経理のプロの秘訣公開~これだけで3割削減!最新ツールと効率化のコツ~

2025年10月22日に開催された「HELP YOU × バクラク共催セミナー」レポートをお届けします。

今回のテーマは、「経理のプロの秘訣公開〜これだけで3割削減!最新ツールと効率化のコツ〜」。経理の現場で今まさに求められている業務効率化の最新トレンドと、実際に工数を3割削減した事例をもとに、すぐに実践できるノウハウを紹介します。

■登壇者

株式会社LayerX バクラク事業部 浦亮介
新卒で専門商社にてエンタープライズセールスを経験した後、会計事務所を起業。新規事業開発に従事し、サービス企画・営業・採用/教育・受注後の仕組み化まで、新規事業の立ち上げを「0→1」で推進。2024年に株式会社LayerXへ入社し、パートナーアライアンス部で活躍中。
HELP YOU 新規事業企画 事業責任者 末吉結布子
HELP YOUの新規事業企画にて「経理プレミアム」の立ち上げに従事。現在は、経理部門のお客様を中心としたDX支援や業務改善コンサルを行いながら、BPaaS領域でのサービス強化のため、パートナーセールスを担当。
HELP YOU 経理プレミアム コンサルタント 池田朋史
大学卒業後にフィットネスクラブ運営会社にて経理・会計と経営企画業務に従事。その後、HELP YOUにて経理のプロ人材を集め経理業務に特化したサービス「経理プレミアム」のサービス立ち上げを行う。これまで数々の企業にて、経理部門の業務改善を行いながら、顧客満足度向上やサービスのブラッシュアップに力を入れて活動中。
 

本レポートは、50分間のセミナーのダイジェスト版です。
以下のボタンからセミナー資料と動画を無料でご覧いただけます!

よくある経理部門の悩み


末吉:
日々の請求処理、経費精算、月次決算。多くの経理担当者が、「日常業務に追われて改善にまで手が回らない」という課題を抱えています。

HELP YOUを利用されている企業様からも、効率化を進めたいというご相談は非常に多いです。ただ、どこから手をつければいいのか分からないという声が圧倒的ですね。

池田:
そうした企業に向けて、本日のセミナーでは「経理業務を効率化するための3つの視点」を整理しました。

1. 作業を減らす
2. 業務を選別する
3. データを統合する

この3ステップを軸に、実際に成果を上げた事例と、最新ツールを活用した改善方法を紹介します。

ステップ1. 作業を減らす

池田:
経理業務には、定型的で繰り返しの多い作業が数多く存在します。
これらを自動化ツールやスクリプト(RPA・GASなど)に置き換えることで、人的ミスを防ぎ、工数を大幅に削減できます。
 

事例:請求書処理の自動化

 
池田:
請求書受領から保管までのルーティン作業を自動化ツールに置き換え、担当者の負担を大幅に削減した事例を紹介します。

<Before(工数:30分~1時間/月)>
・請求書をメール・郵送で受領
・手動でGoogleドライブへアップロード
・ファイル名を都度リネーム
●件数が増えるほど工数が膨らみ、ミスも発生

<After(工数:0分/月)>
・自動アップロード/自動リネームツールを導入
・請求書のダウンロードも自動化
●手作業をほぼゼロに削減。数時間かかっていた処理がなくなり、確認のみに。

ステップ2. 業務を選別する

池田:
次に行うのは、「自社でやるべき業務」と「外部に任せる業務」の仕分けです。業務を整理すると、経営判断に関わるコア業務と、作業ベースのノンコア業務に分けられます。

・コア業務:決算、売上分析、キャッシュマネジメントなどの経営判断に関わる業務
・ノンコア業務:仕訳入力、請求書発行、入金消込などの単純・定型作業
 
コア業務とノンコア業務を整理できたら、以下のような改善アプローチを取り入れていきます。

改善アプローチ
1. 業務フローを可視化して分類
2. ノンコア業務から優先的に効率化・自動化
3. 可能な範囲でアウトソーシングを活用

最初からコア業務を変えようとせず、まず「手放せる業務」から見直すのがポイントです。こうした整理により、経理担当者はより価値の高い分析業務に時間を割けるようになります。

ステップ3. データを統合する

池田:
最後のステップは、「社内データの統合・一元管理」です。
ExcelやSlack、スプレッドシートなど複数ツールを横断すると、情報の食い違いや確認作業が増え、業務効率を下げる原因になります。

データを統合することで、情報の齟齬を防ぎ、作業工数を大幅に削減可能です。

データ統合方法
・ツール導入による自動連携
・Google Apps Script(GAS)を活用した一括処理
・部門横断の情報共有体制の設計

 

