」の不満が最も表面化しやすい領域ですね。
私たちHELP YOUが経理代行の現場でヒアリングを行う際も、バクラクは「申請者・承認者・経理、どの視点で見ても使い勝手が最高だ」と絶賛されています。

浦氏(LayerX):プロの方々にそう評価していただけるのは非常に光栄です。経費精算という業務は、多くの従業員にとって「本来の仕事の合間に行う付随業務」です。それなのに、いまだにExcelで精算書を作成し、領収書を糊で貼って、ハンコをもらうためだけに外出先からわざわざ帰社する…といった旧来の運用が残っている企業も少なくありません。

こうした「我慢」を強いる運用は、今のスマホネイティブな世代にとっては大きなギャップであり、組織へのエンゲージメント低下にも繋がりかねないリスクとなります。

末吉:現場の「我慢」に依存した運用を脱却し、バックオフィスの効率化を組織全体の生産性とエンゲージメント向上につなげる。これがバクラクとHELP YOUが目指すDXの形ですよね。ここからは「従業員」「上長」「経理」それぞれの視点で、何が変わるのかを具体的に見ていきましょう。

2. 従業員・承認者・経理、三者それぞれの「ストレス」を一掃するポイント

【従業員目線】移動中の「パシャッ」で完了。オフィスへの「戻り」をゼロに

末吉:現場の従業員にとって最大のメリットは、場所を選ばない利便性ですよね。

浦氏:その通りです。バクラクなら電車や新幹線での移動中にスマホで領収書を撮るだけで、AIが金額や日付、支払先、そしてインボイス登録番号まで瞬時に読み取り、入力が完了します。

末吉:会社に戻ってから残業してレシートを提出台紙に貼ったり、Excelに手入力するという「不毛な時間」がなくなるだけで、現場のモチベーションは劇的に向上します。
本来注力すべき顧客対応や営業活動に時間を使い、終わればそのまま直帰できる。この積み重ねが、会社への信頼感(エンゲージメント)にも繋がりますね。

バクラク経費精算の特徴

【上長(承認者)目線】「形式的チェック」から解放され、本来の経営判断へ

末吉:次に承認者である上長の視点です。課員全員分の細かなチェックは、本来のマネジメント業務を圧迫する大きな負担ですよね。正しく承認を行うために経費精算マニュアルを確認しながら承認作業を行うなど、少し面倒・不安なタスクだと思います。
私も管理者をしていた時に課員7名分のチェック・承認作業の負担はかなり大きく感じていました。

浦氏:そこで力を発揮するのが「AI申請レビュー」です。申請者が提出ボタンを押す「前」に、AIが社内規定に基づき「タクシー利用時は訪問先の記載が必要です」とその場で指摘します。

末吉:申請者にとっては「怒られずに済むガイド」になり、上長である承認者にとっては「AIが規定チェックを済ませてくれている安心感」に繋がりますね。承認者は形式不備の確認ではなく、「この支出は本当に事業成長に必要か」という本来の経営判断に専念できる。これこそが経理DXの真の価値ですね。

【経理担当者目線】差し戻し対応を一掃し、月次決算を2〜3営業日短縮する

末吉:そして最も大きな変化が、私たちHELP YOUも日々向き合っている経理担当者の視点です。

浦氏:AIが不備ゼロの状態を作ってくれるので、経理担当者の差し戻し対応をほぼゼロにすることが叶います。従業員数が多い企業の場合、チェックと差し戻し対応だけで丸一日費やすケースもありますが、その無駄をなくすことができるのです。

末吉:差し戻しが発生すると、従業員・承認者・経理それぞれに再工数が発生しますが、それらをすべて解消できますね。結果として、月次の締めを2〜3営業日短縮できた事例もあります。

バクラクAI申請レビューの特徴

3. システム刷新は不要:会計ソフトを「変えない」からこそ叶う最速の導入と自動化

末吉:また、お客様が特に喜ばれるのが「今の会計ソフトを変えなくていい」という点です。経理業務の効率化を図るために会計ソフトの入れ替え検討のご相談も度々いただくのですが、基幹システム全体を刷新するのは非常に大きなリスクとコストを伴うと思っています。

浦氏:おっしゃる通りです。バクラクは既存の会計ソフトを「置き換える」のではなく、その手前の「入力と承認のフロー」をアップデートするという思想で設計されています。
マネーフォワードさんや勘定奉行さんなど、主要な会計ソフトとはAPIやCSVでスムーズに連携できるため、慣れ親しんだ会計フローや税理士との連携体制を崩さずに、入り口の自動化だけを最速で実現できるんです。

末吉:「移行コスト」も「時間」も最小限。これこそが多くの企業様がバクラクと経理BPOのセットで導入を決められる大きな理由ですね。

4. 切り替え負担をゼロに:HELP YOUが実現する、最短・最速のDX定着

末吉:ツールがどんなに優れていても、全社員への浸透は一筋縄ではいきませんよね。特に導入初期は「前のほうが良かった」「使い方がわからない」という声が必ず上がります。

浦氏: 導入した瞬間に経理へ質問が殺到して、本来の業務が止まってしまっては本末転倒ですからね。

末吉:そこで私たちHELP YOUの出番です。私たちはお客様が「まるっと」お任せいただける体制を整えています。全社員向けの説明会動画の作成、貴社独自の運用ルールを盛り込んだマニュアル整備、さらには導入初期のヘルプデスク対応までを代行します。

経理部門に負荷をかけることなく最短・最速で実務に定着させる。これが私たちの考える「失敗しない経理DX」の形です。

HYxバクラク連携

5. 経理DXの真の目的:経理現場を会社を動かす「戦略拠点」へ

末吉:最後に本連載を通じてお伝えしたい「経理代行(BPO)」のスタンスについて伺います。経費精算のデジタル化は、組織にとってどのような意味を持つのでしょうか。

浦氏: 私たちは、経費精算のデジタル化は単なるコスト削減ではなく「全社員の可処分時間を増やす投資」だと考えています。これまでの経理は、不備を指摘し、ルールを守らせる「番人のような役割」を強いられてきました。
しかし「AI申請レビュー」が定型業務を肩代わりすることで、経理は「何に投資すれば事業が成長するか」を現場と一緒に考える「戦略的パートナー」へと進化できるんです 。

末吉:まさに同感です。私たちHELP YOUの経理代行(BPO)も、単に「作業を代行する」ことが目的ではありません。経理の実務代行を通じて企業の処理内容を深く把握し、現場の業務を効率化することで、従業員全員が本来の仕事に集中できる環境を作ること。

それが私たちの真の目的です。バクラクによる徹底的な自動化と、HELP YOUによるその仕組みのスピーディーな定着。この組み合わせで、バックオフィスは単なる事務作業の場ではなく、経営戦略を進めるための重要な役割を担う拠点へと変わります。浦さん、今回もありがとうございました!

                                                       

【次回予告】本連載では経理DXの具体的な手法をさらに深掘りしていきます。

第4回【決済編】小口現金立替ゼロへ|キャッシュレス経理を実現する仕組みと導入方法
第5回【発行編】請求書発行の効率化|属人化をゼロにする「標準化」戦略

など、実務に役立つヒントをお届けします。お楽しみに!

                                                       

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