【受取編】請求書処理の自動化|入力作業を80%以上削減する仕組みと導入方法

登壇者

株式会社LayerX バクラク事業部 パートナーアライアンス部 浦 亮介

新卒で専門商社にてエンタープライズセールスを経験した後、会計事務所を起業。
その後は会計事務所内で新規事業開発に 従事し、サービス企画・営業・採用/教育・受注後の仕組み化まで、新規事業の立ち上げを「0→1」で推進。2024年に株式会社LayerXへ入社し、パートナーアライアンス部に配属。

HELP YOU 経理プレミアム パートナーセールス・業務改善コンサルタント 末吉 結布子

HELP YOUの新規事業企画にて経理プレミアムを立ち上げ。現在は、経理部門のお客様を中心としたDX支援、業務改善コンサルティングを行いながらBPaaS領域でのサービス強化のため、パートナーセールスを担当。

この記事でわかること(3つのポイント)

  1. 請求書受取〜振込を「自動化」し、経理工数を80%以上削減する仕組み
  2. 「切り替え負担」を経理BPOが解消。DX導入を最速で定着させる方法
  3. 経理を「経営のコックピット」へ。コスト可視化で経営判断を加速させる方法

1. アナログ経理の限界:現場を疲弊させる「印刷・転記・手入力」の三重苦

末吉(HELP YOU):浦さん本日はよろしくお願いいたします。シリーズ第2回のテーマは「請求書受取」の業務効率化です。私たちが経理代行(BPO)のご相談を受ける中で最も多いのが、「請求書の処理に追われて月次決算が締まらない」という悲鳴に近いお悩みです。

浦氏(LayerX):請求書処理の停滞は、単なる事務の遅れではありません。実は「経営判断のスピード」に直結している重大な経営課題です。処理が遅れれば会計ソフトへの反映も遅れ、先月の利益やコストの正確な着地が見えるのが数週間後になってしまいます。これでは、変化の激しい現代のスピード経営には到底間に合いません。

バクラクが目指すのは、AIによる自動化で人が「やらなくていい業務」をなくし、経理担当者が分析や改善といった付加価値業務に80%の時間をシフトできる世界です。

末吉:現場の状況はさらに深刻です。いまだに多くの企業で、届いたメールのPDFを一度すべてプリントアウトし、それを横で見ながらExcelに転記して、さらにその表を見ながらネットバンキングの画面に1件ずつ手入力する…という「三重苦」が残っています。

この作業の大変なところは、単に時間がかかるだけでなく、担当者の「思考を完全に停止させる」点にあると感じます。1円のズレも許されないという極度のプレッシャーの中、数字を書き写すだけの単純作業を何時間も続ける。これらの業務フローのままですと、ストレス負荷が高く責任の重い業務に感じられる方も少なくないと思います。

浦氏:まさにその「数字を合わせるためだけの時間」こそが、日本のバックオフィスの生産性を阻害している正体です。インボイス制度や電帳法への対応で、確認すべき項目は以前より格段に増えています。これをすべて「人の目」でやろうとすれば、現場が疲弊するのは明らかです。

2. 「転記・入力・振込」工数を一掃:受領から支払い準備までボタン一つで完結させる仕組み 

末吉:バクラクを導入しない従来の運用では、請求書の回収、異常値の目視確認、Excel転記、会計ソフト入力、振込データ作成…と、支払いまでに膨大な手作業が存在します。また不備があれば関連部門の担当者や取引先に連絡するという、非常に不確実でストレスフルな作業が発生します。バクラクはこの「受取」の入り口をどう変えるのでしょうか?

