“⾒えない‧育たない‧辞める”を解決するリモートマネジメントの秘訣

2025年9月25日に開催されたHELP YOU無料オンラインセミナーレポートをお届けします。
今回のテーマは、「“見えない・育たない・辞める”を解決するリモートマネジメントの秘訣」。定着率98%という実績を持つHELP YOUの事例をもとに、リモート環境におけるマネジメント課題とその解決策を紹介します。
■登壇者
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HELP YOU マーケティングチーム 岡本真理 株式会社リクルートにて新卒採用の総合提案営業に従事したのち、NEXCO中日本に新規事業の専任として入社。株式会社ニットにジョインした現在は、マーケティング&営業担当として活躍中。 |
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HELP YOU ヒューマンサクセスチームリーダー 林 弘美 アパレル事業経営や外資系ブランドのマネージャーを経て、2018年に株式会社ニットへ入社。ヒューマンサクセスリーダーとして、新人オンボーディングや社内アカデミー運営など人材育成施策を推進。 |
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本レポートは、40分間のセミナーのダイジェスト版です。
以下のボタンからセミナー資料と動画を無料でご覧いただけます!
リモートワークでのよくある課題
岡本:
HELP YOUは、創業当時から全メンバーがフルリモートで稼働しています。国内外に約600名が在籍しながら、継続率は98%を維持しています。
そんな中、管理職の方からはリモートでのマネジメントについて以下のような悩みをよく伺います。
・メンバーが働いているか見えにくい
・育成や評価が難しい
・気づかないうちに離職してしまう
本日のセミナーでは、こうしたリモート環境下でのマネジメント課題を解決するために、HELP YOUが取り入れた3つの仕組みを紹介します。
・リモートでの教育の仕組み
・リモートでも「つながり」を保つ仕組み
・リモートでの「見える化」の仕組み
リモートでの教育の仕組み
林:
HELP YOUでは、リモート環境でも新人が安心して成長できるよう、教育とマネジメントを段階的に仕組み化しました。具体的には、以下の3つの取り組みを中心に進めています。
1.ツールセットアップと学習管理
2.リモート研修
3.初期業務サポート体制
1.ツールセットアップと学習管理
林:
採用後、まずは業務に必要な10種類ほどのツールを順にセットアップします。以前は担当者が個別に確認していましたが、現在は自動化を導入しています。
各フェーズが終了するとチャットツールに自動で通知が飛び、完了リストも自動で更新されます。この仕組みによって、メンバーが今どの段階まで進んでいるかが一目で分かり、確認の手間が減りました。
仕組み | 効果 |
各フェーズ終了時に自動通知 | リアルタイムで状況を把握できる |
チャットツールへの自動送信 | 確認作業が不要になる |
完了リストを自動更新 | 手作業を削減できる |
岡本:
進捗状況を逐一確認する手間がなくなるわけですね。
林:
はい。その分、メンバーのフォローに集中できるようになりました。
2.リモート研修
林:
セットアップが終わったら、いよいよ新人研修に入ります。
研修はeラーニングを中心に行っており、基礎知識を学んだうえで理解度テストを受けます。合格ラインに到達すると次のステップに進める仕組みです。
- 研修の特徴
- ・eラーニングで基礎知識を習得
・理解度テストで「調べる力」を確認
・満点合格で次のステップへ進む
・新人・キャリアチェンジ双方に適用
林:
研修とテストによって業務に必要な基礎力が身につき、自信を持って実務に取り組めるようになります。
3.初期業務サポート体制
林:
リモート環境では他の人に直接質問ができないため、不安が大きくなりがちです。そこでHELP YOUでは、新メンバーが安心して業務を始められるよう、タイプ別に複数のサポート体制を整えています。
HELP YOUメンバーは大きく2つのタイプに分かれます。
・通常のアシスタントメンバー
・対面でお客様の業務を担当するメンバー
このうち、対面業務のメンバーに対して次のようなサポート体制を設けています。
PM(プロジェクトマネージャー) | 案件の進行をサポートし、人材・サービスの品質管理を行う |
