株式会社キューブ・ソフト　代表取締役　津川知朗様
インタビュアー　株式会社ニット　森田茉美

企業のトップの中には、会社の規模や事業内容によって、経営から営業、顧客対応にいたるまで、一人ですべての業務を抱えている方がいます。しかし、事業拡大を見据えると、一人で対応できる業務量には限界を感じてくるのではないでしょうか。

株式会社キューブ・ソフトは、2,000万回以上ダウンロードされた人気PDF変換ソフト「CubePDF」などのソフトウェアの開発・販売を手がけています。

2021年に代表取締役に就任した津川知朗様は、もともと同社の開発者でした。

それまでの開発業務から会社経営までの全責任を担う事となり、業務のシステム化と自動化に取り組みましたが、増大する需要に対応するため、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」を導入。

現在は「1名専属プラン」で、専属アシスタントにカスタマーサポートを依頼されています。

お客様一人ひとりへの細かな返信など、カスタマーサポートを任せることでご自身の業務負担を軽減。さらに、問合せ件数や契約率の増加など業績アップにも成功された津川様に、HELP YOU導入の経緯やご感想、そして今後の展望などを伺いました。

PDF変換ソフトを無償で提供。有償版サービス開始で事業拡大

ー御社の業務内容についてお聞かせください

当社はCubePDFというソフトウェアを代表として、主に「CubePDF」「CubePDF Utility」「CubePDF Page」「CubeICE」の4種類のWindowsアプリケーションを自社開発しています。

当初はそれらのソフトを無償版として提供し、広告収入を得ることで収益をつくるビジネスモデルでした。2020年頃からは、主に企業向けに有償版も提供して事業拡大をしています。

ーCubeシリーズは具体的にどういった機能があるのでしょうか？

代表ソフトの「CubePDF」はPDFを作るソフトです。一般的には仮想プリンターと言われていて、印刷ボタンを押すと、紙に出力される代わりにPDFや JPEG、 PNG 画像に変換できるというものです。

仮想プリンター自体は珍しくありませんが、ソフトによっては、フォントの埋め込みができなかったり、日本語ファイル名が文字化けするなどの問題が生じていました。

その点「CubePDF」は、日本語を使用するユーザー向けのソフトなので、この問題を解消できます。そういった事から、印刷会社やCAD関係のソフトを使用される方が、お客様へ成果物を納品するときに利用されているようです。

その他「CubePDF Utility」はPDFファイルの編集、「 CubePDF Page」はPDFファイルの結合・分割、そして 「CubeICE」は圧縮ファイルを解凍するときの文字化けを防ぐといった機能があります。

事業拡大のために業務のアウトソーシングを検討

ーオンラインアウトソーシングのサービス導入を考えた背景について教えてください

私はもともと開発者として入社しましたが、2019年以降、経営にも関わるようになり、2021年に正式に代表取締役に就任しました。その後は、私一人で開発から経営まですべてを担当しています。

代表取締役就任後は、まず収益構造を見直しました。それまでの広告収益だけに依存していたビジネスモデルはリスクが高いと感じたためです。

そこで、企業向けに有償版ソフトを展開し、サブスクリプションモデルに近い事業を開始しました。そのおかげで、数年たった今、収益面は安定しています。

業務に関しては、私一人で回せるようにシステム化や自動化に取り組んできましたが、事業を拡大するためには、どうしても一人では限界があります。そんな時ネット検索で、オンラインアウトソーシングというサービス形態を知りました。

当時の私は採用についてのノウハウをもっていなかったので、新しい人を雇用するより、業務の一部を外部に委託するアウトソーシングサービスを利用した方が良いと思ったのです。

「1名専属プラン」は、業務内容を深く理解した専任スタッフの柔軟なサポートが魅力

ー現在は主にカスタマーサポート業務のご依頼を頂いておりますが、HELP YOUを導入した決め手は何でしたか？

正直なところ、アウトソーシングサービスを比較検討していた時に、ホームページで概要などを見ている限りでは、どこもあまり差は感じませんでした。その中でHELP YOUに決めたのは、「チーム体制」「サービス開始からの年数」「費用」のトータルバランスが取れていると感じたからです。

実際に問い合わせるまでは、チーム体制でお願いしようと思っていました。しかし、HELP YOUの営業担当者からヒアリングを受けた時、当社の業務内容や量などから「1名専属プランで始めてみてはどうか」と提案を頂きました。