浦氏:バクラクは、受領から振込データ作成までを「一気通貫」で自動化します。まず、専用のメールアドレスやURLを発行することで、すべての請求書を自動集約します。ここで重要なのが、業界最高水準の読み取り精度を誇るAI OCRです。

請求書が届いた瞬間にAIが金額やインボイス登録番号などを自動データ化し、さらに過去の取引と突合して異常値があれば自動検知します。これにより「回収」「異常値確認」「Excel転記」「会計入力」「振込データ作成」といった業務工数を一掃し、すべてをボタン一つで完結できるようになります 。

末吉:経理担当者が最も神経を使う「転記と確認」がなくなることで、心理的負担はぐっと下がりそうですね。

 

3. 仕訳の精度と深さ:「AI明細」が実現する、人手では不可能な細部へのアプローチ

末吉:受取した後の「仕訳」についても大きな変化がありますよね。特に、1枚の請求書に複数のプロジェクトや拠点の費用が混在している場合、これまでは人手で細かく按分(あんぶん)していくのが非常に大変でした。

浦氏:そこがバクラクの「AI明細」機能の真骨頂です。例えば、広告代理店様が「1枚の請求書で10個の広告案件の費用が合算されて届く」ようなケースでも、ボタン一つで明細行を個別に読み取り、過去のデータと照合して案件ごとの勘定科目や補助科目を自動入力します。

医療法人やメーカー様のように、明細単位で仕訳が異なる規定がある場合でも、手直しを最小限に抑えて正確な処理が可能です。

末吉:人手だと「煩雑すぎるから、大まかな科目で一括処理してしまおう」と妥協しがちな部分ですが、AIなら正確に、かつ一瞬で終わらせられる。この「細かな按分」ができるかどうかが、その後の管理会計の精度、ひいては経営判断の質に直結しますよね。

バクラク「仕訳」AI自動作成

4. 「切り替え負担」の壁:HELP YOUによる最速実装のメリット

末吉:非常に高い効果が見込まれる一方で、「取引先への電子化依頼が負担だ」「マスタ設定が難しそう」と導入を躊躇される企業様も多いのも事実です。

浦氏:おっしゃる通りです。そこが自力でのDX化において最も挫折しやすいポイントですね。システムの利便性がわかっていても、現行の業務を止めずに新しい仕組みを定着させるには、相当なパワーが必要です。

末吉:私たちは、複雑なマスタデータの整備から、現場向けの運用ガイド作成、さらには「なぜこのツールを入れるのか」という社内浸透のサポートまで引き受けます。導入初期の混乱をプロが肩代わりすることで、お客様は最短ルートで自動化のメリットを享受できる。

バクラクという「自動化のツール」を、HELP YOU が「最速で実装」する。このセット導入こそが、最短で成果を出すための秘訣ではないかと感じています。

5. 経営判断のスピードアップ:翌月20日から翌月3日へ、17日の差が生む価値

浦氏:私たちが最終的に目指しているのは、単なる事務作業の効率化ではありません。「バクラクインテリジェンス」で支出を可視化し、月次を締める「前」にAIが異常値を検知して、経営改善のアクションを提案する。この「攻めの経理」を実現することです。

末吉:そうですね。今回私たちが最もお伝えしたいことは、この「経営判断のスピードアップの価値」です。バクラクとHELP YOUを同時導入することで、単に振込が楽になるだけではありません。処理がリアルタイム化されることで、これまで翌月20日にしか見えなかった「プロジェクト別の正確な粗利」が、翌月3日には経営者の手元に届くようになります。

浦氏:その17日の差は、経営にとって極めて大きいですね。

末吉:はい。その差こそが次の投資判断の成否を分けるのではないでしょうか。「先月は利益が出たから、今月はこの施策に予算を回そう」という決断を2週間早く下せる。この積み重ねが、企業の競争力を劇的に高めます。

バクラクでスピードを極め、HELP YOUがその仕組みを最速で定着させる。この両輪で、バックオフィスを「経営を動かす戦略的な拠点」へと変えていきましょう。浦さんありがとうございました。

                                                       

【次回予告】本連載では経理DXの具体的な手法をさらに深掘りしていきます。

第3回【精算編】経費精算の効率化|申請・承認のストレスをなくす「我慢しない」運用設計
第4回【決済編】小口現金立替ゼロへ|キャッシュレス経理を実現する仕組みと導入方法

など、実務に役立つヒントをお届けします。お楽しみに!

                                                       

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