EC事業部のスタートアップを短期集中サポート！社内体制の立て直しに貢献
株式会社カネマサ EC事業部 北野毅様
インタビュアー 株式会社ニット 中野由莉子
株式会社カネマサは、石川県金沢市で金物の企画製造、販売を手掛ける老舗企業です。1905年創業で、今年118年目を迎えました。同社では十数年前からオンラインショップでの製品販売を始めましたが、本格的にECサイトの運営に力を入れるようになったのは、昨年EC事業部を発足してからだそう。
今回お話を伺ったカネマサの北野毅様によると、「ECサイト運営のイロハも知らず、ただ商品登録や受注処理などのルーティン業務に追われている」体制を立て直すために、オンラインアウトソーシングサービス（※1）「HELP YOU」を導入しました。
「HELP YOU」導入には、事業部の人員不足を補うだけではなく、社外のノウハウを取り入れ、外部リソースをうまく活用できる人材を育成する狙いもあったそうです。
※1 オンラインアウトソーシングとはインターネットを活用し、リモートで業務サポートを行うサービス
コロナ禍以降高まる需要に応えるためEC事業部が発足
──オンラインショップでの販売状況はいかがですか？
当社は3月から新年度ですが、今年度のEC売上は毎月、単月ベースで過去最高値を記録しています。
──コロナ禍でオンラインショップの売上が伸びた企業は多いようですが、現在も伸長を続けているのはすごいですね！
おかげさまで。そうですね、コロナ禍では、当社のEC売上も2020年から2021年前半にかけて大きく成長しました。しかし、2021年後半からは売上が停滞し、当社の抱えるEC運営の課題を無視できなくなってきたのです。
それまで、ECで売上を作ろうにも戦略立案に十分な時間を割けず、商品登録や受注業務など目の前の仕事をこなすだけで精一杯といった状況でした。商品登録についても担当者任せで、登録スケジュールの管理や作業プロセスの管理もできていない…。広告投下で売上をカバーするのにも限界があり、根本的に体制を見直す必要性を感じました。
──そこでEC事業部が新たにスタートしたのですね。今の事業部の人員体制を教えてください。
マネージャの私、社内制作２名に、コンサルティングも含めて副業でサポートしてくれている方が3名、そしてHELP YOU。受注関連や配送については別部署で対応しています。
HELP YOUが外部リソース活用のさきがけに
──具体的にはどのような業務をHELP YOUにご依頼いただいていますか？
主に楽天市場・Yahoo!ショッピング向けの商品登録用データを作成してもらっています。
──HELP YOUを導入した背景を教えてください。
まずECサイトでは、毎月1,000SKU（※2）の商品を登録していく目標がありました。しかし、ノウハウ面でも人員面でも社内だけで対応するのは到底不可能でした。会社としても外部人材を活用する方針が出されていたので、社外のノウハウとリソースを借りて商品登録体制を整えることにしたのです。
ところが社内では、EC業務が属人化しており、担当者が自分の業務をアウトプットすることに慣れていないという別の課題がありました。
業務をアウトソースするには、まず担当者が自分の業務を洗い出し、整理して伝えることが必要です。社内の人間ではなく、外部の人に理解してもらえるように説明するのですから、最初はスムーズにいかない部分も多いでしょう。
ただ商品登録を代行してくれるだけでなく、当社が外部委託に慣れていない面も汲み取っていただきながら根気強くサポートしてくれるパートナーを探していました。HELP YOUなら対企業同士の契約となるので、丁寧に対応してくれるのではないかと期待しました。
※2 Stock Keeping Unitを略したものであり、在庫を管理する上で最小の単位のこと（引用：財務省「ファイナンス 2019年8月号 Vol.55 No.5 46/76」閲覧日：2023年7月25日）
──HELP YOUは何をきっかけに知りましたか？
「EC」「データ作成」「代行」などのワードでインターネット検索して、たまたま上位に出てきたのがHELP YOUだったと記憶しています。
──導入までに他社のサービスと比較されましたか？
いえ、一切比較していません。HELP YOUの営業担当の対応や理解が早く、とても信頼できる方だったので、即決でしたね。もちろん、営業担当の方が実際の作業をするわけではないですが、彼だったから安心して契約することができました。実際にサービスを利用してみても、彼が言ったことに間違いはなかったと思います。
──ありがとうございます！ 担当した営業にも伝えておきますね！ アウトソーシングサービスを利用したのはHELP YOUが初めてですか？
はい。以前からコンサルティングをお願いしている副業の方はいましたが、具体的な実務をお願いしたのは、HELP YOUが初めてです。会社の方針で「外部人材の活用」と掲げられているものの、先ほども言ったように「担当者が業務を抱え込んでしまってアウトプットする余裕もない」という状況がずっと続いていました。
そのような状況で、HELP YOUなら突破口を開いてくれるのではないかと思いました。
マーケティングに注力し売上拡大を目指す
──業務のアウトソーシングはどのように進めていったのでしょうか？
初めての外部委託だったので、最初は時間をかけて慎重に進めてもらいました。2～3回に分けてZoomで打ち合わせを行い業務フローを整理していきました。
当社担当者は社外の方と仕事をするのは初めてでしたが、HELP YOUディレクター（※3）の仕事の進め方などから学びがあったようで、人材育成という面でも良い刺激をもらっています
一緒に仕事を進める中で当社担当者もアウトプットすることに慣れ、今ではHELP YOUだけでなく、副業の方への作業面のディレクションも全て一人で行っているので、この成長はとても大きいと感じます。
※3 ディレクターは、クライアントの業務をどのようにアウトソーシングするか仕組みを整備し、適任のメンバーをアサインしながらチーム体制を構築する役割を担う。チームが出来上がった後も、クライアントとコミュニケーションをとり業務を継続してサポートする。
──そのように言っていただけて嬉しいです！ HELP YOUを導入して、EC事業部に何か変化はありましたか？
社外の方と仕事を進める上でのスケジュール管理、再現性のある作業にするためのマニュアル整備など、混沌としていたEC業務のプロセスが整理されて、状況が大きく前進しました。
もしHELP YOUにお願いせずに、最初から全部の作業を副業の方を探して依頼していたとしたら、人選にも、業務内容の整理にも、とても時間がかかっていたと思います。HELP YOUなら、作業内容を理解したディレクターが適切な人材をアサインして作業チームを組んでくれるので、楽ですよね。
──今後、EC事業をどのように展開していく予定ですか？
まだまだ成長していきたいですね。取り扱う商材も、金物やDIYの分野に限らず拡大させていきたいです。
商品登録や受注対応といったルーティン業務に追われる段階はようやく卒業しつつあるので、これからはもっとマーケティングに注力して、売れる仕組みを考えていきたいと思います。
マーケティングこそ、EC運営の要です。EC業界の変化は早いですから、トレンドを注視しながら、自社の戦略を練っていきます。
編集後記
株式会社カネマサでは、社内リソースだけでは対応しきれていなかった商品登録業務をHELP YOUにアウトソースすることで、EC事業を軌道に乗せました。当初の目的を果たすことができたため、HELP YOUとの契約はこの8月でいったん終了します。
北野様からは「予算があればまたお願いしたい」と嬉しいお言葉をいただきましたが、必要な時期に必要な時間だけ利用できるのもアウトソーシングサービスのメリット。HELP YOUでは、短期プロジェクトのようなご依頼も多数お引き受けしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
「外部委託は初めて」という企業様も、担当ディレクターが丁寧なヒアリングの元、HELP YOUでサポートできる業務内容をご提案いたします！
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