事例:請求書発行業務におけるデータ統合

 
池田:
営業・経理間の請求業務を効率化し、情報共有と確認作業を最適化した事例を紹介します。

<Before(工数:10時間/月)>
・営業がSlackで請求依頼を送信
・経理が内容をスプレッドシートに転記・管理
・金額修正などのたびに営業と経理で確認が発生
●月末月初にやり取りが集中し、請求処理に10時間超かかっていた

<After(工数:3時間/月)>
・営業・経理が共通で閲覧できるデータベースを構築
・情報変更がリアルタイムで反映される仕組みへ
・GAS(Google Apps Script)を活用した請求書の一括作成・送付
●修正対応・確認作業がほぼゼロになり、請求処理時間が10時間 → 3時間に短縮

この事例からも分かるように、データの統合は単なるツール導入だけでなく、各部門の業務フローや情報の流れを整理することが重要です。全社視点で業務を見直し、最適化することで大幅な工数削減と業務の平準化を実現できます。

バクラク × BPO(HELP YOU)が実現する経理業務の効率化

末吉:
経理プロ人材への事前アンケートで、「業務効率化におすすめのツール」として最も多く挙げられたのが「バクラク」です。

ここからは、最新テクノロジーによる経理効率化をテーマに、株式会社LayerX バクラク事業部の浦氏と、株式会社ニットの池田氏によるトークセッションに入ります。

「ツール」と「人」の両面から経理DXを実現する具体的なポイントや、「バクラク × BPO」の連携による効率化について解説してもらいましょう。

浦:
バクラクは、請求書受領から支払い・仕訳連携までを一元管理できる債権債務管理システムです。「現場の経理担当者が感じる細かな手間をAIでどこまで減らせるか」という視点から設計されています。システム内に複数のAIエージェントを搭載しているのが大きな特徴です。

 

バクラクの主な特長
・直感的で使いやすいUI
・AI-OCRによる高精度読み取り
・AIによる学習型仕訳推定機能
・既存会計ソフトとの柔軟なAPI連携
・仕訳と請求書が一画面で処理できる効率的な操作性

浦:
さらに、バクラクの大きな強みは、BPO(業務アウトソーシング)との高い親和性にあります。
ツール単体での自動化にとどまらず、HELP YOUのような経理BPOと組み合わせることで、業務設計や例外処理にも柔軟に対応できる仕組みを構築できます。

たとえば、以下のように役割を分担することで、経理担当者が本来のコア業務に集中できる体制を整えられます。

バクラク:データ受領・自動仕訳・管理などの工程をシステム上で自動化
HELP YOU:内容確認・不備対応・支払前チェック・マニュアル整備などのノンコア業務をサポート

 
このような連携により、実務現場の負荷を大幅に軽減し、経理業務全体の最適化を実現できるのが「バクラク × BPO(HELP YOU)」の強みです。

池田:
実際、私たちもバクラクをハブにBPO設計を行うことで、企業の経理体制を最適化してきました。
ツールを導入して終わりではなく、「どう運用するか」「誰がどこまで関わるか」を一緒に設計することが重要です。

 

セミナーでは、さらにAIクラウドサービス「バクラク」とBPO(HELP YOU)を
組み合わせた経理効率化の事例と導入ステップを紹介しました。
以下のボタンから、無料でセミナー資料と動画をご覧いただけます!

経理業務の効率化はHELP YOUへご相談ください

末吉:
今回のセミナーでは、経理DX・業務効率化の考え方と、バクラクとBPO(HELP YOU)を組み合わせた最新の効率化モデルを紹介しました。

経理業務の効率化を成功させるポイントは次の3点です。

1. 定型業務の自動化
2. ノンコア業務のBPO活用
3. データ統合による情報の一元管理

これらは、バクラクによるテクノロジーの力とHELP YOUの人的サポート(BPO)を掛け合わせることで実現可能です。この組み合わせによって、作業量の削減、人的ミスの防止、部門間の情報連携を同時に進められます。

経理の効率化は「ツールを導入すること」がゴールではありません。

まずは、日々の業務を「自社でやるべき/外注・自動化できる」に分類し、現状を見える化すること。何を減らすか、どこを任せるか、どのデータをつなぐか。その整理から始めることが、成功への第一歩です。

HELP YOUでは、「人×テクノロジー」を組み合わせた業務の効率化・自動化を支援しています。現状の課題を丁寧にヒアリングし、効率化できる業務や最適なツールをご提案。導入・運用まで一貫してサポートいたします。