カスタマーサポートをお任せしたいと考えていたので、確かに業務内容を深く理解してくれ、毎日数時間程度、専任でサポートしてくれる方がいると理想的です。

今後さらに事業の拡大をする際に「チーム体制」に切り替えることも可能とのことだったので、当社の現状には「1名専属プラン」が合っているなと感じ、そちらのプランに決めました。

ーなるほど。状況によって「チーム体制」か「1名専属」か選べるところもHELP YOUの利点ですね。それでは、現在ご利用されているカスタマーサポートの具体的な業務内容と、日々のやりとりについて教えてください

お願いしている業務内容は、有償版の顧客対応がメインです。技術的なサポートではなく、有償版への問合せに対しては新規見積書を、契約者には請求書をそれぞれ作成・発行する業務を依頼しています。

担当アシスタントの方とのやりとりは、ビジネスチャットツールのChatworkを利用しています。サポートメール宛に届く大量のメールを決まった時間に共有し、有償版に関係するものから優先的に対応してもらうのが、毎日の主な依頼業務です。

また、無償版に関する問合せも共有し、用意してあるテンプレートでの返信をお願いしています。

開発に専念できる環境へと変化。丁寧なお客様対応で契約数が３倍に！

ー「1名専属プラン」を利用してみての感想や、会社としてのメリットはありますか？

一番のメリットは、私自身がソフト開発に専念できるようになったことですね。また、それまではサポートメールなど有償版のお客様には対応できても、無償版には対応しきれていませんでした。その部分を確実に対応してくれるので非常に助かっています。

それに加えて、担当アシスタントの方からの提案で、余った契約時間の中で製品の宣伝を兼ねた営業メールを送ってもらっています。おかげで商談につながった企業もありますし、商談までいかなくても、有償版への問合せにはつながっていると感じます。

営業メールに関しては、機械的に送るのではなく、企業ごとに送信しても問題ない問い合わせ先かどうかを慎重に判断して送ってもらっているため、その点でも非常に助かっています。

HELP YOUを導入してから、有償版の契約数が3倍に増加しました。

ーHELP YOUのカスタマーサポートが、契約数増加に貢献できたのでしょうか？

そうですね。問合せ件数は確実に増えているので、サポート業務のサービス向上が良い結果に結び付いていると思います。

有償版への問合せで、見積書を送付してから返信がない場合でも、担当アシスタントの方が積極的に粘り強くフォローアップしてくれたり、見積書の期限や請求書に関するお客様の細かい要望にも対応してもらったりと、とても感謝しています。

そういった細やかなサポートが、最終的に契約数の増加につながっているのではないでしょうか。

利用者の声を反映した製品開発に注力して、さらなる事業拡大を目指す

ー今後の事業展開など展望を教えてください

契約件数をもっと増やし、事業を拡大していきたいです。それから広告収入に依存しない、さらなる収益モデルが必要だと強く感じています。

製品に関しては、既存ソフトの完成度をもっと高めたいと思っています。

それと、有償版の利用者からも、文字編集やページ番号をつけるなど、新規機能追加のご要望を頂くので、開発者の採用も検討しながら、もっと積極的にご要望にお応えできるような組織を構築したいです。

最後に

ソフト開発に従事していた津川様が開発した「CubePDF」は、日本語ユーザーから圧倒的な支持を得ています。思いがけず経営者という役割を担うことになっても、お客様のユーザビリティを第一に考える津川様の姿勢は変わりません。

一方で経営者として、いくら業務のシステム化や自動化をしても、一人ですべてをこなすには限界があります。

津川様は、「お客様からの問合せメールを正確に読みとり丁寧に返信する」「担当アシスタントからの積極的な業務提案」など、システム化や自動化ができないサポートを、HELP YOUが幅広くカバーしてくれるため非常に助かっているとお話しくださいました。

津川様にとって、自分で手が回らない業務をアウトソーシングすることは、経営者としても開発者としても、コア業務に注力するために最善の選択だったのでしょう。ひいてはそれが、業績アップにもつながったと嬉しいお言葉を頂きました。

事業拡大に伴う業務量の増加で、伴走してくれるサポートが欲しいと思われる方は、HELP YOUの「1名専属プラン」を検討してみてはいかがでしょうか。幅広くいろいろな業務を依頼したい方には、ディレクターの指揮のもと、業務内容に合わせてさまざまな専門スキルをもつスタッフで構成される「チームプラン」もございます。

担当者が丁寧にヒアリングしながら、ご依頼の業務内容や業務量によって「1名専属プラン」「チームプラン」から、貴社にとって最適なプランをご提案します。ぜひお気軽にお問合せください。

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