OM(オンボーディングマネージャー) | 全体的な業務フローを管理し、初動の効率化を図る |
先輩バディ | 経験豊富な先輩メンバーが個別にサポートし、実践的なアドバイスを行う |
林:
三者が支えることで新メンバーの孤独感を減らし、安心して業務に取り組める環境を構築しています。結果として、新メンバーは初案件で成功体験を得やすくなり、その後の成長にもつながっています。
リモートでも「つながり」を保つ仕組み
林:
さらに、リモート環境でもメンバー同士が自然に交流できるよう、横のつながりを強化する取り組みを実施しています。
具体的には、以下のようなイベントやコミュニティを企画しました。
取り組み例 | 内容 | 目的 |
ウェルカムパーティー | 入社2ヵ月ごとに新人向けオンラインパーティーを開催 | 入社動機や目的を共有し、同期意識を醸成 |
同期会チャット | ウェルカムパーティー参加者によるチャット部屋の開設 | 同期同士の悩み相談・情報交換 |
趣味コミュニティ | ペット、キャンプ、フィットネス、子育てなど多数 | 業務外の交流・仲間づくり ※業務につながることもある |
マルシェイベント | 年1回、メンバーが副業・趣味の作品やサービスを出展 | メンバー理解の促進 |
林:
イベントやコミュニティで生まれたメンバー同士のつながりが、実際の案件やスキルアップに結びつくこともあります。こうした仕組みは、仲間意識や心理的安全性を高め、定着率98%を支える重要なポイントです。
リモートでの「見える化」の仕組み
林:
リモート環境では、管理者がメンバーの実態を把握できていないケースも多いと思います。そこでHELP YOUでは、次のような「見える化」の仕組みを導入しました。
1.人材データベース
2.ポイント制度
1.人材データベース
林:
1つ目は、メンバーのスキルや実績を把握するための「人材データベース」です。データベースには以下のような内容を登録しています。
- 人材データベース
- ・スキル・経験・稼働実績をカテゴリごとに整理
・ポートフォリオ形式で得意分野や実績を確認可能
岡本:
データベースを見ることで、管理者が各案件に最適なメンバーをアサインしやすくなるんですね。
2.ポイント制度
林:
しかし、自己申告だけでは実態を把握するには不十分な場合があります。また、メンバー自身もリモート環境だと自分の成長を感じる機会がなかなかありません。
そこで、スキルや実績を客観的に把握できる仕組みとして、メンバー同士が感謝や改善のフィードバックを匿名で送れるポイント制度を設けました。
林:
リモートだと伝える機会が少ない「ありがとう」の気持ちを可視化することで、メンバーのモチベーションアップにつながると考えています。また、「こうするともっと良くなるよ」というポジティブなフィードバックを送り合うこともできます。
岡本:
感謝と改善の両方のポイントを循環させることで、組織全体の成長につながるわけですね。
林:
はい。こうした「見える化」によって、リモートでも管理者がメンバーの実態を把握でき、メンバー自身も成長を実感できる環境を作っています。
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セミナーでは、さらにメンバーのスキルアップを促す仕組みとして
「社内アカデミー」などの事例を紹介しました。
以下のボタンから、無料でセミナー資料と動画をご覧いただけます!
オンラインアウトソーシングのご相談はHELP YOUへ
林:
HELP YOUでは、リモートワークにおける人材育成の課題を解決するため、以下の3つを戦略的に組み合わせています。この仕組みこそが、定着率98%を支える大きな要因となっています。
1. リモートでの教育の仕組み
2. リモートでも「つながり」を保つ仕組み
3. リモートでの「見える化」の仕組み
これらを組み合わせることで、メンバー一人ひとりが早期に成功体験を得て成長を実感できる環境を整えています。また、メンバーが安心して挑戦できる環境を提供することも重要です。
岡本:
本日の内容を通じて、HELP YOUの人材や環境に興味を持っていただけたのではないでしょうか。
「HELP YOUのメンバーに仕事を頼みたい」
「HELP YOUのサービスをどんな形で導入できるのか知りたい」
このような方は、ぜひお気軽にご相談ください。現状の課題を丁寧にヒアリングし、貴社の状況に合わせた最適なプランをご提案します。