10周年特別企画:顧客に愛されるための3つの秘訣

顧客に愛されるための3つの秘訣

2025年11月19日に開催されたHELP YOU無料オンラインセミナーレポートをお届けします。

今回のテーマは、「顧客に愛されるための3つの秘訣」。機能や価格での差別化が難しくなった現在、BtoB企業においても「ファンベース」の考え方が重要視されています。本セミナーでは、130名以上を動員したHELP YOU10周年イベントの裏側と、そこで実践された「ファン化の極意」を紹介します。

■登壇者

HELP YOU マーケティングチーム 岡本真理
株式会社リクルートにて新卒採用の総合提案営業に従事したのち、NEXCO中日本に新規事業の専任として入社。株式会社ニットにジョインした現在は、マーケティング&営業担当として活躍中。
HELP YOU 広報責任者/令和PR代表 小澤 美佳
株式会社リクルートで中途・新卒採用領域の営業・マネジメントに従事し、リクナビ副編集長としてキャリア支援にも携わる。株式会社ニットへ参画後は広報部門を立ち上げ、メディア露出を大幅に拡大し、各種アワード受賞に貢献。現在は広報責任者として活動中。
 

本レポートは、40分間のセミナーのダイジェスト版です。
以下のボタンからセミナー資料と動画を無料でご覧いただけます!

なぜ今、BtoBに「ファン化」が必要なのか?

セミナー
小澤:
本日のゴールは「お客様に愛されるための3つの秘訣」をお伝えすることです。まず前提として「なぜ今、ファン化が必要なのか?」からお話しします。

結論から言うと、「機能面での差別化が限界を迎えているから」です。

たとえば、目の前の「ペン」を売る場合を想像してみてください。

・機能で勝負(性能が良い!) → 他社もすぐに同等の製品を作る(=コモディティ化)
・価格で勝負(うちは安い!)→ 消耗戦になり、デフレしか生まない

岡本:
確かに、機能だけで「これじゃなきゃダメだ」と、選んでもらうのは難しい時代ですね。

小澤:
だからこそ、「この会社を応援したい」「ここの人たちが好きだ」という「意味合い」や「情緒的価値」が、競合との差別化ポイントになるんです。

特にBtoBでは、既存顧客との信頼関係が命です。私がリクルートの営業時代に教わった、「顧客関係性の格付け」をご紹介します。

ランク 顧客の状態 関係性の定義
三流 買ってもらえる 単なる取引関係
二流 リピートしてもらえる 満足はしているが代替可能
一流 お客様を紹介してくれる ファン化(推奨者)

 
「あそこ、いいよ」とお客様が勝手に営業マンになってくれる。この「紹介が生まれる状態」こそがファン化のゴールであり、最強のマーケティングだと言えます。

BtoBファン化の成功事例

小澤:
機能や価格を超えた「意味合い」で選ばれる。 この「BtoBのファン化」を体現している企業の事例をご紹介します。

企業 事例
株式会社ヌーラボ プロジェクト管理ツール「Backlog」において、企業主導ではなくユーザー自身がイベントを企画・運営するコミュニティが育っている。
側島製缶株式会社(製缶メーカー) 100年続く老舗。「言われた缶を作る」だけでなく、「自分たちの想い(概念)」を製品に乗せて発信することで独自ブランドを確立した。

 

小澤:
これらの企業に共通しているのは、「まず中の人たち(従業員)が自社を愛している」ということです。

顧客満足(CS)の先に「信頼」や「紹介」が生まれるのは事実ですが、その手前には必ず従業員の熱量が必要です。私はこれを「社外よりも、まずは社内」という言葉で伝えています。

インナーブランディング(EX向上): メンバーが会社を好きになり、誇りを持つ
アウターブランディング(CX向上): その熱量がお客様への支援に現れ、信頼される

 

HELP YOUでは、この「EX(従業員体験)とCX(顧客体験)の連鎖」こそが、信頼と感謝が循環するファン化の源泉だと考えます。
 
セミナー2

小澤:
弊社のサービス名「HELP YOU」に込めているのは、「周りの人を助ける」という文化です。

単に作業を代行して楽になってもらうのではなく、お客様の事業を前に進める「共に成長を支えるパートナー」でありたい。

「あなたでなくてもいい仕事」ではなく、「あなたにしか頼めない仕事」があるように、私たちHELP YOUにしか頼めない、組織の一員として組み込まれるような存在感を目指しています。

 

本レポートは、40分間のセミナーのダイジェスト版です。
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実践事例:HELP YOU 10周年イベントの仕掛け

セミナー3
小澤:
HELP YOU創業10周年記念イベントは、「ファン化施策」の集大成と言えます。テーマは「感謝と未来」。クライアント、パートナー、メンバーとその家族、約140名が集まりました。

ここでは、テーマを体感してもらうために工夫した3つの柱をご紹介します。

1. 感謝の可視化と循環
→熱量の共有
・顧客とメンバーからの声210枚(※ニット=2・10に由来)を壁一面に掲示
・フリーランスメンバーによるリアルマルシェ開催
・創業期から支えたメンバーへの感謝状贈呈
2. 顧客との共創と協働
→信頼の体現
・クライアント企業様から協賛品(お酒、お菓子など)を提供いただき、景品として活用
・顧客とディレクターによるパネルディスカッションを実施
3. 理念と未来体験の共有
→期待値の醸成
・AI時代におけるBPOのあり方をプレゼン
・フィナーレではドローン演出を実施
・「これからも挑戦し続ける」姿勢を体感してもらう

 

岡本:
単なる記念行事ではなく、戦略的な体験設計だったのですね。イベント後の効果や兆しはいかがでしたか?

小澤:
大きく分けて、社内(EX)と社外(CX)・市場(SNS)の3つの側面で明確な効果がありました。

1. メンバーのエンゲージメント向上(EX)
・フルリモートや海外在住のメンバーも参加し、「やっと会えたね」という一体感が醸成された
・HELP YOUへの帰属意識が再確認され、組織の結束力が強まった

2. 顧客エンゲージメント向上(CX)
・「AI時代のBPO戦略」に関するプレゼンが反響を呼んだ
・「HELP YOUはそこまで対応できるのか」という気づきから、その後の具体的な相談・案件化にもつながった

3. SNSでの自然発信が拡大(ファン層の可視化)
・当日はSNS担当がX(旧Twitter)で実況中継を担当
・会場の熱気がリアルタイムで拡散され、参加者の投稿(UGC)も誘発
・「HELP YOUの周りにはこんなに熱い人たちがいるんだ」というファン層の存在が可視化された

岡本:
SNSまで連動させていたんですね。

小澤:
イベントはやって終わりにしないことが大事です。 その場の感動だけで終わらせず、SNSで拡散したり、今回のようにレポート化したりして、熱量を外へ広げていくことまでがセットです。

イベントは「点」ですが、それを発信することで「線」になり、未来のファンづくりにつながっていきます。

顧客に愛されるための「3つの秘訣」

小澤:
イベントの成功や日々の運営を通じて見えてきた「BtoBファン化の秘訣」は、この3点に集約されます。

1. 感謝を「仕組み化」する(強制力)
2. 「共体験」を設計する(時間共有)
3. 信頼を「文化(口癖)」として育てる(定着)

 

1. 感謝を「仕組み化」する(強制力)

 
セミナー4

小澤:
まずは、誰もが感謝を伝えやすいように強制力のある「仕組み」から導入します。

仕組みの例
・チャットに「#ありがとう」チャンネルを作る
・定期的に称え合う表彰イベントを設ける

こうした強制力を伴う「仕組み」を用意することで、感謝を伝えるハードルが下がり、文化の土台ができます。
 

2. 「共体験」を設計する(時間共有)

 
セミナー5

小澤:
「共体験」とは、今回のイベントのように、お客様とメンバーが「同じ釜の飯を食う」ような体験です。

メールやZoomだけでなく、リアルな場で一緒に未来を語り、イベントを作り上げる。この「共に過ごした時間の深さ」が、単なる発注者・受注者の関係を超えたパートナーシップを生みます。
 

3. 信頼を「文化(口癖)」として育てる(定着)

 
セミナー6

小澤:
信頼を「文化(口癖)」として育てる。文化とは誰も見ていない時の行動であり、私は「文化=口癖」だと定義しています。

「お客様のためにこうしたいよね」
「うちの会社、ここがいいよね」

こうした言葉が自然と口から出る状態こそ、ファン化の真の土台です。仕組みから始まった行動が、やがて「口癖」になったとき、それが本物の文化になり、お客様にも伝播していきます。

岡本:
「仕組み」から「口癖」へ。このプロセスが重要ですね。

 

本レポートは、40分間のセミナーの要約版です。
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オンラインアウトソーシングのご相談はHELP YOUへ

小澤:
BtoBにおけるファン化は、EXを高め、その熱量を社外へ染み出させていく最強の生存戦略です。
セミナーでは、ファン化の3つの秘訣の概念を解説しました。

ファン化の3つの秘訣
1. 感謝を「仕組み化」する
2. 「共体験」を設計する
3. 信頼を「文化(口癖)」として育てる

ファン化は一朝一夕にはできませんが、「仕組み」は明日からでも作れます。
・まずは社内のチャットで「ありがとう」と言ってみる
・お客様の声を社内に共有してみる

そういう小さな一歩が、やがて大きな信頼の資産になります。ぜひ実践してみてください。

岡本:
まさに今回のセミナーで語られた「人を助ける文化」や「共に成長を支えるパートナー」という言葉は、私たちHELP YOUの理念そのものです。

もし、貴社で「事業を共に前に進める信頼できるパートナー」をお探しでしたら、ぜひHELP YOUにご相談ください。

現状の課題を丁寧にヒアリングし、貴社の状況に合わせた最適なプランをご提案します。